釧路 台知(くしろ だいち)の場合 その2
……えーと…?
何処だ?ココ。
どこを打ったのかは分からないが体中がズキズキ痛む。
痛む体を起こして今の自分の状況を確認す……る……………え?
ガチャッ!!←(銃?的な物を向けられる音。)
…え?
『目を覚ましたゾ!!女だからといって油断するな!!魔力の桁が違う!!』
…え?
『こ、これ程の魔力を持つものが現れるとは!!…全員心してかかれ!!』
…え?
ちょ、ちょっと待って…。
え?何コレ?どーなってんの!?
おかしくない?おかしいよね!?
なんで皆俺に向かって銃(的な物)向けてんの?
そんな至近距離で撃たれたら俺死んじゃうんですけどー(笑)……ッじゃないよ!!
えー?えー?マジでどーした!?
というかココ何処だ!!
俺、確か石鹸につまづいて転んでそっからえー…、記憶無いわ…(´д`|||)
ん?つまり…なんだ?家にいるはずなのに?何か知らない場所にいて?そんでもって、何か明らかに日本人っぽくも外人っぽくも無い、何かいかつい兄ちゃん?おっさん?…達に絡まれてっていうか殺されそうになっている?……と、いうことだな。うん。
……ナニコレ、カオス。
えー、うん。そーだな、まずは何か聞いてみないと分からないよなー。
「あの~…?『貴様!!何処から来た!!』…………(イラッ(#`皿´))」
人の言葉遮ってんじゃねーヨ!!(# ゜Д゜)
まぁ、何かいろいろワケわかんない状況だからしゃーないけどサー…。
えーと、ほんとのこと言ったほうがいいよな?
「日本から来ました~。ってか、こっちの方がいろいろと聞きたいんですけどーココ何処デスか?てか、何で俺にそんなの向けてんの?」
うん。ほんとのことしか言ってないぞ。
ほんとのことしか言ってないのに何でみんな般若みたいな顔してんだよ!?
「ココは何処だだと?ふざけるな!!ココは王帝国ザルガドイナ!この世界を制する王族達の国だ!!今、ココで行われている王審判は世界の国々の経済や人災、公害などの様々な問題を解決するために行われる会議!その間は我々アーサー騎士団とプロフェイス魔法団しか立ち入りは認められていない!!入ろうとしても入られないように魔法団の強力な結界が張ってある!!それなのに!今!我らの目の前で何の気配もさせずにいきなりお前が現れた!不審者以外になにがある!!!」
「あー、なるほどね。うん。状況説明ありがとーございましたー(棒)」
「なんだ!その言い方は!!我らは由緒正しき王族に仕える騎士団!アーサー騎士団だぞ!貴様のその無粋な態度!何処の田舎で育ったかは知らんが目上の者に対して礼儀がなっておらん!!言い直せ!!」
……うーわー…。何?このオッサン。
めんどくせぇ性格してんな。
とりあえず、何か知らんが俺はどっか別の世界に来てしまったみたいだな。
……だって、何か全然知らない国名だし、魔法とか騎士団とか言ってたし?どっからどー見ても人間じゃないの混じってるし?
……………ま、一番の理由はと言いますと…あー、…その、ゲフン、ゲフン。
えー、皆様。俺がこの世界に来てしまってすぐの事を思い出してほしい。
オッサンがこんな事を言っていたよな?
『『目を覚ましたゾ!!女だからといって油断するな!!魔力の桁が違う!!』』
↑そうそう。こんな事。
これを踏まえてよーく、考えてほしい。
俺の性別は?
…そう。男だ。
男。
そんでもって、オッサンが言ってた性別は?
………女…なんだよ。
それで、えー、その…。なんと言いますか…。俺の胸あたりが何か…重い…んですよ…ハハ…。
んで、ちょっと…確認……したんですけど…。
(´;ω;`)俺にあったらいけないものがありました。
。・゜゜(ノД`)おーまいごっど…。
俺。
この世界に来て…女になりました。
(笑)……ッじゃねーヨ!!?うわあぁぁぁぁぁ!!!!!
どーしよぉぉぉぉぉぉおおおお!!!!!!
女になったwwww
ふぁいとダ!ダイチ!