王都へ行こう
「女神様〜今日の分の報告上がりましたよ〜」
「今動けないから読み上げて貰える?」
「え〜概ね異常なしとの報告ですが、藤堂優希の補佐から精神体の膨張が想定を上回ったので肉体の再編成を行ったって報告あがってます〜」
「そう…速かったわね」
「これでも遅延策かけてたみたいなんで想定が甘かったって感じですね〜」
「1度組み直すように伝えてくれる?」
「制約で道作ったみたいなんでその必要は無いかと〜」
「…したたかね、その子」
「恋愛以外だと優秀なんですけどね〜。彼女惚れやすいですから〜。たぶんあの子戻ってこないですよ〜」
「そう…報告が続くなら問題ないわ。下がっていいわよ」
「ほ〜い。おつかれさまで〜す」
その後、女神のいる空間にまた静寂が訪れる
「タイムは!」
「58分42です!」
「ッし!!」
優希はガッツポーズをした!
最初は軽く走ると言っていた優希だが、思ったより身体が動くのでついつい楽しくなり全力で駆け抜けながら襲いかかる敵を蹴散らしたり、危なそうな冒険者に助太刀しながらも予定よりも早く到着したのである
この行動をきっかけに駆け抜ける男などと敬意を込めつつ呼ばれることになるのだが今の優希には関係の無い話だ
そそくさとギルドへ入るとクエストの報告をしたのだが、草原の獲物はランクが高く、値をつけるのに時間がかかり支払いが翌週以降になるとのことですべてギルドに預けておくことになった。
ちなみに、裏庭のおっさんは珍しい獲物に目を輝かせていた。
「そうかい。もう行っちまうのかい」
「えぇ。お世話になりました」
翌日、宿のおかみさんに街を出ることを告げる
「また戻ってきたら思い出してくれよ?じゃないとサービスできないからね」
「きっとまた来ますよ」
「向こうでもがんばるんだよ」
「えぇ。それでは」
ご主人の飯は美味しかったからまた来ないとね
さて。町を出るのにちょうどいい依頼があったのだけど…
「あれですね」
リリーが指す方に何台かの馬車が止まっている
「フード商会の方ですか?」
「そうだが…あぁ、護衛の方か。向こうに他の護衛の人達がいるから確認しておいてくれ」
「はい」
「もう少ししたら主人も来るだろうから、それで出発だ」
馬車隊の裏へと回るとどことなく見覚えのある男達がいた
「ゲぇっ!何であんたらが!」
「なんだゼク。誰が…」
「こ、こんにちは〜」
5人の男達はこちらを見るやいなやじりじりと後ずさった
「お、お前、フード商会の、護衛か?」
「えぇ。そうです」
「「すみませんでした」」
五人が揃って土下座をしてきた
えっ…ナニコレ




