幻想と奈落
現実を知りそして忘れてお読み下さい。
行ってらっしゃい
人間は誰しも、夢の中で砂漠に出逢う。
砂漠は何もかもを映し出す幻想地だ。
防護服を身にまとい、現実からの攻撃を防ぐ。
砂埃が1度たってしまえばそこは、醜い欲望から美しい世界までもをさらけ出す。
後ろを振り返れば水を得た草花が生い茂り、防護服が剥がれ落ちる場が広がっている。
いずれにしても立ち去らなければならない事に変わりなく、そこは奈落の底へ突き落とされる砂埃があることに違いは無い。
後に進むことが正しいのか前に進むことが正しいのかは人間には解り得ない、神のみぞ知る事なのだろう。
おかえりなさい
読み終えてからは現実を見つめお進み下さい。