決定事項
「第12代マックビルド王国国王、ヒューリー・マックビルドの名において判決を言い渡す。エリック・クラウス他6名の者に国家転覆及び共謀の罪により絞首刑を言い渡す!これは閉廷後速やかに行う!」
朝早くに王城へと連れられた優希御一行は王城内にある広場で台の上に並んで立たされていた。
両手を後ろに縛られ、足首や膝も紐で固定されているので歩き回ることすらままならない
どうしてこうなった
身に覚えのない罪状で連行され死刑を告げられる。そんな理不尽を体感し、混乱しているのである
優希とリリーには魔封じの手枷という珍しい魔道具が付けられ、魔法を扱えぬようになっている
王城へと連れられた優希達はまっすぐ広場まで連行されその場で捕縛された。抵抗しようものなら切る、そんな発言によりおとなしく縛られ口に布を巻かれ喋れないようにされた
その後始まった裁判も一方的に進められ、弁護も無ければ意義を唱えることも出来ないで進行するという理不尽な裁判により罪人とされてしまったのだ
「以上を持って閉廷とする!」
王の近くにいる進行をしていた兵士により宣言があると台の上に梁が掛けられ、順番に縄を首に通されていく
国王はその様子を椅子に深く座り静かに眺めている
「クラウス。君は賢い男だと思っていたのだが残念だよ…でも安心したまえ。君の奥さんは私が隅々まで慰めてやるからな」
一人の男がクラウスに縄をかけながら彼の耳元でそう呟いた
「ふぇふーほ!」
口に布を噛んだ状態でクラウスが叫ぶもそれに反応するものはいない
「フェニール。別れは済んだか?」
兵士が彼に声をかける
「えぇ、もう十分です」
目元を拭いながらフェニールと呼ばれた男が離れる。その口元は歪に歪んでいた
クラウスの顔には怒りが込められ、うっすらと涙らしきものが滲んでいる
「それでは刑を執行する」
1列に並んだ優希達に縄がかけられ、兵士達が台より下がるとレバーを持った兵士が声を上げた
そうしてレバーは引かれ、優希達の立っている足元の床板が、重力に従い落下したのである
短め。




