馬車が欲しい?
「とりあえず来てみたはいいけれど、実際馬車があっても荷物を運ぶことはないし乗り物があればそれで解決するんじゃぁないだろうか?」
お尻が痛くならない馬車に乗りたいという気持ちから馬車が欲しいと言ってはいたが、そもそも馬車を使う必要がないことを考えるとあっても使わないのではないかと気がついたのだ
「馬ですか?乗れるんですか?」
「乗ったことはないけど…」
動物を飼うとなればせわもないへんになるだろうしなぁ
「そうか。動物の形をした人形であれば違和感なく使えるんじゃないだろうか?」
そうすれば世話の手間もなくなるしいいんじゃないかな?
「馬と狼だとどちらがいいです?」
「狼を乗りこなす冒険者ってなんだかかっこ良くない?」
「形態によっては魔物の仲間と間違われる事もありそうですね」
「そうか…近づけ過ぎてもダメなのか」
「魔道人形に乗るというのは、いいアイディアだとおもいます」
「ってことは容姿をどうするか考えないとね」
便利な道具を見つけたり、換えの服や防具を物色しつつリリーとそんな会話をしていた
「たから!そんなもん作る暇があったらもっと使えるもんを作れと言っているんだ!」
目の前を通り過ぎようとした工房の中からそんな声が聞こえる
「もしかしたら必要とされるかもしれないだろ?!」
「魔物を乗りこなすようなやつが手ぶらで外に出るわきゃ無いだろうが!」
聞こえてくる声はとてもタイムリーな内容だった
「すこし、覗いていく?」
「そ、そうですね…きになります…ね」
興味を惹かれて木工店らしきお店に入る
「あぁ鞍とかのお店か」
店内に飾ってあるのは馬の背に載せる鞍などの加工品だった
「おうお客さんかい。すまんね騒がしくて」
ガタイのいいおっさんがにこやかに声をかける
「いえいえ。聞こえてきた声が気になりまして」
「外まで響いてたか?そりゃわるいことしちまったな。なぁ、お前さんらも冒険者ならろくに荷物も持たないで外に出るなんてしないよな?」
「荷物を載せたら動きが悪くなるからね!」
店の奥から出てきたのは引き締まった身体の若い人だ。
「一体彼は何を作ったんです?」
おっさんは若い人の頭をしばきながら教えてくれる
「狼みてぇなやつに乗るための鞍なんだがな?荷物を括ることも出来ないから日帰りとかじゃねぇと使い道がねぇんだわ」
「きっと貴族が買ってくれるって!」
「わざわざ貴族がこっちまで来るかってんだ!あいつらが買う時は依頼を出すにきまってんだろ!」
「見してもらっても?」
「なんだ、お前さんらも興味があんのか?」
「えぇ。狼に乗って駆け回るってかっこよくないです?」
「…そうは思えねぇがな」
筋肉だるまにはこの良さは伝わらないみたいだね
「…」
えっと、リリーさん?どうしてそんな目で見るんですかね?
横にいるリリーの目は、とても冷たいものだった
( ・ัω・ั )毎日一定のペースで書くのってなかなか大変ですね




