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登城

 ひとみが前のボックスに移動するとと、

「あー、いいな!美貴の時はなんにも無かったのに!」

「結界張ってたから、あたしはこうだと思ってたわ。美貴の時は車掌さんがキップ見に来てたからじゃない?」

「・・・そうかも。」

「どこかで埋め合わせさせるわ、そんなに落ち込まないの・・・」

ひとみはフォローしつつ、沈むように目を閉じた。

 当初は一巡して裕子の番で消灯する予定だったが、美貴まで回して1日目を終了した。


 2日目の朝、昴に貼り付いていた美貴が、1番に目を覚ます。結界と(×××)を確認して、昴のベルトに挑んだ。ベルトを攻略、ファスナーはあっさりとクリアしたが、爆睡中の昴のアシストは当然無いので、ズボンもトランクスも下ろせない。なんとか工夫して、トランクスの前開きから(×××)を出す事まで成功。跨がるつもりでいたが、ズボンもトランクスも洗濯物になりそうなので、咥える事にした。

 攻め始めるとすぐに昴が目を覚まし、経過と目的を変更した旨を伝えると、

「じゃあ、ちょっと待って。」

ズボンとトランクスを膝辺りまで下ろし、美貴(×××)を床上手で整え、自分(×××)には床上手に反転を重ねて掛けた。

 器用に跨った美貴は、すぐに叫ぶように鳴き、理性とは関係無く揺れ続けた。(×××)の導火線は魔法でグッと短くなっていたので、30分足らずで爆発、もう少し早い想定だったが、魔力の加減が解らなかったようだ、朝食の車内販売迄には済んだので、まぁ成功だろう。美貴の反応も丁度良さそうな感じだった。


「あら?もうおしまい?元に戻ったのかしら?結界解くわよ。」

「あぁ、ありがと!今夜は王城だから、ローテーション回るか解らないけど・・・」

「そんな事言ったら、私が期待しているみたいじゃない。フンッ!」

不機嫌そうにそっぽを向くと丁度、

「サンドウィッチは、いかがですか?おにぎりも有りますよ!」

給水に停まる駅で、車内販売の商品も補充、朝ごはんがやって来た。元々は富裕層の乗り物だったので、少し豪華で割高な、元の世界の空弁、空港の弁当の様な感じ。船旅の干し肉を思い出したひとみは、分厚い肉のカツサンドを選んでいた。


 その後も結界さえ張れば、中では自由に過ごす事が出来るが、真っ昼間から結界でコソコソとなると、中の様子は誰もが同じ事を想像する筈なので、流石にその選択は無く、大人しく、王都まで他愛もないお喋りで時間を潰した。


 王都に着いて駅を出ると、車寄せに、魔動車が数台並んでいた。

「これなら、魔動車に乗っても、悪目立ちしないよね?バニラとチョコが馬車を引く方が目立っちゃいそう!」

 昴はポーチからガレージの筒を取り出して、地面に設定。横に伸び、縦に伸び、シャッターになるとガラガラと上げて中に入り、魔動車を運転して出て来た。ガレージの正面以外の角度から見ると、何も無い所から魔動車が現れたように見えるので、周囲は騒然としたが、王都では他にも驚く事が有る様で、すぐに収まった。その後、バスケットから出て来た小型犬が、馬程のサイズになって、ノビをして、また小型犬になって魔動車に乗り込んだ時の方が、しっかりと人垣が出来ていた。

 王城に向かう車内では、

「この子達、馬車を引くつもりであのサイズになったのかな?」

バニラを膝に裕子が呟くと、

「最近、また魔力が強くなったみたいなんだ、それでデフォルトサイズが変わったんじゃないかな?バスケットの中窮屈だったから一番リラックス出来る、デフォルトサイズになった筈だからね!」

「済まないな、ボク達が楽しんでいる間、窮屈な思いをさせて!」

圭織がチョコを撫でると、返事をしたように

「くーん。」

ペロリと顔を舐めた。


 まっすぐ登城、ほぼノーチェックで入城すると離れに案内された。

「王都にご滞在される時はご自由にお使い下さい。」

 衣装で判断するとコックコートの女性シェフが1人とその助手らしい男性が1人。メイドさんが3人、ベテランさんが1人と若い子が2人。用務員のおじさん?年配の男性が1人の計6人が玄関前で出迎えた。ベテランメイドさんがここの責任者らしく、部屋を案内して回った。

 一通り回って、最後に厨房に行くと、

「ランチのリクエストは?」

「おまかせしても?」

「かしこまりました、晩餐会に空腹でなかったら、師匠に叱られますから、少し軽めにしてもよろしいですか?」

昼はとうに過ぎていたので、そこを気にして、ポーチの物で済ますつもりだったので満点回答だった。


 ランチのあとは、ドレスとタキシードに着替える。水道をひいた時の王子が即位しているので、少しは気が楽とは言え、昴はランチの味を覚えていなかった。

 シャツの第一ボタンまで留めてため息。蝶タイを締めてまたため息。指示された17時に謁見の間に入った。

 既に王は玉座に居て、

「この度は、国王陛下にお目にかかり、まことに・・・」

「昴さん、ラクにしてください、一応決まりですので、ここに来て頂きましたが、形式的な事は割愛しましょう。食事の用意をさせてますので、広間に行きましょう!」

咬み咬みで練習した挨拶が免除され、ホッとひと息。


 広間で待っていたのは、王妃と2人の王弟、それと大きなテーブル。

「お久しぶりですね、皆さん以前と全くお変わり有りませんね?いえ昴様は若返ったのではありませんか?」

「はい、回復魔法の副反応の様です。」

「見掛け通りにお元気なのでしょうね?」

「はい、お陰様で。」

「今夜は!喜んで頂けそうなお料理を用意させましたよ。」

王妃はニッコリ笑って、メイドに合図をした。

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