釧路 台知(くしろ だいち)の場合 その6
えー。皆さん。現在ワタクシの頭の中は混乱状態デス。
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時間はたぶん今から一時間くらい前。
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『全く、王審判を抜け出たして何をやっているんだい?ガルド。』
俺の後ろから降ってきた声の主は俺の前に立っている男を見て完璧な笑顔を浮かべていた。
『…貴様には関係ない。』
『ははッ。…そんなこと言うなよ。折角、探してあげたのに…。(^^)ニコッ』
『頼んでいない。』
『そう言うなって、君がいきなり抜け出すからだろう?』
『異変を感じたからだ。無意味に抜け出したりなどしない。』
『ソレは勿論わかってはいるさ。…でもね、万が一ッてことがあるかもだろう?』
『そんなことは永久に無い。』
『永久なんて言葉…軽々しく使わないほうがいいよ。』
『軽々しく言ってなどいない。』
『軽々しいだろう?永久なんて、あるはずが無い。』
『どうだろうな。』
『………。』
『………。』
・・・バチバチバチバチッ・・・・
…ひ、火花が飛んでやがる…!!
や、ヤバイぞ。此処にいてはいけないと俺の第六感が叫んでる!!!
『ん?』
…あ、メガアッタ…。
…オワタ…。
『ねぇ。ガルド。だーれ?コレ。』
あ?おい。コイツ、人のことを〈コレ〉扱いしたぞ?
イラッときたよ?うん。イラッときたよ?(大事なことなので2回言いました。)
『…知らん。コイツが首謀者かと思ったが…違うようだ。』
おぉ!!…ガルド!…さん?様?…ガルドでいいや。
ありがとうございます!
信じてくれたよこの人!!イイ人だ♪(←単純)
『へぇ~…。そんな簡単に信じるんだぁ~。やっさしぃ~なぁ~。ガルド君は。』
『その言い方は辞めろ。…ヘドが出る。』
『え?何が出るって?君から出てくるものなんて屁理屈だけじゃァないのかい?』
…うわ…。コイツ、ちょーメンドクサイタイプの奴だ。
イケメンなのに。口が悪いぞ…イケメンなのに。(大事なことなのでry)
『…なんだ。お前は俺から出るものは屁理屈だけだと思っていたのか。…そうか、それなら良かったな。屁理屈以外も出てくるのだと知ることが出来たぞ。お前のこの世界の全てを知るという野望に一歩近付けたではないか。…フッ……良かったな。』
わぁ。すごい。
一息で言い切ったよ。
すっごいバカにしてる感じで言い切ったよ、この人。
意外と饒舌なんですね~。
アハハ…。
……………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………空気が重い!!!!
…ヤバイね。すんごくヤバイね。
互いが互いに嫌なオーラを出しまくってんね。
なんか、2人ともちょー恐いんすけど。うん。
…てか、さっきからオッサン一言も喋ってないよ!
固まっちゃってるよ!気圧されてるよー!!
…でもさ、一番の被害者は俺だと思うんだよね。
だってさ、この睨み合ってる人達の間にいるんだよ?
…ヤバイ。涙出てきたかも…( ノД`)…。
恐い恐い恐い恐い恐い恐い恐い恐い恐い恐い恐い恐い恐い恐い恐い恐い恐い恐い恐い恐い恐い恐い恐い恐い恐い恐い恐い恐い恐い恐い恐い恐い恐い恐い恐い恐い恐い恐い恐い恐い恐い恐いコワイ恐い恐い恐い恐い恐い恐い恐い恐い恐い恐い恐い恐い恐い恐い恐い恐い恐い恐い恐い…!!!!!
ドカァーーーーーーーーーン!!!!!!!
…………?
…………???????
…………??????????????
…どーしたの?
あれ?ええ??…なんか、宮殿が…もっと貧相な事に……?
…ピキ…ピキピキピキッ……!!
え?
空に…ヒビが入って…!!?
え!!!?
…ピキピキピキピキッ…ビキッ!!!
パリーーーーンッ!!!!!!
…ウソ。
…なんで…。
俺の目の前に出てきたものは壊れたはずの宮殿だった。
…!!?
さっき…壊れてたはずなのに!!?
『ありゃりゃぁ~????こんなに簡単に壊れる結界張ってたっけな(笑)』
そんな、雰囲気には似合わない空耳が聞こえた…。
いッけめ~ん♪いッけめ~ん♪
美人さんが怒るとコワイって言いますよね~(笑)
自分もイケメン(または美女)になりたかった…( ノД`)…