Q&Aで徹底解明!地球環境の変遷(700万年前から現代まで)
【パート1:気候の変化】
Q1: 700万年前から更新世(約258万年前)にかけての地球の「気候の全体的な傾向」は何でしたか?
A1: 地球は全体的に寒冷化と乾燥化へと移行していきました。これは、ヒマラヤ・チベット高原の隆起による大気循環の変化や、大気中のCO2濃度低下が主な要因です。
Q2: 更新世(約258万年前〜約1万1700年前)の地球気候を特徴づける現象は何ですか?その原因は何ですか?
A2: 大規模な氷河期サイクルです。約1万年〜10万年周期で氷期(寒冷期)と間氷期(温暖期)が繰り返されました。原因は、地球の軌道要素の変化によるミランコビッチ・サイクルだとされています。
Q3: 完新世(約1万1700年前〜現代)における地球の気候の特徴と、現代の懸念は何ですか?
A3: 最終氷期が終わり、比較的温暖で安定した間氷期が続いています。しかし、近年は**人為的な温室効果ガス排出による「地球温暖化」**が急速に進行しており、極端気象現象の増加などが懸念されています。
【パート2:地形の変化】
Q4: 700万年前以降も継続した、最も大規模な「造山運動」とその地形的影響は何ですか?
A4: インド亜大陸とユーラシア大陸の衝突によるヒマラヤ山脈とチベット高原の継続的な隆起です。これは、アジアの気候パターンにも大きな影響を与え続けています。
Q5: 更新世の氷河期は、地球の地形にどのような特徴的な痕跡を残しましたか?
A5: 大規模な氷河が大陸を削り取り、U字谷、フィヨルド、モレーン(氷堆石)といった独特の氷食・氷堆積地形を世界各地に形成しました。
Q6: 完新世の人類活動は、地球の地形形成にどのように影響を与えていますか?
A6: 農業の拡大による森林破壊、都市化による大規模な土地改変、採掘活動など、人類が直接的に地形を変える影響が甚大になり、一部では「人新世」という新たな地質時代が提唱されています。
【パート3:海洋の変化】
Q7: 約350万年前の鮮新世に起こった、重要な「海洋学的イベント」は何ですか?
A7: 北アメリカ大陸と南アメリカ大陸を繋ぐパナマ地峡が最終的に閉鎖したことです。
Q8: パナマ地峡の閉鎖は、地球の海洋循環にどのような大きな変化をもたらしましたか?
A8: 大西洋と太平洋の間の海流交換が遮断され、北大西洋へ熱と湿気を運ぶメキシコ湾流(大西洋子午面循環)が強化されました。
Q9: 氷河期サイクルは、海洋環境、特に「海面水位」にどのような影響を与えましたか?
A9: 氷期には大量の海水が氷床として陸上に固定されたため、世界中の海面水位が最大で約120〜130メートルも低下しました。これにより、大陸棚が陸化し、陸橋が出現しました。
Q10: 現代における人類活動は、海洋の環境にどのような新たな問題を引き起こしていますか?
A10: 大気中のCO2増加による海洋酸性化(海洋のpH低下)が進行しており、サンゴ礁や貝類など、海洋生物の生存を脅かしています。また、温暖化による海面上昇も加速しています。