釧路 台知(くしろ だいち)の場合 その4
『《十王》様とは、この世界にある11の国々を治めておられる方たちだ。水竜の都【ゴードル】の王…〈ガルド〉。大地の宮殿【サハラ】の王…〈ザイネ〉。森林の滝【ノーラ】の王…〈スアム〉。峡谷の里【ハルハドーラ】の王…〈キュウレイ〉。黄炎の都市【ヴィン】の王…〈クレイドーラ〉。氷鉄の要塞【ナナディ】の王…〈ドンゴ〉。天空の浮島【ドラスナ】の王…〈アンザーク〉。風舞の丘【ヨド】の王…〈リクラス〉。電石の崖【トト】の王…〈メルセ〉。毒沼の橋【ポランドノーム】の王…〈コルゴノ〉。』
オッサンは、そこまで言うと息を軽くついてまた喋りだした。
『…この10の国々を治めておられる方たちが十王と言われ、敬われている。それぞれが大いなる力を秘めているためそれらの力を抑えるために十王様が集まり、話し合い、国々の平和を守っているのだ。』
…ほほぅ。………………………………わからん。
なんかいきなり色々な国の名前言われて頭が追い付いていない!
いや、ね、いきなり言われたらそりゃ、混乱しますよ。ね?
しない方がおかしいと言うか…なんというか…。
と、あれ?オッサンの言葉に矛盾を感じたんだけど(←遅ッ!!)
確か、おっさんは11の国々って、言ってなかったか?
「なぁ、オッサン。」
『む。…我が名はアーサー=ノイクルハントヴィーンノルク!!…けして、おっさんなどという下等な言葉で表して善いものではない!!』
「いや、知らねぇし…。ま、いいや、えーっと、…アーサ…『我のことはノイクと言うがイイ!!』…あ、はぁ。んじゃ、ノイク…さん。えっと…たしかさっき11の国々って…?言ってた気が…。」
『ん?おぉ。そこに気づいたか…。なかなか、鋭いではないか。田舎者にしてはな。』
なんか、イラッときたぞ…(-""-;)
まぁ、俺は優しいですから?そんくらいのことで?怒ったりなんかしませんけども?さっきの言い方は無いような気がするようなしないような?
『10の国々を守る者が十王と呼ばれていることはもう分かったな?』
「…(まぁ、俺はほんとのほんとに優しいからさ、許してやるけども?)…ぶつぶつ…(もう一回あんな言い方はされたらどーなるか分かんないですけどね?)…ぶつぶつ…ぶつぶ…『おい!!!聞いているのか!!』…って、うるせぇ!!!!」
「なんだよ!!こっちは考え事してんの!!わかんだろ!?うっせぇんだよ!!!」
『なんだと!貴様!!!先程からこの私が話しているというのに!上の空で聞いてもいない!!なんたる無礼!!今すぐここで切り刻んでもよいのだぞ!!』
「あーあーあーあー!!!うるせぇな!!そんな叫んで喉つぶれねぇのかよ!!糞じじぃ!!んなに切りたきゃ切ればイイだろ!!!糞が!!!」
『…なっ!?私に向かって糞だ…と?…っざけるな!!貴様のその煩い口を今すぐに黙らせてやるわ!!この私を怒らせたのだ!すぐに死ねると思うなよ!!』
糞ッ!!このおっさんのせいで思考が止まってやがッのに何で俺がワリィみたいになんだよ!!
「あーもー!!!ムカつく!!!」
ドカァァァァン!!!!!
…………………………………………………ん?
えっと、…何が…起きたの?
なんか、目の前の建物がガラガラと崩れ落ちていってる気がするんですけど…うん。
気のせいだな!!
アハハハハ!!
…ってなるかぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!!!!!
え?なに?マジで何が起こったの!?
いきなりドカアーンって!!
おかしいだろ!!?
『ッく…!!何だ!……この力は!!』
え?どしたの?オッサン。
何でそんなに怪我してんの?
何でそんなに俺を睨みつけてんの?
いやいやいやいや。
まさか、これを俺がやったとか言うんじゃ…
『これはお前の仕業か?』
…って、イケメンキターーーーーーーー!!!!
はぁ、やっと!
二人以外の人が出てきた(^-^;)(^-^;)
早く続きかこー。てか、文才くれ…ださい!?