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第1話
「さわは何食べたい?」
「えっ?」
「今から買い物行くから買うものか作るものかは希望次第だよ?」
小学5年のこれから成長期のさわは途端に目を輝かせ、頬を赤くしながら
「な、なんでもいい。」
とすぐに本心を伝えてはこれない。
さわは遠慮を覚えたな。可愛い。
「じゃあ、きみかは?」
小学4年のきみかはゲームをしながらでもしっかり
「唐揚げとコーンにほら、チーズ載っかってるあそこのスーパーの惣菜のっ」
「ああ!わかったわかった(笑)」
「めぐは?」
きちんとこたつに座って漫画めぞん一刻を真剣な顔で読んでいる小学2年のめぐは
「そのコーンのやつおいしそうだねっ!あとおにぎり食べたいなあ」
3人の意見を聞いて
(よっしゃ!作らくて済みそう)とほくそ笑む私。
まだ1月4日だし。
手抜きするための正月なんだもの、うん。
「わかった!じゃあお利口さんにして待っててねー!」財布と上着を取り、玄関へ急ぐ。




