俺はねるぞ!!
「さて。それじゃあ寝る場所探そうか?」
リリーにお金を渡すとそう尋ねる。優希の財布はお小遣い制なのだ
「いい場所を聞いてあります」
さすがリリー。仕事が早いね
「どんなとこ?」
「お布団がベッドです」
「ということは柔らかい?」
「弾みます」
「今までは硬かったもんなぁ」
「あと料理も美味しいらしいですよ」
「御飯食べたいね、そろそろ」
こうしてリリーに連れられてやってきたのは立派な建物だ。カラフルで高級感がある
「見るからに高そうなんですけど?」
「そうでもないです」
お金はあるから大丈夫なんだろうけど
「いらっしゃい?」
扉の前には1人の女性が立っている
「ギルドのロイドの紹介です」
「あぁ、じゃあそっちの部屋でいいのかい?」
「先に食事を。内容はおまかせで」
「了解ですお嬢様がた。すぐにご用意いたします」
丁寧な動作で扉を開くとドア横の小柄な人に話しかけて鍵を受け取った
「二階の突き当たりになります。すぐに食事をお持ちいたしますので」
正面に見える大きな階段を上り突き当たりのやや可愛らしい両開きの扉を開けると、ハート型の天蓋付きのベッドが鎮座するおしゃれなデザインの部屋でした
「えっと、リリーさん?すこーし混乱してしまったんですけど」
「湯浴みにします?食事にします?それとも、わ、た、し?」
肩をはだけながらにリリーが優希へと迫る
「ご、ご飯の後に湯浴みかな!!」
それ以上は不味いですって!
「ではその後で存分に甘えさせていただきますね」
ははは…そ、そうだね…
「本日の料理はコック牛の柔らか煮です」
しばらくして運ばれてきた料理を、擦り寄ってくるリリーを膝に載せて食べる。時折口を開けて目を閉じたリリーに食べさせてやったりとゆっくりとフォークを進めていく
どうにかこの誘惑に打ち勝って寝なければ!!
年齢的にはまだ幼く見える少女に手を出すとなると悪い事をしている気になってしまうので、どうにかできないものかと優希は必死に考えた。リリーに読まれているとも知らずに
「さて、料理もなくなりましたし湯浴みをしましょう!」
「そ、そうだね!先に入ってもいいかな!」
「ええ、布団でお待ちしておりますね!」
「えっと、リリーさんは入らないのかな?」
「汚れないのがこの身体のいい所ですから!」
先にベットに入って寝てしまおうとする優希の作戦はいとも簡単に失敗に終わる
湯船はかけ流しのようで常に暑いお湯が流れて来ている
「シャワーはないにしても、これはすごいな」
お風呂に入るという文化ではないので湯船があること自体が珍しいのである
「さて、どうしたものかね?」
湯船に浸かったまま優希は天井を見上げて大きくため息をついたのだった




