表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
12/99

小話 イズミ

 小枝が折れてパキパキなっていた。

 暗い森の中、イズミは脇目も振らず、奥へと向かっていく。


 暫く進むと、少し開けたところで焚き火が見えた。そこまで来ると足を止め、メガネとマフラーを乱暴に取り外す。焚き火近くに立てられたテントの中に乱暴に放り込んだ。

「あっつ!マジでやってらんないんだけど!」

 そのまま今度は乱暴に帽子を取ると、ずるっと金色の髪の毛も落ちてきた。その下は金色のショートカットだ。

 声色もリゼと話していたときとは事なり、低い声に変わった。

地面に落ちる前に掴むと、同じようにテントの中に入れるが、テントの中から出てきたマフラーで阻まれた。


 テントの中からごそごそ動き、こちらも金色の髪の人物が現れた。

「全く、作戦失敗したから撤収じゃなくて、敵を探りに行けって、しかも俺に女装させてさ…」

「仕方がなかろう、わらわの面は割れておる。長生きなぞするもんではないな」

 テントの中から出てきた人は、イズミが放り込んだ帽子を取り、被った。

「で、データとれてました?」

「今から確認する。」

 イズミが投げ込んだメガネを取り出して、なにか操作をすると、小さい金属片を取り出す。

 それを別な道具に入れると、空中にスクリーンが映し出された。スクリーンにはサラとリゼの顔写真と、何かグラフ状の表記が書かれている。

「ふむ…素体ではなんともないと言うことか」

 データを確認している間、イズミはテントの中に入り出てきた。

 着替えをしてきたらしく、ワンピース姿ではなく、シャツにぴったりとしたズボン姿で、喉仏もあり今度は男性だとわかる。

「ご苦労だったな。きちんとデータ取れておった。

魔女としての素地はありそうだ」

 手でリゼの顔を指すと、顔写真が大きくなる。

 下のグラフ部分のうち、一部が「計測不能」と出てる。

「イズミ、次は拉致ってこい」

「な!?騎士団の縁者になってるんだぞ?おっかなくってあそこに長居できないよ!」

 イズミは半泣きしながらいうと、

「イズミ」

 帽子を被った人が立ち上がる。

 話し方が尊大であったが、立ち上がると小さかった。

「お前はもとはコウモリだろう。飛んで逃げるが良い。

そもそも、騎士団連中の魔法は児戯に等しい」

 小さい人の顔も幼かった。ただ、笑うと目は凄みを増し、幼さは微塵もなかった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ