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首斬り魔王少女  作者: 有寄之蟻
・本章・
8/17

魔界での旅

ミツリたちは魔界へと侵入しました。


魔界はほとんどが深い森になっていて、入った者は二度と戻れなくなる『死の樹海』とも言われていました。


しかし、これまでの長い研究によって、魔界のぼんやりとした地形や、魔物の住んでいる地域、魔王城の大体の場所などは分かっていました。


魔術師が魔力を探る魔術具を使うと、ほぼ北東の方角に大きな反応があり、そこに魔王がいると予想されていました。


旅は王国内ほど気楽ではありませんでしたが、辛いものでもありませんでした。


魔術師、ミツリ、高位神官、近衛騎士団長の順で隊列を組み、魔術師が道の先導、近衛騎士団長が周囲を警戒して、魔物が現れれば、即座にミツリが始末します。


夜には高位神官が神聖結界を張り、一人ずつ順番に火の番をしながら眠るのです。


ミツリは相変わらず、無口で無表情でした。


魔術師と近衛騎士団長も、相変わらずミツリを畏れていました。


しかし、高位神官はミツリに対して忌避するそぶりを見せませんでした。


ごく普通に彼女に接し、労わり、普通の少女として、そして『勇者』に対する敬意を持って扱っていました。


旅での食事を担当したのも、高位神官です。


彼の作る料理は、魔界にいる圧迫感も、魔王城へ向かう恐怖も、魔王に立ち向かう不安も癒してくれるようでした。

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