報酬
最終的に賞金は殆ど酒代に消えた。残ったのは短剣と賭けの利益だ
「いやぁ〜まさかあんだけ飲んでも倒れねぇとはな!」
お金の入った袋を小脇に抱えて上機嫌なクラウスさんが笑いながら話す。胴元だったしかなりの利益を出したみたいだ
「もし倒れてたらどうするつもりだったんです?」
「そん時は賭け分貰って帰ってたさ。どうせ別のやつが挑んで取り合いになるからな」
「飲み比べってよくある話なんです?」
「おう、勝ったやつが酒代を払うって感じだな。殆ど手元には残らんが、皆勝ったという自慢がしたいんだよ」
「そうなんですか」
「おう兄ちゃん達。いいもん持ってんな?」
ギルドへと向かう最中、街のゴロツキが現れた
「やっぱり外に出たのは間違いだったんじゃないです?」
「へへ、後悔してもおそ」
「どうせお前さんらなら無傷で抜けるだろ?」
「有り金全部置いて」
「まぁ否定はしませんけど面倒じゃないです?」
「命乞いでもす」
「数じゃ勝ってんだからいいだろ?ひとり五秒やりゃあすぐ終わるぜ」
「無視するんじゃねえ!」
「「うるさい!」」
会話に入ろうとした男は宙を舞い、路肩に投げ飛ばされた
「大したことねぇだろ?」
「結果論じゃないですか。面倒なことには変わりないですよ」
「ま、さっさと中に入るぞ」
「え?通行料払うんです?」
「あん?そうか渡してなかったな。飲み比べやってる時に届いてな」
凹みのある銀色の板を取り出すと優希に渡す
「ギルドカードにかぶせられるようになってんだ。早いことはめとけ」
ギルドカードにつけると裏に紋章が2つ浮かび上がった
「それが2人分の通行症ってことだ。無くすと高く付くぜ?」
「簡単に外れそうにもありませんし、そうそうなくしませんよ」
そもそもダンジョンに入れておけば盗難の危険もないからね!
北のギルドへと到着すると報酬を受け取った。クラウス達が16万、優希達が4万コルだ
「これってかなりの大金ですよね?」
たしか一コルが百円相当だった気がする
「危険なやつには討伐報酬が決められてるからよ。そのおかげもあるんだろう」
そしてこの報告でクラウス達はCランク冒険者となり、優希はDランクに昇格したのだった
「お前さんらならもっと上のランクになれるだろうから言っておくぜ。上に上がるほど指名依頼はふえる。そしてその分だけ揉め事が増えるから依頼を受ける時はギルドを通すかしっかり見極めるこった」
問題は事前に予防しろってことだね
「ま、これでお前らと同行する理由もなくなったな。せいぜい楽しめよ?」
手を振って見送るがまたすぐ会いそうな気もするんだよね




