少しは大胆に
向かったダンジョンは、やはり不人気の所で、この日も貸し切り状態。実入りが少ない上、出現する魔物が物理攻撃には滅法強く、魔力攻撃も特定の魔法系統しか効かないタイプで、しかも水、火、風と別系統が必要な魔物が混在している。複数系統を操る冒険者は希少で、魔法担当が、複数いるパーティーしか挑まない。
1階層から、程々の魔物が登場。先ずは、魔力同期が出来ているか確認する。真理が結界を張り、それを魔物が越えられない事をチェック、内側から昴が魔力弾を発射する。加減が解らないので、調整出来る最弱の魔力で撃った。無事結界を越え、魔物のダメージを見ると、かなりの殺傷力らしい。
最下層まで危なげなく降り、ボスは二足歩行の人型の魔物。U子との訓練と盗賊の皆さんのご協力で、対人戦の耐性が出来ていたので、特に罪悪感も無く、銃を構えた。
他の魔物と違い、有効な魔法がコロコロと変わり、適性外の魔力弾は、吸収して強化してしまう。連射可能なレベルで2、30発位で倒せそうだが、誤った系統で撃つと、振り出しに戻ってしまう。3度ほどミスったが、結界を破る事に集中していたボスはほぼノーガードだったので、良い訓練になって、精度がグンと上がっていた。
「アッサリ片付いちゃったわね、まだ3日も残ってるのに・・・」
「じゃあ、戻ろうか?次はS子との遠征でしょ?早く済ませて、皆んなで本格始動しようよ!」
「それじゃ、わたしが独占出来る時間が減っちゃうでしょ?森を流して、魔物か、盗賊でも狩りましょうか?」
「そう言う事なら、そうしよっか!皆んなで決めたんでしょ?」
「では、街に行って、駆除依頼を探しましょ、トレーニングしながらお小遣い稼ぎよ!」
早速馬車を走らせた。
魔物討伐を3件請けて、また馬車移動。少し離れた森には夕方到着した。
今回の遠征で初めてのテント泊、
「昴は竈をお願い。テントは任せて!」
倉庫並みのキャパを持つウエストポーチからテントを出すと、手慣れた様子でサクッと組み上げた。
竈を任されたって事は、当然夕食も自分の担当と、昴は料理を始めた。幸い、ダンジョンで倒した中に、魔物ジビエで人気の牛系の魔物がいたので、その肉でステーキ。カンタンでハズレのないメニューにした。
「あら?解体も上手なのね!良い香りね、折角だからワインにしましょうね。」
ポーチから、ボトルとグラスを取り出した。
「へぇ?お酒飲むイメージじゃ無いよね?」
「ええ、グラス1杯で充分って感じね。ボトル開けると大体がS子が消費するわね、わたし達は味見程度ってトコよ。」
香ばしく焼き上げたステーキで乾杯。
「あら?美味しい!お料理に合わせると、ワインって美味しいのね、もう少し飲もうかしら。」
これから戦う予定の魔物の情報等を話しながら、真理は3杯目を飲み干した。いつもの通り微笑みを絶やさなかったが一転、顰めっ面で、脈略の無い話を始めた。
「・・・女奴隷を買っておいて、何もシ無いなんて!目が見えなくても、アンタがタイプだってピンと来たのにさ、それなのに!それなのに・・・」
4杯目を溢しながら注いで、一気に煽ると、何を言っているのか解らなくなり、フラフラと昴に歩み寄る。膝に乗ってガッチリをクリンチ、避ける余地の無い、昴の唇に吸い付いた。舌で応えていると、徐々に落ち着いて、そのまま爆睡。テントに運び、少し迷うが、
「二日酔いよりは良いよね。」
スカートの中のその中からヒールの魔力を注入した。
穏やかな表情と寝息になったので、ぱんつを戻そうとすると、
「あら?酔い潰れた女に、随分と大胆なコトするのね?」
「あ、ゴメン、酷く酔っていたからさ、今のうちにヒールしておけば、二日酔いにならないかと思って。」
「ふふふ、冗談よ。途中から記憶が無いんだけど。わたし、なんか、変なコト言わなかった?」
「あ、いつもより、声が大きくなって、同じコト何度も繰り返したりしてた位かな?」
「え?同じコトって?」
「・・・えっと、魔物のコトとかね、依頼請けてきたヤツ。」
真理はホッとした様子で、
「あ、ちょっとヘンな夢見てたから、いえ、何でもないわ。それよりも、コレ!続きはお任せしますね。」
コレとは、必要最低限にズラしたぱんつ、慌てて手を引っ込めたのでそのままだった。真理は腰を少し浮かせてアシストするので、元に戻そうとすると、
「あら?ソッチなの?気が利かないのね。」
プイと背中を向けた。
「あ、じゃあ、もう少し起きていようか?」
「聞かないでって言いましたよね?全てお任せしてますから。」
丸くなった背中に沿うように横になり、服の上から柔らかな感覚を堪能、拒まれ無い事を確認し、一度抱き起こして、タンクトップの裾を持つと、真理はバンザイ、サクッと脱がし、背中のホックも外す。直ぐに押し倒し、スカートと最後の1枚も撤去。自身も全裸になって体温を確かめあった。
そのまま眠った様で、ガッチリと絡みあったまま目を覚ました。昴は、ガチガチの昴を落ち着かせようと、真理のクリンチを解こうとしたが、起こしてしまった。
「何か隠してる顔ね?」
昴は隠し通せないと判断、昴を自爆させて落ち着かせようとしていた事を打ち明けた。
「圭織には任せたのに、どうしてわたしはダメなのかしら?」
「いや、ダメって言うかさ、おまかせって言うでしょ。」
「任せてるんだから、指示してくれればいいのよ!」
「じゃあ、今度頼もうかな?」
「えっ?今度?今現在の不具合は放置?」
「じゃあ、今、お願いします。」
真理の目はそれ以外の回答を拒否するチカラを宿していた。




