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首斬り魔王少女  作者: 有寄之蟻
・本章・
6/17

ミツリの希望的観測する未来

ミツリは、日々を過ごす中で、一つの事を決めていました。


それは、魔王を倒した後、絶対に人間の国には戻らない、という事でした。


人々の視線から、普通に暮らす事は無理だと早々に諦めていました。


自分の見た目も、力も忌避感しかもたらさないのです。


元の世界に戻る事も、無理だろうと見当をつけていました。


できるかできないか、ではなく、おそらく国王は彼女が魔王を倒した後の事を考えていないだろう、と推測したからでした。


できれば元の世界に帰れたらいいのですが、テンプレにおいては、大抵召喚された勇者は帰れないのです。


魔王を倒した後に、その召喚された国の姫と結婚するか、王様に始末されるかの結末が待ち受けています。


国王も宰相も、魔王を倒した後の褒美の話などしませんでした。


魔術師も、元の世界に帰すなどという話は一言も言いません。


それに、元の世界に帰るには、魔王を倒した後、魔王の玉座の裏にある秘密の通路から、異世界に繋がる魔法陣などを見つけないとならない、というのも異世界召喚のテンプレの一つです。


実際のところ、ミツリは楽観的でした。


魔王を倒せず、そこで死んでしまったらそれで終わりです。


魔王を倒せたら、とりあえずテンプレに従います。


秘密の通路も、異世界への魔法陣もなかったら、魔界とやらで生きれるだけ生きてみるのです。


幸い、【首斬り】の能力は高位の魔物にも通用すると分かっているので、身を守る事はできます。


また、魔界では必ず野宿になるからと、サバイバルの方法も学んでいるので、きっと大丈夫だろう、と考えていたのでした。

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