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首斬り魔王少女  作者: 有寄之蟻
・本章・
3/17

『勇者』=『黒の魔女』

少女の名前はミツリ。


年は17歳で、元の世界では学生をしていたと彼女は言いました。


ミツリは、常に無表情で、寡黙な少女でした。


表情を動かしても、眉間にしわを寄せるだけです。


少女は魔王を倒す『勇者』という扱いをされていました。


城の上級の部屋を用意され、専属の護衛騎士と侍女をそれぞれ二人ずつ付けられました。


身分を保証するために、王家の指輪を与えられました。


誰もが羨む最上の待遇です。


しかし、実際はミツリは城の人々から疎まれていました。


魔を象徴する黒い髪と眼、そして常にある無表情が、どうしても人々に忌避感を抱かせたからでした。


加えて、ミツリは彼女が持っていた能力の故に、もはや畏れられていました。


魔王を倒せる存在として召喚されたミツリ。


彼女は【首斬り】の力を持っていました。


元の世界ではただの学生だった少女です。


戦う方法など知らず、魔力のない彼女は魔術を使う事もできません。


そんな彼女が唯一持っていたーー正確には召喚された時に得た力ーーそれが【首斬り】の能力でした。


それはとても単純で、そして絶対的な力でした。


【首斬り】の力の練習には、生け捕りにされた魔物が使われました。


檻に入っている魔物をミツリは見つめます。


そして、ただ呟くのです。


"死すべき者に憐れみを

仇なす者に死を"


言葉が終わった瞬間、魔物の首がコロリと落ちます。


まるでギロチンにかけられたように、真っ平らな切断面をさらしながら、魔物の首が斬れるのです。


しかも、対象が視認できていれば、何匹だろうと、またどんな物理的、魔術的な壁も無視するのです。


そんな異質な力と、魔物の首を落とす時にも平然とした彼女を、人々は『黒の魔女』と呼んで畏れていたのでした。



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