表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
81/122

三姉妹の記憶

 翌朝、食堂には敦也と臣吾も同席していた。

「「「お祖父様、お父様!!」」」

立ち上がった三姉妹は、

「舞愛は私達のお友達として、遊びにいらしてるのです、今夜は拉致させませんからね!」

美奈の珍しい強い口調に、2人は驚いて、

「ああ、済まぬ。自粛しよう。歴史を振り返れば、儂等が歓待したい気持ちも察してはくれぬか?」

2人も了承、舞愛としては、実年齢の近い臣吾が昴扱いなので居心地は悪くは無かったが、折角慣れて来た舞愛としての振る舞いが後退しそうな感じなので、入学した目的には、三姉妹と過ごすのが良い選択と、それに従う事にした。


 庭を案内されたり、地元の学校に行ったりしてのんびりと過ごす。アルデバランのメンバーとして活動していた頃の面影は、すっかり消えていた。綺麗に整備された公園があり、屋敷に向かって歩いていると、

「ここの桜並木、お花見の名所なんだけど、一度も来たこと無いの。お庭の桜もキレイなんだけど、ここも見たいのよね。」

結花が呟いていると、

「よっ!お嬢ちゃん達!丁度4人ジャン、俺達と遊ぼうぜ。」

舞愛は、ただのナンパと思い、無視して通過する積りだったが、拘束の魔法を掛けて来た。魔力減衰していない舞愛に通用する筈も無く、三姉妹にもガードしてあったので、そのまま振り切・・ろうとしたが、

「シカトこいてんじゃねぇよ!大体Fランクの癖に、なんで俺の拘束が効かねぇんだよ!」

と、美奈の腕を掴んだ、いや摑もうとした。

「キャー!」

三姉妹がしゃがみ込むと、結界が発動、ナンパ男は3メートル程弾き飛ばされた。

「畜生!妙な術使いやがって!」

痛そうに立ち上がると、拘束用のネットを構える。他の3人も、剣や奴隷の首輪で武装。舞愛は自分が掛けていたガードよりも強力な反撃効果に驚いたが、三姉妹の首には、母の形見が掛かっており、魔力放出しているのが解った。自由に戦える事が解ったので、3人の意識を雷土魔法で刈り取り、リーダーっぽい、拘束魔法を使う男を結界で縛り上げた、

「随分と準備が良いのですね?奴隷商に売るつもりだったのね?」

「・・・グェッ!」

だんまりの男は強まる拘束に耐えられず血反吐を吐いた。

「「「キャー!!!!!!」」」

三姉妹の悲鳴は、拘束された男の意識を奪った。舞愛でさえ、少しダメージを感じたので、生きていたのを幸運に思うべきだろう。取り敢えず放置して、気を失った三姉妹をヒールする。

「あ、おはよ、舞愛。」「おはよ。」「おはよ。あれ?何時間寝てたの?ママの夢見てた。」「ママとパパ達が亡くなったのここみたい。」「何かあったら昴を訪ねなさいって・・・」

3人がボソボソと夢の話しをそれぞれ語る。

「まあ、落ち着いて!意識を失っていたのはほんの数秒だよ。で、順番に、夢の事話そうか。」

3人の話しを聞いているうちに、騎士隊が到着、拘束ネットや奴隷の首輪を見て、違法奴隷商の手先と疑われて連行されて行った。


 三姉妹の夢を総合すると、現場がここだと言う事は、記憶を取り戻した為だろう。血反吐を見て、父母の死を思い出したらしい。母の夢は、ネックレスに遺言が封入されていた為。ギルドに預けてある金など実用的な事や、幼い娘を残す不安や悲しみを伝えていた。アルデバランが全滅した時は、昴を頼る様にも伝えていた。

「じゃあ、ホントの名前で呼ばれてたんじゃない?」

「あ、そうね。でも、今の名前がお気に入りだから忘れちゃったわ!」

「美奈も!」「結花も!」

 このまま伯爵家令嬢として生きる事を選択したようだ。因みに本名(?)は、()みれ、つ()さ、かお()だった。

 ある程度成長していた事、事前に概要を知っていた事が功を奏し、メンタル崩壊に至る事は無かったが、両親の訃報を同時に受け取った感覚は気持ちをぐっと沈めた。重めの足取りで屋敷に戻った。


 その夜の舞愛は、早めに客間に引き込んだ。憂鬱な気分で天井を見つめる。ミッションはクリアしたので、特にすることも無い。

「明日は宿題かな?」

と、メニューを考え・・・ん?

 ずっと叶わないまま忘れていた、旅の楽しみを思い出した。今なら部屋にはバニラとチョコしかいない。結界を工夫すれば、中で大声が漏れても心配無い。部屋全体には、中で普通に暮らしている生活音が漏れ聞こえるように張り、ベッドの周りには遮音と、中では、じっと眠っているように視覚偽装した結界を張った。

 久しぶりのせいか、全然湿ってくれない。魔法で準備を整えてから指でヒダを掻き分けた。敏感な突起を探し中指が走る。少し引っ掛けて、根元まで舞愛(×××)に潜り中で円を描く。浅く深くかき混ぜながら、人差し指も加勢した。

「あっ、美貴のプレゼント!」

右手をそのまま働かせながら、左手でポーチを漁った。プレゼント包装は、流石に片手じゃムリなので右手も参加してリボンと包紙を外す。箱の中身は、取り敢えず想像していたモノだった。想像と違ったのは、太さや長さだけではなく、詳細な形状や色、手触りまで、絶好調の時の(×××)の完コピだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ