キミのことが、大好きだから。
おはこんばんにちは!
幽幻桜です!
お久しぶりです…!
今回は、他の小説サイトに投稿していた作品をこちらでも発表することにしました!
コンテストに応募したのですが落ちてしまって…(>_<。)
なのでこちらでも読んで下さる方がいたらいいなぁ~と思って投稿します!
よろしくお願いします♪
私……紅美にはちょっと困った彼氏がいる。
いつでもどこでも甘えん坊。人目があってもいちゃいちゃしたがり。まぁ、そこまではいいんだけど……。
何が困ってるって、最近、私にも甘えて欲しいって言ってくるところ……かな?彼氏……慧くんとは同棲をしていて、家で甘える分には何の問題は無い。寧ろ、家では私も結構甘えてる。だけど私は、どちらかというと家と外ではメリハリをつけたいタイプ。でも慧くんはそんなことお構い無し。家でも外でもいちゃいちゃいちゃいちゃ……。
だから私、一回怒ったことがあって。何で外でもそうなのかって。そしたらしゅん、として静かになっちゃって。あぁ、悪い事したな。その時、そう思ってしまったから怒ることはそれ以来やめた。けどやめた瞬間また再発……。
「うーん……。」
どうすればお互いの思いが叶うのか。私は今日も頭を悩ませている。
別れることは考えたことは無い。だって、外で甘えるのが苦手なだけで慧くんのことは大好きだもん。
「……うーん……!」
「紅美ちゃん、さっきからどうしたの?」
「慧くん……。
……何でもない。」
私は慧くんに声を掛けられて、考えるのをやめた。慧くんの肩に頭を乗せ、家での甘えモードに入る。
「そっかー。よしよし。」
慧くんが頭を撫でてくれる。私、慧くんに頭を撫でられるの大好き。
「あっそうだった!」
すると突然、私の頭を撫でてくれていた慧くんが頭を撫でるのをやめてしまった。その手はカバンをごそごそし始めた。……?どうしたんだろう?
「紅美ちゃん!じゃーん!」
「……何?コレ……?」
「大学の同級生に貰ったあふたぬーん?ティーのチケット!応募して、当たったはいいけど予定が合わなくなっちゃって行けなくなったからくれるって!」
「アフタヌーンティー……!」
私は目を輝かせた。
「紅美ちゃん紅茶好きでしょ?だから喜んでくれるかなって!」
「うん、紅茶、好き……よく覚えてたね。」
「紅美ちゃんのことならなんでも覚えてるよ!一緒に行かない?」
「行く!」
「やった!決まりだね!」
慧くんを見てると……何だろう、ワンちゃんを思い出す。犬系男子。
「ちなみに、いつ?」
「次の日曜日!」
「はーい!」
アフタヌーンティー……!行ってみたいと思ってたから嬉しい。
日曜日、楽しみだな!
~日曜日~
「ふわぁ~……!とっても豪華な会場!」
「ね!オシャレしてきて良かった……!」
「うん、本当に……!」
着いた会場は有名なホテル。一応事前に調べてはいたけど、実際目にすると写真で見る以上の迫力だった。有名なホテルだって調べてたから、慧くんの言う通りオシャレをしてきて大正解。
「じゃ、じゃあ……席座ろっか!」
「う、うん!」
お互い緊張しちゃって変な会話になってしまっていたが、いつもは味わえない体験、たっぷりと楽しもう!
「いらっしゃいませ、お客様。本日はお越しいただきありがとうございます。」
そうして、緊張している私たちの初回アフタヌーンティーは始まったのだった。
「ふぅ……。」
アフタヌーンティーが始まってから時間が過ぎ、ふっと一息つく。初めてのアフタヌーンティーの緊張は、慧くんと軽いお喋りができるほどに解けていた。
「お茶も軽食もお菓子も美味しかった……。幸せ……。」
「それは良かった!
こんなに楽しそうな紅美ちゃん久々に見たからさ。」
「え……?」
慧くんの口から、驚きの一言が出てきた。
「え、それどういうこと……?」
「ん~……あんまり言わない方がいいのかなとも思っていたけど……最近紅美ちゃん、あんまり楽しくなさそうだったから……。」
「え……そんなことない!慧くんといるの楽しいよ!」
「そう?だから最近、外でも甘えてみたりしたんだけど……。」
もしかして……最近慧くんが外でも甘えてきてたのって……私が、楽しくなさそうだったから……?
「……そっか……。……ごめんね、慧くん。」
「大丈夫!
僕はね、何があっても紅美ちゃんのことが大好きだから!でも……紅美ちゃんからはあまり言ってくれないから、不安で。だから甘えて欲しいって思うようになったんだ。」
「慧くん……!」
そっか、そんなこと、思わせてたんだ。
そして外でも甘えて欲しいって言うのは、私があまり思いを口にしないから。
「……慧くん。ごめん。」
「ううん!謝らない――」
「私もっ!」
「んっ!?」
「……私も、慧くんのこと、大好き……!」
……想いを伝えるのって、恥ずかしくて、勇気がいる。
でも、慧くんは私に伝えてくれたから。
「私も、慧くんに想いを伝えること、頑張る。」
「うん、ありがとう。……大好きだよ。」
「わ、私、も……。」
「ふふっ!それじゃあそろそろ行こっか!」
「うん!」
そうして、私たちは会場を後にした。
心はスッキリしていて、甘いケーキと紅茶でリフレッシュされたかのよう。
これからもきっと、すれ違いとか、想いの伝え方とか、色々な困難が待ち受けるかもしれない。
だけどそれも、二人で乗り越えていこう。
キミのことが、大好きだから。
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