釧路 台知(くしろ だいち)の場合 その7
『アハハ~♪空耳じゃァ~ないよん♪失礼だなぁ~もう☆』
……………え?
声が降ってきた。
俺の心を読んだような言葉は上から降ってきた。
うん。ほんとにね、なんて言ったらいいかわかんないけどさ。
そうとしか言えないって言うか…。
だって声の主は、ほんとに俺の〈上〉にいるから…。
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「…ぎ、…。」
『ん?…ぎ?』
「ぎ、ぎ、…ぎゃぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁぁぁああぁぁあぁぁぁぁあああああ!!!?!」
『うおっ!?…っととととと、…っと。…ふぅ。』
あ、あた、…頭の…!!頭の上に!!!!?
いや、なんで!!?…あ、…あたま!!
ッ…あ。…お、落ち着け…落ち着けー!!
…ふぅ。ふぅ。…………ふぅ…。
…はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ。
…うしッ。だいぶ落ち着いたぞ。
俺はいったん目を閉じてから挙動の原因となった人物に目を向けた。
『アハッ( v^-゜)♪』
ダブルピース…。
…なんだコイツは。
…今すぐ殴りてぇ!!!
俺は握り締める拳を気合いで抑え込み、言葉を発した。
「殴っていいですか?」
……………………………………………あ。
ヤバイ。
本心が出てしまった。
ほらー、皆さんポカンとしてますよー。
いやね、俺がほんとに聴きたかったのはそーいうんじゃなくて!
あんたは誰だ?って聴きたかったわけ!わかる?
『アハッ♪いいよー♪』
ほら、今、俺の目の前にいるピエロみたいな仮面の人だってポカンと………………?
え?ちょ、ちょい待ち、さっき…。
『『いいよー。』』って言った?
「…………あ、あの~…?」
『んん~??どしたの??殴んないの???』
「いや、さっきのは言葉を間違ったというか…。……………殴られたいんですか?」
一応、訂正をいれてから確認。
『え?うん。殴られたいね♪』
コイツ!変態だ!!!!!!!!!!?!!
自分から殴られたいって言ったぞ!!!
気色悪いッ!!!
『あぁ…〃。いいよ。その蔑んだ感じで疑問と不安…そして恐怖を感じているその目!!最高だ////!!』
ゾワゾワゾワッ!!
…き、気持ち悪い!!!
なんなんだコイツは!
極度の変態だぞ!?
も、もしかしたら…コイツも十王…なの『ッピエロ!!』……………あ。オッサン復活?
『あれ~??アーサー??なにしてんの~??』
変態野郎(←台知命名)はまだ膝をついているオッサンに向かってわざとらしく声をかけた。
『何をしている?…だと?ソレは此方の台詞だ!! 今まで何処にいた!!自分の仕事をせずにふらつきおって!!貴様には上にたつことに責任を持て!!』
『えぇ~??そんなこと言われてもねぇ~…。あ、でも、さっきの目は良かった♪僕を蔑んだような目…あぁ…もっと向けられたい…。』
変態が変態の妄想に変態的に入っていった…。
変態だ…(←大事なことなのでry)。
『ねぇねぇねぇ。これは誰の仕業だい?』
…?
『ねぇねぇねぇ。こんなにも大きな魔力を感じたのは、もう100年も前なんだけど。』
……?
『ねぇねぇねぇ。もしかしなくても、今、僕の下にいる君がそうなのかな?』
………?
……下?
………ということは…上?
ひょい(首を上に向けた音)
……………………………………。
『やァ♪はじめましてだね♪(^^)ニコッ』
……………。
「…どちら様でしょうか…????」
新キャラ♪新キャラ♪
まだまだ沢山だす予定です!!
がんばります~!