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飛んで、
遠くに感じる空。歩いている心地のしない地面。どこにいても、わたしは違和感を感じる。ここにいてはいけない、ここにいるべきではない。そんな声を感じる。それでも17年間生きてきた。
「透?」
「ん、なに? 奏ちゃん」
「ぼーっとしてたら危ないよ」
学校帰りの道。大好きな奏ちゃんと歩く道。わたしは歩いて、奏ちゃんは自転車だからわたしに合わせてくれる。川沿いの十字路。橋を渡ろうとして、習慣になっているカーブミラーを見ると。
「……え」
そして、全身に衝撃。目の前で奏ちゃんが、赤く飛んだ。大事にしてた自転車も、曲がってた。