準備は大事
依頼も確認したので門の外に出る前に簡単な装備を買いに行く事になった。
「で、必要なものとそれを売ってるお店の位置はわかるの?」
「入れ物と剣を買いましょう。私がすべてしまえるとはいえあった方が何かと便利です」
「それもそうか」
「まずは武器ですね」
歩き出すリリーの後を追いかけながら通りの屋台を眺めていく
「スライムってどんな奴なの?」
「予定のグリーンスライムは森が主な生息地で特徴はよく燃える事ですね」
「燃料として使えるってこと?」
「はい。加工のしやすさも人気の理由かと」
「へぇ〜。で、この武器屋って有名なの?」
リリーの後に続いて建物に入りながら質問する
「メルティアさんに聞いたんですよ、昨日」
いつの間に…
店の中は様々な武器防具が所せましと並べられていた
「おう、ぃらっしゃい」
奥から出てきたのはガタイが良くて背の低い髭のオッサン。
「片手剣が欲しいのですが。出来ればベルト付きの物を」
「そっちの棚にあるから適当に探してくれ。だいたい八百コル位だ」
言われた棚には結構な数が置いてある
「このあたりが良さそうですが…」
がちゃがちゃと剣を取り出しては戻しながらリリーが2本の剣を差し出してきた。片方は刀のようで少し気になる
「こちらの方が良さそうですね」
残したのは1mほどの鞘におさめられた刀だ
「お前さんらわかって選んでんのか?片刃な上に刀身は軽い。癖のある剣だぞ?」
選んだ刀を見せると少し否定的な意見を頂いた。
「珍しいですよね?これ」こっちの世界で見られるとは思いもしなかった
「南の諸国連合で…なんっつったか…ナーシノゴンベとかいう奴が作ってるらしいんだがな?コッチじゃ売れなかったらしく商人に押し付けられたんだわ」
「知らない人からすれば頼りないですからねぇ」
にしても名無しの権兵衛か。多分日本人だよね?
「殆ど貰ったようなもんだ。そいつなら百コルでいいぞ」
そのうち探しに行くのもありかもしれない
あっしまった。手入れの方法聞いておけば良かった
「魔法で手入れとか出来るといいんだけどね?」
「既に処理済ですよ?」
えっ
「刀身は欠けにくく切れ味を上げ、鞘に納めると汚れが落ちるようにしました。所謂魔道具という物ですね」
「てことは軽く振って納めるだけでいいのか」
「魔道具は高級品ですから、あまり公言されない方がよろしいかと」
「もし知られると?」
「殺してでも奪おうとする者達と昼夜問わずに戯れるのは間違いないかと」
「そんなに?!」
「マッチほどの火をおこすものでさえ五万コル、円で言えば五百万程です」
「じゃあこの手入れいらずの剣は…」
「桁が二つふえるんじゃないですか?」
腰にぶら下げて歩くのが怖くなったんだけどどうしよう




