Q&Aで学ぶ!ホモ属の出現:脳の進化と道具の始まり
Q1: 私たちの属である「ホモ(Homo)」は、いつ頃、どこで出現しましたか?
A1: ホモ属は、約280万年前頃にアフリカ大陸で出現しました。
Q2: ホモ属の最も重要な2つの特徴は何ですか?
A2: ホモ属の大きな特徴は以下の2点です。
* 脳の大型化: アウストラロピテクス属と比較して、脳の容量が顕著に増加しました。
* 石器の本格的な使用と製作: 意図的に石を加工して道具を作り出す能力が発達しました。
Q3: ホモ属の代表的な初期の種を2つ挙げ、それぞれどのような特徴がありましたか?
A3:
* ホモ・ハビリス (Homo habilis):
* 年代: 約240万〜140万年前。
* 特徴:
* 脳容量: 約600〜700cc(アウストラロピテクスの約1.5倍)。
* 石器: 「オルドワン石器」と呼ばれる、単純に石を打ち欠いただけの道具を初めて製作・使用しました。これは肉の切り離しなどに使われました。
* 意味: 「器用な人」。脳の大型化と石器製作の開始という、ホモ属の基本的な特徴を確立した種です。
* ホモ・エレクトス (Homo erectus):
* 年代: 約190万〜11万年前。
* 特徴:
* 脳容量: 約800〜1200ccとさらに大型化。
* 本格的な二足歩行と拡散: 現代人に近い二足歩行が可能で、アフリカ大陸を出て、アジアやヨーロッパへ拡散した最初のヒト科となりました(例:ジャワ原人、北京原人)。
* 石器: 「アシュール石器」と呼ばれる、より洗練された両面加工の石器を使用しました。
* 火の使用: 火を制御して使用し始めたと考えられています。
* 意味: 「直立する人」。脳のさらなる大型化、高度な石器技術、火の使用、そして大陸外への拡散という、人類の適応能力を飛躍的に向上させた種です。
ホモ属の登場は、人類がより複雑な思考と技術を獲得し、地球上の多様な環境へと進出していく始まりとなりました。