気合を入れた結果
フード商会の店舗に到着するころには日が落ち暗くなり始めていた
「さて、一日早くつくことができました。ありがとうございます。まずは報酬ですがひとり六千コルずつありますのでご確認ください。」
2人分入った袋を受け取りさっと中身を見てリリーに渡す
「もし捕らえた者の身柄をいただけるのであれば4千コル追加しますがどうです?」
「当初の報酬よりだいぶ多いですね」本来の額より多いことに感謝しながらリリーを見ると懐から目元に布、口に板、両手を後ろで縛られた男が投げ出される
「ではこちらをどうぞ」
もうひとつの袋を渡されるのでこれもリリーに渡しておく
「皆様のおかげで無事に戻れました。今後我が商会をご利用の際はサービスさせていただきますよ」
そう言ってキールさんは建物の中へと消えていった。
「じゃ、ギルドへ行って報告ですかね?」
「あぁ、それなら案内するぜ」
「助かります」
「お前さんらに倒したヤツを出してもらわねぇと困るのはこっちだからな」
ガハハと笑うクラウスさんたちに連れられ、優希達はギルドへと向かうのだった
王都のギルドは内域にひとつ、外域に三つある。その中で最も大きな場所がここ、内域にあるギルドだ。
外域のギルドが小さい訳では無いのだが、内域にあっても恥ずかしくない立派な外観だ
「ほれ、見上げてないで早く入れ」
豪華な見た目に見とれているとクラウスさんに急かされる
ここまでで立派にする必要はあるのかね?
そんなことを考えながらギルドへと踏み込んだ
さて、素材をまるごと回収しながら6日間たつとどれほどの量になるだろうか?大抵の場合討伐の証明としていくつかの部位やより希少なものを集めて持ち込むのだが、リリーのおかげで欠片も無駄にすることなく集めているのだから、その数は膨大だ。
「しかし…これは凄いですね…」
「こんなにやったのか?俺達が」
思い返せばやる気に満ち溢れ、道から外れながらも討伐し続けたのだから量が多くなるのは仕方の無いことだろう
指示された下ろし場はあっという間に埋め尽くされた。
「以上で、よろしいですか?」
ヒクヒクと顔を引き攣らせながら質問をしてきた係の人にリリーがこたえる
「これの半分ほど残っています」
「でっ、では残りの物はこちらへどうぞっ」
声を裏返しながらすこし誇りっぽい場所を案内される。ここって多分物置とかだよね?使う予定ないところだよね?
「明日の夜には…額が出るかと、おもい…ます…」
終らせられるかどうかの自信が無いのだろう。次第に声は小さくなっていった
これもかなりの額になるだろうから今日は護衛の報酬でなんとかしないとね?




