魔法を使ってみよう
魔力の動かしかたが解れば次は魔力を現象へと変化させる事になるわけだが、イメージ出来るものはすべて実現できるので、属性という大きなくくりがあってもその中身はバラバラであり、炎と溶岩と爆発が火属性だったり、雨や氷が水属性だったりだ
他にも分類しにくいものがいくつもある。腰の横で力をため打ち出す技や指をならして爆発を起こすもの、その他漫画の再現などは分類したくても出来ないことがある。
あれこれ考えてみても最初は火の玉や水の玉を出すことから始まるのでサクッと試してみると見事に成功!バレーボールほどの火の玉が浮かんでいる。
壁に向けて投げると弾けて消えた。
これが魔法か!あふれでる感動を伝えようと振り返るとそこには椅子を限界まで倒し寛ぐ人形の姿が…
「なにか?」
「なにかじゃなくてそこはさぁ!!そばで見てるとかあるんじゃないの!?」
「ご主人様、スゴーイ」
「取って付けたような感想でもなくてさぁぁあ」
膝をついて頭を抱える
「頭痛ですか?回復魔法をかけましょうか?」
「あんたのせいだよ!ってか魔法使えんのかよ!」
「マスターの想像する魔法は一通り実現出来ますが?」
「チクショー!」
性格に重大な欠陥があるぞこいつ!!
でもまぁ。再現はできるのか。あとで教えてもらおう
そして時は遡り、藤堂優希が意識を失った後のこと
「はぁ、疲れた」
肩の力を抜きため息吐き出した女神様のもとに
「女神様ぁおよびですか~」
天使と呼ばれる使いの1人が訪れる
「さっき送った子のサポート1人送っといて」
「またですかぁ?ただでさえ人数減ってるのにいきなり減らしていくのはそろそろ勘弁してもらえませんかねぇ?」
「仕方ないでしょ?必要なんだし」
「はぁ。わかりました。で、今度は何年になりそうなんですか?」
「うーん、最短で百位かな」
「…本気ですか?いつもは数年でしょう?」
「もしかしたら終わりまであるかも知んないんだよね。だから定期で報告させる必要があるの。」
「じゃあ耐えられそうなのを探しておきます」
「いや、早い段階で受器できそうだから希望者でいいよ」
「…わかりました。すぐに送ります」
「よろしくね~」
そしてまた1人になった女神様はさらに気を緩めだらりと脱力するのだった