救出
舞愛がポーチから回復剤を出して配り、更に簡易キッチンの部材、調理器具、食材を出す。分身の1人はキッチンを組み立て、調理を開始した。他、2人は見回り、もう2人は、舞愛と一緒にヨレヨレの4人をヒール。
安全の確保と、栄養補給でリセットした4人はヒソヒソと、
「あんな可愛いネェちゃんが子連れで降りて来たダンジョン、なんでこんなに怯えてたんだ?分身って珍しいスキルだけどよ、バッジ見りゃFじゃねぇか、こっから出たらよぉ、ギルドの監視無くなるだろ?ヤっちまおうぜ!」
提案は満場一致で即決、今の階層は、実花の映像が届いている可能性があるので、53階層で決行する事にして、その夜は馴れ親しんだテントで翌日のシュミレーション。寝袋の中を白濁の粘液で汚した。
舞愛は、結界の更衣室で分身とグータッチ。戻すだけなので、隠れる必要も無いとは思ったが、少し気になっていた事が的中、分身が消えるとストンと服が落ち、遅れて下着がヒラヒラと舞い降りる。5人分、5打数5安打で同じパターンだった。
テントに入ると、3人が舞愛の隣を争っていたので、ペットモードを提案、白茶桃のクッションの様になって舞愛の毛布に潜り込んだ。
翌朝、朝食の支度をしていると、
「アレ?他の娘は?」
「おはようございます、分身なんで術を解いたら居なくなるんです。」
「そ、そうなの?えっと・・・」
「どうかしました?」
男達の中に1人ロリコンがいるので、大人の女は2人ずつ取り分があると皮算用していた。アテはハズレたが、
「オマエは予定通り、ガキ3人で良いぞ、抵抗されるのを考えたら、1人の方が確実ってもんだ、魔物使いの首輪で飼い慣らしてから、分身出させりゃ、落ち着いて抱けるだろ?」
離れて小声で話しているが、そんな事もあろうかと、舞愛は聴力ブーストで昨夜からの相談はスッカリ把握していた。知らないふりをして地上を目指す。
結界を解くと、早速Dランク相当の猫っぽい魔物達が襲って来る、舞愛はサクッと斬り捨てる、糸と蘭もヒラリと躱し背後から短剣でザグリ。苺はにらめっこ、恐れて逃げる魔物を、舞愛が斬って第1波を片付けた。
「次は皆さんでお願いしますね!」
「お、おぅ。」
弱々しく返事、直ぐに来た第2波は同じ系統のヤツが幸い(?)1体だけ。1人が結界で拘束?は到底ムリでなんとか口を開かなくした。牙を封じ込まれ、前脚の爪が襲い掛かる。大盾で受け止め、動きが止める?止まりきらず押されるが、あとの2人が魔力弾を連発、結界の拘束も何度も繰り返し、上手く掛かった所で剣でトドメ?のつもりが急所を外し大暴れ、体当たりで吹き飛ばされたりしながらも魔力弾と拘束でかなり追い詰めたが、トドメの剣はやはり力不足。死者が出ないうちに、
「もう、ムリね。苺、お願い!」
ピョンピョンとスキップで近付いた苺は、結界を振り払い牙を剥く魔物の額を正拳で貫き、一発で塵に変えた。
魔力枯渇でふらつく3人と、盾はひしゃげ、多分数カ所骨折の男に、
「いっぺんには大変だと思って、あと5体拘束してるんですけど、続きどうします?」
「・・・む、無理です。」
「あら、もう?じゃ、私達が片付けますね。」
舞愛は結界を解くと5体が突進。引き付けてからバズーカを5パーで連射すると、男達の目の前で、咆哮と共に塵になった。
「これで立てるかしら?」
物理系担当で、ズタボロの男の足だけヒール、昨夜の様な回復剤やヒールを期待していた4人は、
「コレじゃあ、なんとか歩けるけど、戦えそうも無・・・」
「完璧にヒールしたら戦えそう?今のは?」
「「「「・・・」」」」
「身体が元気になったら、余計な事を考えるでしょ?じゃ、行きますよ!」
スタスタと先を急いだ。
ふらつきながら、ついて行く4人に、舞愛を押し倒すチカラは残っていない、いや元々ムリだと学習させた。
午前中で50階層到達、普通階層は、降りる時と変わらないが、中ボスの居た階層は、魔物無しの安全地帯。ギルドで貰った情報通りだった。携行食で胃袋を満たし、直ぐに再スタート、40階層でキャンプ出来る様に急いだ。バタバタと蹴散らし、45階層で休憩。41階層は人型の魔物。雷土魔法で失神、大の字に倒れた。舞愛の結界の中で見物中の男に見える様に、魔物の股間にぶら下がったモノを結界で圧縮、グチャっと潰れ血が飛び散った。
予定通り40階層に到達。テントを張って食事の支度。顔色の悪い男達は食欲がなかった。とは言え、普段は口に出来ない様な料理なので無理にでも頬張る、なんとか平らげて自分達のテントに入って行った。
魔物の股間の件は、面倒が起きない様に、性欲を消滅させる作戦だったが、効果があり過ぎて、食欲に迄及んだらしい。
翌朝、スッカリおとなしくなった4人をヒール。殺気を放って、魔物を寄せ付けない戦闘レスで、昼30階層、夜10階層に到達した。
「あと4階層、戦ってみます?」
更に翌朝、5階層まで戦闘レスで進んで舞愛が尋ねた。
「あ、いえ、その・・・」
「あ、ムリにって事じゃないの、ダンジョン潜って手ブラじゃナンだなって。じゃあ行きましょ!」
お散歩の様に地上に到達した。




