騒がしい朝
この国では日の出、正午、日の入りの3回王城の金が鳴らされる。朝の鐘がなる少し前、酒場の入口の戸を叩く音が響き渡った
「冒険者クラウス他4名、ユーキ他1名、計7名の者はいるか!」
戸を開いて入ってきたのは鎧を着た兵隊たちだ。
「なんです?朝早くから騒々しい」
店長が歩み寄り話しかける
「先の者を連れてくるようにという命令だ。いるのかいないのか、どちらだ?」
ずいぶんと横柄な兵だね。さすがに二日酔いだろうし魔法で酔いだけ飛ばしておこうか
「ほかの5人にも魔法かけておきました」リリーが小声で教えてくれる。これでアルコールが残ってることは無いだろう
…あれ?リリーさんさっきまですやすやと寝てらっしゃいませんでしたかね?しかもお酒でベロンベロンでしたよね?
目線をそらしてもそれは肯定してるようなものだからね?
「何かあったんです?」
店長が質問する
「必ず連れてこいとの命令だ。で、そいつらか?」
壁際に横たわっている優希たちの方を指さす
「あぁもう、起こしますから少し待ってくださいよ」
「早くしろ。起きなければ引きたてるだけだ」
面倒な話だね。ま、とりあえずはおとなしくしたがっておきますかね
「うん…なんでぇ?ふぁぁ…」
まだ寝てからそこまで時間かかってないし眠たそうだ
「召喚状がでている。クラウス他六名。おとなしく付いてこい」
「なんだよ、めんどくせえことになってんなぁ」
「ですねぇ。思い当たる事無いですよねぇ?」状況がわかったクラウスさんと話す
「さっさとせんか!引き回されたいのか!」
しびれを切らした兵士が調子ついてるからって威圧はやめてあげようよ。少し震えてるからさ
「ま、しゃーねぇな」
おとなしく兵士達に囲まれてついていくと町の人の視線が痛い
「なーんかやな感じですね、これ。」
「そらそうだ。朝から兵士に囲まれるようなやつにろくなやつはいないからな」
「おかげで朝御飯食べ損ねましたよ」
昼までかからない事を願うばかりだ
そして。彼らが連れていかれたのは王城であった




