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王弟宮からの呼出し

 青い依頼書には、警護の日程は指定されておらず、任意の3日間で、希望日の前日の正午迄に王弟宮に開始日を伝える事になっていた。ギルドに頼むと、連絡が出来るので、

「もう午後だから、最短で明後日からだね?さっさと済ましちゃった方がいいよね?」

最短を希望してアポを頼んだ。


 なるべく宿から出ないような指示があり、ギルドの近所の宿でのんびり。まだ明るいが、睡眠以外の目的でベッドに入ろうとした時に、

「王弟宮から、使者がいらしています!」

執事風のオジサマが、職人風の女性を2人連れて、

「昴殿は私が採寸致します!御婦人方は、御針子達と奥の間へ。」

 サクサクと仕事を済ませると、オジサマはデザインのサンプル本を開いた。大きな本をテーブルに置いてページを捲る、

「裕子様には、このようなドレスは如何でしょう?」

裕子の反応を確かめ、

「お色は黄色でしょうか?」

「あ、そうですね・・・え?」

まだ何か言おうとしていたが、本の上に、黄色のドレスを着た裕子が立体映像で浮かび上がった。

「こういった感じもお似合いと思いますよ。」

何パターンか映像を出し、結局最初のドレスに落ち着いた。

 それぞれのデザインと色を決め、最後に昴の番。カラフルな物を勧められたが、オーソドックスな黒に決定、女性陣にはやや不評だったが、

「黒だとさ、誰とでもペア感出るじゃん、他の色だと合わない組み合わせってあるんじゃないかな?」

「あら?そんな、お洒落な事考えていたの?生意気ね!」

セリフの割には、嬉しそうに昴の脇を突付いた。


 夕食を済ませて、昴はひとみとツインの部屋へ。

「少しは上達したかしら?」

軽くプレッシャーを、掛けられながら、ドアが閉まるかどうかのタイミングで抱き寄せた。

「せっかちね。」

文句を言いつつ唇を突き出していた。

 お姫様抱っこで脱衣所に運び、ブラウスのボタンに挑む。多少手間はかかるが、それ自体を楽しむ事が出来るし、タンクトップの時には、バンザイで少し興冷めだったので、今回の衣替えに感謝、ほぼほぼ苦労せずにボタンを攻略出来た。

 割とゆったりした浴室だが、元々2人で入る事を前提とした今までの宿に比べると、やや密着度が高く、(×××)の導火線を気にしながら、泡に塗れた。

 魔法に頼らずに1回戦に挑む。ひとみの反応も、持久力も成長したとの自己評価だが、

「まぁ悪くも無いかしら?」

微妙な採点だったが、息を整えながら、うっとりと貼り付く様子からは、もう少し好評価の様に見て取れた。他愛もない話しをしているうちに、(×××)のインターバルが終了、上下入れ替わって2回戦スタート、自由に弾むひとみをランダムに突き上げて、メリハリを楽しむ。ひとみの呼吸が浅く速くなり、鳴き声が、昴の動きにのみ連動する様になり、導火線を気にせずにラストスパート、2つ目の爆発に至った。

 荒い呼吸をそのままに、胸板に頬擦り。今度は辛口評価は無かった。


 そのまま眠りにつき、翌朝は早く起きたひとみが、(×××)を咥えて落ち着かせた、

「僕だけ気持ち良くなっちゃったね!交代する?」

ブツブツと

「・・・お城に行くのに、クタクタじゃ不味いでしょ・・・」

「え?何て言ったの?」

「何でも無いわ!さっさと支度するわよ。」

昴は煽られて、バタバタと身仕度、ズボンも問題無く穿ける様になっていたので、サクッと済ませ食堂に降りた。


 ちょっと落ち着かない朝食を済ませて、部屋に戻ろうとすると、ロビーには昨日と同じ使者がすでに待機していた。

「あれ?10時のお約束でしたよね?」

「ハイ、お気になさらずに。主がまだかまだかと落ち着かないので、城に居づらかったもので・・・」

昴は視線で皆んなに相談、

「では、早目に支度しましょうか?」

「ありがとうございます!是非お願いします!!」


 一緒に部屋に行き、一晩で完成した、ドレスとタキシードに着替える。思ったよりは窮屈な感じはしなかった。オジサマは懐中時計を覗いて、

「そろそろ、お姫様達の登場ですね。」

ちょうどその時、ノックの音がして、返事も待たずにドアが開いた。

「どぉ?似合うでしょ、お兄ちゃん!」

美貴を先頭に百花繚乱、ドレスアップして登場した。

「立体映像で見るよりホンモノの方が、やっぱ素敵だね!所で、そのアクセサリーは?」

「僭越ながら私が選ばせて頂きました、必要物資ですから。」

宝石や貴金属の知識が殆ど無い昴には、全く想像はつかないが、相当高額である事には間違い無い、

「依頼書にも記載しておりますよ、『衣類等必要物資は王弟宮で支給』と。お気に召して頂けましたか?」

「あ、ハイ、余り価値は解りませんが、相当高額な物でしょうね、お返しする迄緊張しますね。」

「そのような事は気になさらずに、支給品ですから、返却の必要はありません。」

 安全な筈の城での警護なんて、依頼自体が不自然で、報酬も高額。その上ドレスやアクセサリーの支給となると、何かウラがあるとしか考えられない。元々、断ると言う選択肢は無いので、今更ジタバタしても仕方が無い。昴は腹を括った。

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