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首斬り魔王少女  作者: 有寄之蟻
・本章・
11/17

テンプレ・・・?

「あそこにある玉座が見えますか?」


カユラが指差すと、いつの間にか、少し先の暗闇に黒い玉座が浮かび上がっていました。


ミツリは首肯します。


「では、玉座の後ろにお立ちになって下さい。そうすると階段が現れますので、それを下まで降りていって下さい。下り終わると通路がありまして、真っ直ぐ行くと行き止まりにあたります。そこからは自分の力で道を探して下さい。宜しいですね?」


ミツリはカユラをじっと見つめました。


その黒い瞳には、不安が満ち満ちています。


しかし、彼女は一回、しっかりと頷きました。


カユラは、またにっこりと笑いました。


「そのハンカチはお貸し致します。またお会いした時にでもお返し下さい。貴女が戻って来られるのを楽しみにお待ちしていますよ。ーーーーでは、いってらっしゃいませ」


カユラの声に背中を押されて、ミツリは玉座へと歩いていきました。


その背に立つと、音もなく玉座が前に滑り、狭い階段が姿を現します。


ミツリは一度深呼吸をすると、確かな足取りで、一歩一歩、階段を下り始めました。

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