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ようこそ!迷宮闘技場へ!  作者: へたすん
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妖精の花園1

私は生涯、その体験を忘れることは無いでしょう。きっと人はそれを夢だと言いますが、私の心に残ったその感動を伝えるにはこのページだけでは足りなさ過ぎます。しかし、私の浮ついた心を落ち着かせるために私はペンを取りました

私がそのお店を知ったのは夏の終わりの頃です。普段食事をご一緒させて頂いている方に新しいお店に行かないかと誘われました。

季節の変わる前でしたし、よく訪れるお店には目立った変化もない時期でしたので1度は行ってみようかという話になりました。

新しいお店や新作の料理というものは流行に敏感な女性にとって大切な話題ですから、日々目を光らせている訳ですね。

そのお店は古いお屋敷を改装されたものらしく、表からの見た目も立派なもので、一見すると貴族の方が使われるもののように感じられます。

その時はまだ出来てからまもなくのことであまりお話を聞く事は無かったのですが、利用された方のお話を聞くと料金設定も低くされているそうで利用しやすかったとのことでした。

そのお店の独特な点は会員に配られる耳飾りです。妖精の羽を象ったような耳飾りをその場で作って頂きました。当てながらですからよくは見えなかったのですが、ほんの数十秒で可愛らしい物を作っていただいて、さらにはその耳飾りを入れるためにと花園で向かい合った妖精の絵が彫り込まれたおしゃれな小箱を頂きました。

来店時は退店まで耳飾りを付けるというお店独自のルールがあるのですが、見た目よりもずっと軽いそれは付けていることを忘れてしまいそうです。

初回の利用は悪いところを探すのが大変な程に良いものでした。見慣れない料理や可愛らしい給仕さんがいて、お値段も高すぎずとても良いのお店でした。

違和感を覚えたのは秋頃に訪れた3度目のことです。どこからかははっきりとしませんが誰かに見られているような、視線を感じたのです。4度目5度目と利用する度にたくさんの視線を感じるようになりました。知らない誰かに見られているというのは緊張するものですが、不思議と嫌な感じがしなかったのでお店の方に聞いてみるとつぎの来店時にわかりますよ、とはっきりしない答えを頂きました。

6度目に訪れたのは春前のまだ少し肌寒い時期でした。いつものように案内された席で新作のデザートを頂いていると、何度目かわからない視線を感じました。その視線の元を探して見渡してみましたら机の上に、いつからいたのかはわかりませんが、小さな子供が座っていたのです

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