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ようこそ!迷宮闘技場へ!  作者: へたすん
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王都「マックビルド」

「ところで根城はどんな感じだったの?」

「洞窟でした。崩落に偽装して中身をすべて回収してあります」

「情報は?」

「集めています」

「利益は?」

「そこそこ。首領が二つ名持ちなので賞金もあるかと」

今日も今日とて馬車の荷台に腰掛けて、寄り添った2人は小声で話をしている

「次はお尻の痛くならない馬車がいいね」

6日もなれない馬車で揺られているとお尻がとてもつらい


その後、日が暮れる前には門の前まで到達したのだが待機列を外れた方向へと進み出す

「あれ?そっちに並ぶんじゃないの?」

「商人は持ち物検査が長引くことも多いので別口なんです」

へぇ。効率化ってことなのねぇ

「次!」

もともと数の少ない列はサクサクと流れあっという間に順番が来た

「フード商会のキールさんね。で、あんたらが護衛と。荷の覆いは外しても?」

冒険者のカードを見せたり荷を確認したりした後、ようやく門をくぐることとなった

「じゃあ、さっさと送り届けてギルドに向かわないとね」

優希は既に終わった気でいるが、報告するまでが仕事であるということをまだ知らない

王都マックビルドは城を中心に三つの城壁で構成されている。王族の住む城と上流階級の住む内域、国民や冒険者の住む外域だ。

外域から内域へと進むにはそれなりの身分や通行料が必要となる。逆に言えばお金があれば入れるのだが、往復する度に高い通行料を払うものは少ないのだという。商人は通行証をっているのだとか





「どうして奴が街へ戻ってきたのだ!」

とある商会の一室で部下の報告を聞き声を荒らげるものが1人

「失敗続きであとの無い者と初心者だから簡単だと言っていたではないか!」

時折机を叩きながら怒鳴る

「アイツが戻ってきたのであれば私の地位が危ういのだ。そのためにお前には高い金を払っているんだぞ!」

部屋には3人の影がある。怒鳴る男と報告者、それと雇われの者だ

「金を握らせた盗賊も消え、差し向けた魔物もけちらされただと!?役立たずにも程があるぞ!」

「皆護衛にやられたと見るのが妥当かと」

「そんなことはどうでも良いのだ!やつが内域の門をくぐるまでになんとかしろ!多少強引でも良い!」

「よろしいので?」

「奴が店に戻ってきた時点で終わりなんだ!その前に止めねばならん!」

「では少々荒っぽくさせていただきましょう」

フードを深く被った男は音もなく消える

「なぜだ…なぜ奴はそこまで…」

男は頭を抱えながら机に倒れ込んだ

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