1 目覚めるとそこは
―目覚めるとそこは一つの一室の様だった、あたりを見渡すと、至るところに目もくらむような装飾を施されている物ばかりで、正直趣味が悪いと感じてしまう。 自分が何故ここにいるのか、何者なのかは、ぼんやりとしていて思い出せない、かろうじて思い出せるのは名前ぐらいだった。
ふと眼の前を見てみると自分と同い年ぐらいの子供が二人手錠をかけられて座っている、今気づいたことだが自分の手にも手錠がかけられているようだ。 幸いにも鎖で繋がれて固定されたりはしていないのだがこれではあまり自由が効かない、二人を観察してみる。
一人は活発な男の子といった風貌で元気のよさを感じさせる、ただしその表情は不安と若干の恐怖を感じさせる。
もう一人はかなり顔が整っている女の子だ、その人形のような顔にはやはり緊張と恐怖を隠しきれていないようだ。
このままじっとしているのも何なので話しかけてみることにした。
俺「なあ、これどういう状況?」少年「あっ!起きた!ずっと目を覚まさないから心配してたんだぞ!」少女「よかった!目を覚ましてくれたのね」どうやら心配させてしまったみたいだ、二人の表情から驚きと安堵の表情が垣間見える・・・何か申し訳ない気持ちになって来る。
俺「心配させてしまって申し訳ないけどまずは今の状況を聞きたいんだ、悪いけど説明してくれないか?」少年「ごめん、俺も何故ここに連れてこられたのか覚えていないんだ、ふと気がつくとここに連れてこられていたみたいで」少女「私も同じよ、気づいたらここにいた、でも何回かここの城主らしき人が来て私たちは奴隷だって言ってた、でも、あなたのことは何故か知られていなかったみたいね、何故人数が増えているんだって部下の人と揉めてたみたい」
ふむ、話を要約すると皆いつここに連れてこられたのかは分からないと、そんでもって奴隷にするために連れてこられたらしいと、それから俺の存在は何故か想定外だったと。
頭の痛くなる話だがここで悩んでいてもしょうがない、まず分かることは、この場所にずっととどまるとヤバそうだと言うこと、そんでもって手錠をされた状態では脱出は困難だということだ。




