第3の男
「時にクラウス。軍の指南役をやってみないか?」
「あん?なんで俺なんだ?」
「強くなったんだろ?嫌なら無理にとは言わんさ」
「ほかの奴らの事もあるしな。すぐに答えは出せねぇよ」
「そうか、まぁそれもお前が決めることだからな。期待せずに待っておくよ」
うん、ようやくひと段落だね!そろそろご飯を…
「おや?フェニールはまだ来ていませんか?」
空から声がした
見上げると1人の男が空中に立っている
「まったく、急に始めるからと来てみればこの体たらく。やはり使い物にはなりませんでしたなぁ」
赤い帽子をかぶった全身真っ赤な服で所々に白いふわふわがついている。
「サンタクロース?!」
顎周りはヒゲに覆われていて赤い瞳の目元しか見えない
「サンディ・グローズだ!」
「ほとんど一緒じゃないか!」
「どこがですか!まったく、私としたことが…名前を知られたからには生かしてはおけませんね!」
自爆した男が逆上している。迷惑な話だ!
サンディがパチンと指を鳴らすと氷の塊が空中に登場しテラスへと落下してくる
「リリー!」君に決めた!
魔法で氷の塊はダンジョンへと送られる
「な、なぜ消えるのです!ならばこれはどうです!!」
彼がまた指を鳴らすと無数の剣が表れこれもまたテラスへと落ちてくる
これは数が多いかな?
「リリー、かわろう」
優希が手を叩いた直後、剣が降り注ぎテラスにいる者達に突き刺さる
「間一髪、だね」
「何故だ!なぜ誰ひとりとしてか擦り傷すらおわないのだ!!」
命名、位置バグ!エリア内の指定したものに攻撃が当たらなくなる!
「開発した甲斐がありますなぁ」
しみじみと呟く優希
「ええい!こうなれば直接た…」
槍のようなものを構えて特攻してくる男もダンジョンへと送る。リリーさん活躍しすぎとちゃいます?そのダンジョンへと送るの便利すぎでしょ?制限とかないの?
むふーと息を吐きながら胸をはるリリー
まぁ助かったしよしとしますか
「おいで、リリー」撫でてあげるから、ね
「まったく、お前のそばは退屈しねぇな?」呆れたような顔でクラウスさんが言う
「誰かに呪われてるんですかね?思い当たること無いですけど」
「今のはなんだったのだ?」
王様も状況が掴めない様子
「帝国とやらが手を回すのに、協力者がいたということでしょう」
解説モードのリリーが答える
「先ほどの男は魔族のようでしたし、ほかにも何かあるかも知れません」
「魔族か…面倒な匂いがするなぁ」
「ま、お前が帝国に行きゃあきっとすぐに解決するさ」
クラウスが優希の肩に手をおきながらに言う
「え、わざわざ問題に突っ込むとか馬鹿のすることでしょう」
行きませんよ?絶対に
「確か最近は帝国の方でうまい焼き菓子が流行ってるって聞いたんだよなぁ〜」
その手法はまさか…
「行きましょう」
リリーさんちょろ過ぎです。
…それに逆らわない自分も自分だけどね!




