第55話『守護者との戦い』
前回のあらすじ
古代の神殿に辿り着いたアキラたち。影の組織から逃れ、神殿内部で遺物を発見する。しかし、遺物を守る四体の巨大なゴーレムが目覚めてしまう。体長5メートルの石像との戦いが、今始まる――!
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「うわあああ! マジででけえ!」
俺が叫ぶ。
目の前には、体長5メートルの巨大な石像――守護者ゴーレムが四体、ゆっくりと動き出している。
「ゴ……ゴゴゴゴ……」
ゴーレムが不気味な音を立てながら、こちらを向く。
「これ……Aランク魔物並みの強さよ!」
リーナが叫ぶ。
「しかも四体もいるなんて……」
エリンが怯える。
「くそっ……どうする!?」
ガルドが大剣を構える。
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「とりあえず……逃げる!?」
俺が提案する。
「逃げてどうするのよ! 遺物はあそこにあるのよ!」
リーナがツッコむ。
「いや、でもあのサイズはヤバいって!」
「あなた、レベル679なのに何言ってるの!」
「レベルとサイズは関係ないだろ!」
「あるわよ!」
「ないって!」
「二人とも、今はそれどころじゃない!」
ガルドが割って入る。
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「ゴゴゴゴゴ……」
一体のゴーレムが、巨大な拳を振り上げる。
「うわっ、来る!」
俺が叫ぶ。
**ドガァァァン!!**
ゴーレムの拳が地面に叩きつけられる。
「うわああああ!?」
俺が慌てて避ける。
地面に巨大なクレーターができる。
「やべえ、直撃したら死ぬやつだ!」
「当たり前でしょ!」
リーナがツッコむ。
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「みんな、散開するぞ!」
ガルドが叫ぶ。
「四方から攻撃して、注意を分散させる!」
「了解!」
俺たちはそれぞれ別方向に散らばる。
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「よし、俺が一体引き受ける!」
ガルドが一体のゴーレムに向かって突進する。
「おりゃああ!」
大剣を振り下ろす。
**ガキィィン!!**
しかし、ゴーレムの石の体に弾かれる。
「くっ……硬い!」
「ゴゴゴゴ……」
ゴーレムが拳を振り下ろす。
「うおっ!」
ガルドが横に飛んで避ける。
**ドガァン!**
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「私も行くわ!」
リーナが杖を構える。
「『氷よ、敵を貫け――アイスランス!』」
**ドガァン!**
氷の槍がゴーレムに直撃する。
「やった!?」
しかし――
「ゴゴゴゴ……」
ゴーレムはびくともしない。
「嘘でしょ……魔法も効かない!?」
「ゴゴゴ……」
ゴーレムがリーナに向かって拳を振り上げる。
「きゃあ!」
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「リーナ!」
俺が駆けつける。
「うおおおお!」
木剣でゴーレムの腕を殴る。
**バキィィン!!**
「あっ」
木剣が粉々に砕け散った。
「……は?」
俺が呆然とする。
「折れたどころか、粉々になったわよ!」
リーナがツッコむ。
「いやいやいや、これはさすがに予想外だって!」
「あなたの木剣、どんだけ弱いのよ!」
「弱くないって! 相手が硬すぎるんだって!」
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「アキラさん、危ない!」
セレスティアが叫ぶ。
「ゴゴゴゴ……」
ゴーレムの拳が俺に迫る。
「うわああ!」
俺が慌てて避ける。
**ドガァン!**
「あっぶねえ……」
俺が冷や汗を流す。
「って、待てよ」
俺が考え込む。
「もしかして……攻撃を受けたら強くなるんじゃね?」
「は? 何言ってるの?」
リーナが呆れる。
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「だって俺、マイナスレベルの逆転現象で『攻撃を受けるほど強くなる』んだろ?」
「まだマイナスレベルになってないでしょ!」
「あ、そっか」
「気づくの遅いわよ!」
「いやでも、ワンチャンあるかもって……」
「ないわよ!」
「……だよね」
俺が肩を落とす。
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「アキラさん、何してるんですか! 戦ってください!」
エリンが叫ぶ。
「あ、そうだった!」
俺が新しい木剣を取り出す。
「よし、もう一回!」
「絶対また折れるわよ……」
リーナが呆れる。
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「うおおおお!」
俺がゴーレムに突進する。
「行くぞ!」
木剣を振り下ろす。
**ガキィィン!!**
「っ痛!」
反動で俺が吹き飛ばされる。
「うわああああ!?」
**ドサッ!**
地面に叩きつけられる。
「痛った……」
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「大丈夫、アキラ!?」
ガルドが駆け寄る。
「ああ……何とか」
俺が起き上がる。
「でも、木剣は……」
見ると、木剣はまたもや粉々になっていた。
「……また粉々」
「だから言ったでしょ」
リーナがため息をつく。
「もう木剣じゃダメなんじゃない?」
「いやでも、木剣しか持ってないし……」
「だったら別の方法考えなさいよ!」
「別の方法って……」
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「そうだ!」
俺が閃く。
「木剣じゃなくて、素手で殴ればいいんじゃね!?」
「は?」
全員が俺を見る。
「だって俺、レベル679だぞ! ステータス679,000だぞ! 素手でも強いはずだろ!」
「……まあ、理屈はそうだけど」
リーナが呆れる。
「よし、やってみる!」
俺が拳を握る。
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「うおおおお!」
俺がゴーレムに向かって突進する。
「食らえ! パンチ!」
**ドガァァン!!**
俺の拳がゴーレムに直撃する。
「ゴゴゴ……!?」
ゴーレムが少し後ろによろめく。
「お、効いてる!?」
俺が驚く。
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「アキラ、やったぞ!」
ガルドが叫ぶ。
「マジで!? よっしゃ!」
俺が連続でパンチを繰り出す。
「うおおおお! パンチパンチパンチ!」
**ドガドガドガ!!**
「ゴゴゴゴ……!」
ゴーレムがさらによろめく。
「いけるぞ、これ!」
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しかし――
「ゴゴゴゴゴ……」
ゴーレムが拳を振り上げる。
「うわっ!」
俺が避けようとするが――
**ドガァァン!!**
間に合わず、拳が俺に直撃する。
「ぐはっ!」
俺が吹き飛ばされる。
「アキラ!」
リーナが叫ぶ。
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**ドサァ!**
俺が地面に叩きつけられる。
「いって……」
起き上がろうとするが――
「あれ……体が……」
体が動かない。
「くそ……ダメージでかい……」
「アキラ、大丈夫!?」
ガルドが駆け寄る。
「ああ……何とか……」
「今、回復魔法かけるわ!」
リーナが杖を構える。
「『光よ、傷を癒せ――ヒール!』」
**パァァ……**
体が癒されていく。
「ふう……助かった」
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「でも、素手でもキツいわね……」
リーナが呟く。
「このゴーレム、物理も魔法も効きにくいみたい」
「じゃあ、どうすればいいんだよ……」
俺が頭を抱える。
「待って……」
セレスティアが何かに気づく。
「ゴーレムの体、よく見てください」
「体……?」
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俺たちがゴーレムを見ると――
胸の部分に、小さな光る石が埋め込まれている。
「あれは……」
「魔力核よ!」
リーナが叫ぶ。
「ゴーレムの動力源! あれを壊せば、ゴーレムは動かなくなる!」
「マジで!?」
「でも、あんな小さい場所……狙うの難しいわよ」
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「俺が狙う!」
俺が立ち上がる。
「アキラ、無理するな!」
ガルドが止める。
「大丈夫! 俺なら当てられる!」
「でも、どうやって……」
「簡単だ!」
俺が拳を握る。
「思いっきり殴る!」
「……それしか言わないわね、あなた」
リーナがため息をつく。
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「みんな、俺が突っ込むから、援護頼む!」
俺が叫ぶ。
「分かった!」
ガルドが頷く。
「了解!」
リーナとエリンも杖を構える。
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「行くぞ!」
俺がゴーレムに向かって突進する。
「うおおおお!」
「ゴゴゴゴ……」
ゴーレムが拳を振り下ろす。
「させない!」
ガルドがゴーレムの腕に斬りかかる。
**ガキィン!**
「くっ……硬い! でも、少しは動きが鈍った!」
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「『炎よ、敵を焼き尽くせ――ファイアボール!』」
エリンの魔法がゴーレムの視界を塞ぐ。
「『氷よ、敵の足を縛れ――アイスバインド!』」
リーナの魔法がゴーレムの足を凍らせる。
「今よ、アキラ!」
「おう!」
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俺がゴーレムの胸元に迫る。
「食らえ!」
全力で拳を振り抜く。
**ドガァァン!!**
拳が魔力核に直撃する。
**パリィィン!**
魔力核が砕け散る。
「やった!?」
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「ゴゴゴ……ゴ……」
ゴーレムの動きが止まる。
そして――
**ドガァァン!**
ゴーレムが崩れ落ちる。
「よっしゃ! 一体倒した!」
俺が拳を上げる。
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「でも、まだ三体残ってるわよ!」
リーナが叫ぶ。
「ゴゴゴゴ……」
残りの三体のゴーレムが、こちらを向く。
「くそっ……」
ガルドが身構える。
「同じ作戦で行くぞ!」
俺が叫ぶ。
「おう!」
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「二体目、行くぞ!」
俺が次のゴーレムに突進する。
「『炎よ、敵を焼き尽くせ――ファイアボール!』」
エリンの魔法。
「『氷よ、敵の足を縛れ――アイスバインド!』」
リーナの魔法。
「おりゃああ!」
ガルドの斬撃。
「そして俺の――パンチ!」
**ドガァン!**
**パリィン!**
「よし、二体目も倒した!」
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「残り二体!」
リーナが叫ぶ。
「よっしゃ、調子出てきた!」
俺が笑う。
「ゴゴゴゴ……」
残りの二体のゴーレムが、同時に動き出す。
「うわっ、二体同時に来る!?」
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「アキラ、右のゴーレムは俺が引き受ける!」
ガルドが叫ぶ。
「お前は左のゴーレムを頼む!」
「了解!」
俺が左のゴーレムに向かう。
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「うおおおお!」
俺がゴーレムに突進する。
「ゴゴゴゴ……」
ゴーレムが拳を振り下ろす。
「させるか!」
俺が拳を振り上げる。
**ドガァァン!!**
拳と拳がぶつかり合う。
「ぐっ……重い!」
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「でも、負けない!」
俺が力を込める。
「うおおおお!」
**メキメキメキ……**
ゴーレムの拳にヒビが入る。
「お、いけるか!?」
「もう一発!」
俺が反対の拳を振り抜く。
**ドガァァン!!**
ゴーレムの腕が砕け散る。
「やった!」
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「今だ! 胸を狙う!」
俺がゴーレムの胸元に飛び込む。
「食らえ!」
**ドガァン!**
**パリィン!**
魔力核が砕ける。
「ゴゴゴ……」
ゴーレムが崩れ落ちる。
「よっしゃ、三体目!」
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「ガルド、大丈夫か!?」
俺が振り返ると――
ガルドが最後のゴーレムと戦っている。
「くそっ……硬い!」
ガルドの大剣が弾かれる。
「ゴゴゴゴ……」
ゴーレムが拳を振り上げる。
「ガルド、危ない!」
俺が叫ぶ。
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「させない!」
リーナとエリンが同時に魔法を放つ。
「『炎と氷よ、融合せよ――スチームバースト!』」
**ドガァァン!!**
炎と氷が混ざり合い、爆発を起こす。
「うおっ!?」
ゴーレムがよろめく。
「今よ、アキラ!」
リーナが叫ぶ。
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「おう!」
俺が最後のゴーレムに突進する。
「これで終わりだ!」
全力で拳を振り抜く。
**ドガァァァン!!**
拳が魔力核に直撃する。
**パリィィィン!!**
魔力核が砕け散る。
「ゴゴゴ……ゴゴ……」
ゴーレムが動きを止める。
**ドガァァン!**
そして、崩れ落ちる。
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「やった……!」
俺が膝をつく。
「ハァ……ハァ……」
「お疲れ様、アキラ」
ガルドが肩を叩く。
「ガルドさんも……お疲れ様です」
「ふう……何とか倒したわね」
リーナが息を吐く。
「みなさん、すごいです!」
エリンが拍手する。
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「でも……」
セレスティアが遺物を見つめる。
「やっと取れますね」
「ああ、そうだった!」
俺が立ち上がる。
「遺物、取りに行こう!」
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俺たちは台座に近づく。
台座の上には、淡く光る球体が浮かんでいた。
「これが……遺物」
俺が手を伸ばす。
球体に触れると――
**バァァァ!!**
突然、強烈な光が放たれる。
「うわっ!?」
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光が収まると――
球体は俺の手の中に収まっていた。
「これ……」
よく見ると、球体の中には何か文字のようなものが浮かんでいる。
「古代文字……?」
リーナが覗き込む。
「何て書いてあるんだ?」
「えっと……『逆転者の力を増幅する石』……」
「力を増幅……」
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「つまり、これを持ってると、アキラさんの力が強くなるってことですか?」
エリンが尋ねる。
「多分ね」
リーナが頷く。
「マジで!? やった!」
俺が喜ぶ。
「これでレベル下がるの、もっと楽しみになった!」
「……相変わらず、ポジティブね」
リーナが苦笑する。
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その時――
**ドガァァン!!**
突然、神殿の入口が破壊される。
「な、何!?」
俺たちが振り返ると――
黒いローブを着た影の組織の連中が、入口から雪崩れ込んできた。
「くそっ……入ってきた!」
ガルドが叫ぶ。
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「遺物を渡してもらおうか」
リーダー格の男が不敵に笑う。
「渡すかよ!」
俺が遺物を握りしめる。
「フフフ……ならば、力ずくで奪うまでだ」
男が手を上げる。
「かかれ!」
**ザッ、ザッ、ザッ!**
黒いローブの連中が襲いかかってくる。
「くそっ! またかよ!」
俺が叫ぶ。
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**次回予告**
遺物を手に入れたアキラたち。しかし、影の組織が再び襲いかかる! 果たして、遺物を守り切ることができるのか? そして、影の組織の真の狙いとは――!?
**次回、第56話『遺物を守れ!』**
逃走劇が、今始まる!
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## 【桜井アキラ・現在のステータス】
- **レベル**: 679
- **全ステータス**: 679,000
- **ギルドランク**: Bランク
- **所持金**: 金貨237枚、銀貨20枚
- **所持アイテム**:
- 謎の水晶(逆転者の証)
- セレスティアの祖父の日記(写し)
- 通信石
- 木剣×156本(2本粉々になった)
- 制御の石板
- Bランクギルドカード
- 回復薬×20
- 解毒薬×10
- 食料(残り二日分)
- **逆転者の力を増幅する石(NEW!)**
- **体に刻まれた紋章**:
- 逆転者の紋章(第一の証)――右手の甲
- 逆転者の紋章(第二の証)――左手の甲
- 逆転者の紋章(第三の証)――両腕(右腕と左腕の前腕部分)




