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首斬り魔王少女  作者: 有寄之蟻
・真章・
16/17

物語の終わり、そして始まり

次に目を覚ました時、ミツリは全てを理解しているでしょう。


魔界という土地の特性の事。


その特性ゆえに生まれる生き物たちの事。


そして、魔界を(・・・)維持するための(・・・・・・・)システム(・・・・)としての、魔王と魔王城の事。


魔王としての己れの存在と役割をしっかりと受け止めて、彼女はそれを果たそうとするでしょう。


そうして、魔界の歴史上、最も魔界に好影響を与え、最も質の高い魔力を持ち、最も平和を愛する魔王が誕生したのでした。


人間でありながら魔王となった彼女は、やがて人間と魔族の仲を取り持ち、両者の間に和平を実現する事となるのです。







これが、本当の物語のおしまい。


そして、物語の始まり。


これから、これから。






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