入学
翌日、離れに制服が届いた。当然の様に試着を勧められ、プチファッションショー。観客&審査員の5人はとても高評価だった。
「僕だけじゃなく、他の生徒もこんな感じだよねきっと?椅子に座ったらこうでしょ?男子生徒、落ち着いて勉強出来るのかなぁ?」
「舞愛は、他人の心配している余裕有りませんよ!」
真里はそう言いながら、ミニの足捌きをレクチャー、ある程度は見えづらくは出来るようだ。
入学式と同時に行われる開校式が翌日に迫って居るので、冒険には出掛けず、城の魔力庫(自家発電やボイラー室を纏めたような設備)の魔石をチャージして、魔力消費のノルマを果たした。
魔力庫から戻ると、荷物が届いていた。中身はかなり長期のお泊まりセット?着替え、パジャマ、チョットした日用品等など、
「寮にでも入る見たいだね!」
「寮に届く予定だったそうなの、まだ工事が終わって無かったからここに届いたそうよ。」
涼しい顔の真里。
「えっ、学校って寮に入るの?」
「あら?知らなかったの?週末には帰れるから、そんなに淋しく無いでしょ?」
どう見ても裏のある微笑みだったが、何かを隠している時は、今まで全て自分の為だったので、舞愛は然程心配せずに入寮の支度を始めた。
夜は暫しのお預け前に6人で楽しむ。始めは攻守入り乱れて、舞愛も楽しんでいたが途中から、最高潮に達する前にマンツーマンになり、攻めは舞愛に委ねられた。
自分の舌や指が奏でる鳴き声を満喫、一巡した所で攻守交代かとと思ったが、それは叶わずもう一巡攻め続けた。二巡目、最後の圭織が、
「有難う、オオトリがボクでラッキーだ。朝まで占有出来るからね!」
きついハグをしてそのまま眠りについた。
欲求不満の舞愛は、自分に床上手を掛けて、自分で攻めてみる。変身した時は、天にも昇る快感だったと記憶しているが、攻め込まれた時に比べると、幸福感が足りない。感触は心地良いが、満足には至らなかった。ソッチはあきらめて、圭織の肌を堪能しながら、眠りについた。
朝、目覚めるとベッドには舞愛独り。起きてリビングに行くと朝食の準備は整い、5人のおめかしも済んでいた。
「おはよ、顔洗って来る!」
バタバタと支度をして食卓に着いた。
「先生のおっしゃる事、良く聞くんですよ。」
小学校の入学式に送り出す様なセリフを聞いたりしているうちに、お迎えの馬車が到着した。
寮で降りると、
「舞愛様ですね?寮母の友美と申します。」
御者席の助手が荷物を降ろすと、寮母自らが運んで、
「お部屋にご安心致します。」
こりゃどんなゴージャスな部屋に連れられるのかと心配した舞愛だったが、
「舞愛様の素性については、内密にするよう申し使っております、お部屋も他の生徒と同じようにとのことでしたので・・・」
扉を開くと、二段ベッドが2台の4人部屋だった。
「有難うございます、荷物下さい。」
寮母は渡さずに、左の上の段に箱を置いた。
「それから、大変心苦しいのですが、他の生徒の手前、『舞愛さん』と呼ばせて頂きます、ご無礼をお許し下さいませ。」
どうやら、王姉のお遊びだろう、とても高貴な御令嬢と言う設定になっているようだ、
「僕も、普通に振る舞うからそうして貰った方が助かります、よろしくお願いします!」
その設定に乗ってみることにした。
徒歩2分の校舎に行くと、玄関にクラス分けが貼り出されていた。
「3組ね、ふぅん同期生は61人か。えっ女子校?」
書かれていた名簿に、男性と思われる名前は一つも無かった。
2組迄20人ずつで3組だけ21人。裏口入学の臭いがプンプン、五十音順で『ほのか』と『まゆ』の間にいて少しホッとして教室に向った。
日本の高校と同じように、16歳になる年齢が入学するが、年齢の上限は無い。今年からスタートするので、オーバーエイジが沢山居ると想定していたが、一つ年上が5人、もう一つ上が2人、計7人だけ。因みに舞愛は、一般的な16歳の設定。
担任も女性、コツコツとヒールを響かせて現れると、簡単な説明をして講堂に向かう。
講堂は300席程あり、3学年揃っても問題なさそうだ。今日は生徒の保護者達と開校式の関係者でかなり埋まってはいるがまだ余裕がある。演台そばの貴賓席には、王姉と、プレアデスメンバーが座っていた。
校長と王姉の訓辞、新入生代表の挨拶で入学式は終了。良くわからない人達が何人か登壇して、あちこちで堪えながらのあくびが漏れ出た頃、開校式も終わった。
教室に戻って自己紹介、王都と西都との学校は男子校なので、女子校は北都だけ。全国から集まっていた。
殆どがホンワカした貴族令嬢ばかり、キリッとした雰囲気の娘は数人だけで、うち3人が、南の港町を治める、水瓶伯爵の御令嬢。年齢は言っていなかったので、年子の三姉妹か、3人の夫人が同時期に産んだのかも知れない。皆んな美少女だが、紫の瞳以外は、そんなに似ていないので後者の方が可能性が高いだろう。
オリエンテーション的な事で午前中を費やして下校。舞愛以外は大きな荷物を背負って寮に向かった。




