あとしまつ
「しばらくはこっちに滞在したいですけどね?」
仮に行くとしても、それは南部に行ってからじゃダメかな?サクランの実を仕入れていきたいんだけども。ついでに刀の作者にあってみたいし
「クラウスの兄貴ー!ダイジョーブですかー?」
下の広場からゼクの声がする。だいぶうるさくしてたし気になるよねそれは
「おーう大丈夫だー」身を乗り出して手を振る
持ち主もいないし、剣を貰ったら簡単に直して帰ろう
「リリー?」
足元に突き刺さっている剣が地面へと吸い込まれるように跡形もなくきえる
「さて、そろそろ帰りますか?」
かなりお腹空いたんですけど
「その前に詫びと礼だ。命を救ったんだ、通行証くらい貰っても罰は当たらんだろう?」
「あぁ、手配しよう」
さすが王様わかってらっしゃるぅ
「ようしそれじゃあまた飲みに行くぞ!」
「きのうあんだけ飲んでまだ飲むんです?」
「なに、夜にはまた金が入るんだ。今ある分無くなっても困りやしねぇよ!」
「そういうことじゃないんですけどね?」
出口へと向かうクラウスさんに、国王が声をかける
「クラウス。すまなかった」
知ってか知らずか、クラウスさんは何の反応も示さずに城内へと入っていった。優希の肩をしっかりと捕まえたままで
「このお嬢ちゃんと飲み比べする奴はいねえか?勝てば500コル!参加費は10コルだ!」
飯屋と言われ連れてこられた場所でクラウスさんは開口一番そう叫んだ
「いや、いきなり何いってんですか!まだ昼ですしそもそも本人の意思は」
クラウスが冊子のようなものを取り出しリリーへ見せると、リリーはクラウスとしっかりと握手しその冊子を懐へとしまい込んだ
「あ、やるんだ」
一体何が書かれていたのだろうかすごくきになる
「この短剣も付けましょう」
リリーが懐から魔力を纏った小刀を取り出した
「リリーさん?少しおかしなものをお持ちですね?」
魔道具って価値が高いんでしょう?
「魔道具か!どんな効果を持ってるんだ?!」
ほら!食いついてきたじゃないか!
「お、いいのか?そんなもん付けちまって」
「魔力を込めると水が出るので解体用に便利ですけど解体はしないので」
「まぁ負けなければいい話だもんな!」
「その話、詳しく聞かせてもらおう」
「おい、酒豪が動いたぞ!」「なに!あいつが最初か!」「そんなの決まったようなもんじゃねぇか」「あんなもんかけるから悪いんだよ」
ざわざわと周囲が騒がしくなる
「ようしじゃあ細かいルールを決めるぜ!同時に勝利予想投票も受け付ける!」
その一言で中央のテーブルが開けられ酒場はさらに活気づいたのだった




