リラックスしてグッスリ寝たい
町へ戻るとまずはギルドへ向かった。報告結果は四十コル。それにスライムの身が二十。合わせて六十コルだ。一泊分になる程度だ
その後は適当に店をうろうろと巡りながら串焼きを食べたりジュースを飲んだりと楽しみながら宿へと戻った
「まさかとは思うけど予定の一週間ずっと訓練ってことはないよね…?」
「そうですね、10日位ですね」
あんな苦行があと9日も続くのか!
「一週間で終わらせますか?」
「いや、10日で大丈夫です」
きっと訓練がハードになるやつだ
「明日からも頑張りましょうね」
「ハハハ…そうですね…」
その返事は力なくこぼれる
「そういえば中と外で時間の流れが違うってのはどういう原理なの?」
限りなくゼロに近づけることも出来るのだろうか?
「あれは思考加速の応用です。今はまだ5倍程度が限界ですが理論上は50倍まで伸ばせます」
1時間が約2日か。それはすごいな
「なのでもっと魔力操作を上手になってください」
へいへい。がんばりますよ
「ハァ、温泉でゆっくりとしたいなぁ」
「温泉、入ります?」
「そうか。ダンジョン内で作ればいいんだよね」
「部屋に戻って行けるように準備しておきます」
食堂で鳥の甘辛く煮たやつを味わいながら食べ、部屋へと戻る。
部屋の壁に扉を作るとリリーに続き中に入る。中では銭湯で見たことがある光景が広がっていた
脱衣場を通り中へと入ると奥に広がるのは富士山の描かれた壁がある。それも北斎の絵だ
「湯船まで…すごいね、これ」
「頑張りました」
「で、リリーも入るの?」
腰にタオルを巻いた優希の隣には同じくバスタオルを体に巻き髪を丸めたリリーがいて、目はキラキラと輝いている
まずは体を洗いたいんだけど、まさかとは思うけど混浴なの?
「掃除も瞬間で終わりますし、貸切ですよ?そのまま入ればいいじゃないですか」
見渡すとシャワーは飾りらしく、捻ることすらできない
「さぁさぁ入りましょう」
ぐいぐいと押されじわじわと浴槽が近付く
「いや、形式美として浴び湯位はさせてもロボフ」
どこからともなくお湯が掛けられる
「これでいいんですよね!」押す力は強くなっている
リリーの上から背後を見るとお湯で流されたらしいバスタオルが落ちている
「どう、ゾッ」
強く突き飛ばされ頭から湯船に飛び込む優希
「ぶはっ。突き飛ばす…ことは…ない…」
湯船から顔を出した優希が見たのは
「残念ですが、ご期待には添えません」
まるでボディースーツを着込んでいるかのようにすべすべとしたリリーの裸体である。
「人形に性的特徴は不要かと思いまして」
少しだけ期待していた優希は、ぶくぶくと湯船に沈んでしまったのであった




