第54話『古代の神殿へ』
前回のあらすじ
セレスティアの依頼を受け、古代の神殿を目指すアキラたち。影の組織が狙う遺物を先に回収するため、三日間の旅が始まった。険しい山道を進みながら、一行は神殿へと向かう――
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二日目の朝。
「ふあああ……眠い……」
俺があくびをする。
「もう朝よ。起きなさい」
リーナが俺を揺する。
「あと五分……」
「ダメよ。早く出発するわよ」
「うう……」
俺が起き上がる。
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「おはようございます、アキラさん」
セレスティアが微笑む。
「ああ、おはよう……」
俺が寝ぼけ眼で答える。
「朝食の準備できてるぞ」
ガルドが焚き火で何か焼いている。
「おお、何作ってるんですか?」
エリンが覗き込む。
「魚だ。昨日川で釣っておいた」
「すごい! いい匂い!」
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朝食を食べ終え、俺たちは再び出発する。
「今日も頑張りましょう!」
エリンが元気よく言う。
「おう!」
俺が拳を上げる。
「でも、まだ丸一日以上あるのよね……」
リーナが呟く。
「大丈夫大丈夫! 俺たちなら余裕だって!」
「あなたが一番心配なんだけど……」
「えー、何で?」
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山道を進んでいると――
**ガサガサガサッ!**
茂みから何かが飛び出してくる。
「!」
全員が身構える。
「魔物か!?」
ガルドが大剣を構える。
茂みから現れたのは――
「山岳ウルフ!?」
リーナが叫ぶ。
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「グルルルル……」
体長2メートルほどの巨大な狼が、俺たちを睨んでいる。
「Cランク魔物だな」
ガルドが呟く。
「いや、待て……」
俺が周囲を見渡すと――
茂みから、次々と山岳ウルフが現れる。
「一匹、二匹、三匹……」
「全部で五匹!?」
エリンが驚く。
「群れか……厄介だな」
ガルドが身構える。
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「みんな、戦闘態勢!」
俺が木剣を構える。
「『炎よ、敵を焼き尽くせ――ファイアボール!』」
エリンが魔法を放つ。
**ドガァン!**
一匹のウルフが吹き飛ばされる。
「よし、一匹倒した!」
「まだ四匹いるぞ!」
ガルドが叫ぶ。
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「グルルルル!」
ウルフたちが一斉に襲いかかってくる。
「くそっ!」
俺が木剣を振るう。
**バキィン!!**
「あっ」
木剣が折れた。
「ほら! また折った!」
リーナがツッコむ。
「いやいやいや、今のは仕方ないって!」
「毎回そう言ってるじゃない!」
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「アキラさん、危ない!」
セレスティアが叫ぶ。
ウルフが俺に飛びかかってくる。
「うわっ!」
俺が避けようとするが――
**ガブッ!**
ウルフが俺の腕に噛みつく。
「痛っ!」
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「アキラ!」
ガルドが駆けつけ、大剣でウルフを斬る。
**ザシュッ!**
「グルァァ……」
ウルフが倒れる。
「アキラ、大丈夫か!?」
「ああ……何とか」
俺が腕を押さえる。
「血が出てる……!」
セレスティアが心配そうに見る。
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「大丈夫大丈夫! このくらい!」
俺が笑う。
「このくらいって……」
リーナが呆れる。
「まだ敵が残ってる! 後で手当てするわ!」
「おう!」
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残りのウルフたちが再び襲いかかってくる。
「『氷よ、敵を貫け――アイスランス!』」
リーナの魔法が二匹のウルフを凍らせる。
「よし、今だ!」
ガルドが大剣を振り下ろす。
**ザシュッ、ザシュッ!**
二匹のウルフが倒れる。
「残り一匹!」
エリンが叫ぶ。
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「グルルルル!」
最後のウルフが、俺に向かって突進してくる。
「くそっ!」
俺が新しい木剣を構える。
「行け、アキラ!」
ガルドが叫ぶ。
「おう!」
俺が木剣を振り下ろす。
**ドガァン!!**
ウルフが吹き飛ばされる。
「グルァァ……」
ウルフが倒れる。
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「やった……」
俺が息を吐く。
「ふう……何とか倒したわね」
リーナが杖を下ろす。
「みんな、怪我はない?」
セレスティアが尋ねる。
「ああ、俺は大丈夫だ」
ガルドが頷く。
「私も平気です!」
エリンが笑顔で答える。
「アキラさんが一番怪我してるじゃない……」
リーナが呆れる。
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「ちょっと、腕見せて」
リーナが俺の腕を見る。
「うわ……結構深い傷ね」
「いやでも、大したことないって」
「大したことあるわよ! 回復魔法かけるから、じっとしてなさい」
「はいはい……」
リーナが回復魔法を唱える。
「『光よ、傷を癒せ――ヒール!』」
**パァァ……**
傷が徐々に塞がっていく。
「おお、治った!」
「当たり前でしょ」
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その時――
俺のギルドカードが光る。
「ん?」
俺がギルドカードを取り出す。
「あ、レベルが……」
「レベル679になった!」
俺が喜ぶ。
「……喜ぶところ?」
リーナがツッコむ。
「当たり前だろ! レベル下がったんだぞ!」
「普通は悲しむところなんだけど……」
「俺は逆転者だから!」
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「相変わらずですね……」
セレスティアが苦笑する。
「でも、そのポジティブさは見習いたいな」
ガルドが笑う。
「よし、じゃあ先に進もう!」
俺が歩き出す。
「ちょっと待ちなさい。他に怪我してないか確認するから」
リーナが俺を止める。
「大丈夫だって!」
「ダメよ。ちゃんと確認するの」
「はいはい……」
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リーナが全員の体調を確認した後、俺たちは再び山道を進む。
「それにしても、魔物が増えてきたな」
ガルドが呟く。
「ええ。神殿に近づいてるからでしょうか」
セレスティアが言う。
「多分な。神殿には強力な遺物があるから、魔物も集まってくるんだろう」
「なるほど……」
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さらに数時間歩くと――
「あ、見えた!」
エリンが指差す。
山の頂上に、巨大な建造物が見えた。
「あれが……古代の神殿!」
セレスティアが驚く。
「でけえ……」
俺が呟く。
石造りの巨大な神殿。
まるで天に届きそうなほど高くそびえ立っている。
「すごい……」
リーナが感嘆する。
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「あそこまで、あとどのくらいだ?」
ガルドが尋ねる。
「地図によると……あと半日くらいでしょうか」
セレスティアが答える。
「よし、急ごう!」
俺が走り出す。
「ちょっと、待ちなさいって!」
リーナが追いかける。
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神殿に向かって進んでいると――
突然、前方から何かが飛んでくる。
「!」
俺が咄嗟に避ける。
**ドガァン!!**
地面に大きな穴が開く。
「な、何だ!?」
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「フフフ……」
不気味な笑い声が響く。
「この声……」
ガルドが警戒する。
前方から、黒いローブを着た男たちが現れる。
「影の組織……!」
リーナが叫ぶ。
「やはり来たか……」
黒いローブのリーダー格らしき男が不敵に笑う。
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「お前たちも、遺物を狙ってるのか」
男が言う。
「そうだ。お前らには渡さない」
俺が木剣を構える。
「フフフ……生意気な」
男が手を上げる。
「だが、お前たちではこの数には勝てまい」
**ザッ、ザッ、ザッ!**
黒いローブの連中が、次々と現れる。
「全部で……十人以上!?」
エリンが驚く。
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「くそっ……」
ガルドが身構える。
「どうする、アキラ?」
リーナが尋ねる。
「戦うしかないだろ!」
俺が叫ぶ。
「でも、この人数は……」
セレスティアが不安そうに言う。
「大丈夫! 俺たちなら勝てる!」
俺が拳を握る。
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「フフフ……強がるな」
男が笑う。
「お前たちは、ここで終わりだ」
「かかれ!」
男の号令と共に――
黒いローブの連中が一斉に襲いかかってくる。
「くそっ! 来るぞ、みんな!」
俺が叫ぶ。
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「『炎よ、敵を焼き尽くせ――ファイアボール!』」
エリンの魔法が敵を吹き飛ばす。
「『氷よ、敵を貫け――アイスランス!』」
リーナの魔法が敵を凍らせる。
「おりゃああ!」
ガルドが大剣を振るい、敵を薙ぎ払う。
「俺も行く!」
俺が木剣で敵を殴る。
**バキィン!!**
「あっ」
木剣が折れた。
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「またかよ!」
俺が叫ぶ。
「だから言ったでしょ!」
リーナがツッコむ。
「今はそれどころじゃない!」
ガルドが叫ぶ。
「そうだった!」
俺が新しい木剣を取り出す。
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しかし――
敵の数が多すぎる。
「くそっ……キリがない!」
ガルドが息を切らす。
「このままじゃ……」
リーナが焦る。
「どうする……」
俺が周囲を見渡す。
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その時――
「みなさん! こっちです!」
セレスティアが叫ぶ。
「セレスティア!?」
「神殿の入口が開いてます! 中に逃げ込みましょう!」
「入口が……!?」
見ると、神殿の扉が少し開いている。
「よし、逃げるぞ!」
ガルドが叫ぶ。
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「逃がすか!」
男が叫ぶ。
「逃がさないわよ!」
リーナが振り返り、魔法を放つ。
「『氷よ、壁となれ――アイスウォール!』」
**ドガァァン!!**
氷の壁が現れ、敵の進路を塞ぐ。
「今よ! 走って!」
「おう!」
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俺たちは全速力で神殿の入口へと駆け込む。
「入ったぞ!」
「扉を閉めるわ!」
リーナが魔法で扉を閉める。
**ドガァァン!!**
扉が閉まる。
「ハァ……ハァ……」
全員が息を整える。
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「何とか……逃げ切ったか」
ガルドが呟く。
「ええ……でも、外に影の組織がいるわ」
リーナが不安そうに言う。
「どうする……」
「とりあえず、神殿の中を探索しよう」
俺が提案する。
「遺物を先に見つければ、こっちの勝ちだ」
「そうね……」
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「でも、この神殿……」
エリンが周囲を見渡す。
「暗いですね……」
「『光よ、闇を照らせ――ライト!』」
セレスティアが魔法で明かりを灯す。
「ありがとう、セレスティア」
「いえ」
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神殿の中は、長い廊下が続いていた。
壁には、古代文字や絵が描かれている。
「これ……逆転者の歴史?」
俺が壁の絵を見る。
「みたいね……」
リーナが呟く。
「さあ、奥へ進もう」
ガルドが歩き出す。
「おう」
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廊下の奥には、巨大な扉があった。
「また扉だ……」
俺が呟く。
「開けてみましょう」
セレスティアが扉に手をかける。
**ゴゴゴゴゴ……**
扉がゆっくりと開く。
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扉の向こうには――
巨大な部屋が広がっていた。
そして、部屋の中央には――
一つの台座があり、その上に光る球体が浮かんでいた。
「あれが……遺物!?」
俺が驚く。
「多分……」
セレスティアが頷く。
「よし、取りに行こう!」
俺が一歩踏み出す。
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しかし、その瞬間――
**ゴゴゴゴゴ……**
部屋全体が揺れ始める。
「な、何だ!?」
「まさか……罠!?」
リーナが叫ぶ。
すると――
部屋の四隅から、巨大な石像が現れた。
「うわああ!?」
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「これは……守護者!?」
ガルドが驚く。
「遺物を守るために作られたゴーレムよ!」
リーナが叫ぶ。
「ゴーレム……」
俺が石像を見上げる。
体長5メートルはある巨大な石像。
四体のゴーレムが、ゆっくりと動き出す。
「くそっ……まだ戦わなきゃいけないのかよ!」
俺が木剣を構える。
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**次回予告**
古代の神殿で遺物を発見したアキラたち。しかし、遺物を守る四体のゴーレムが立ちはだかる! 果たして、アキラたちは遺物を手に入れることができるのか? そして、外で待ち構える影の組織の狙いとは――!?
**次回、第55話『守護者との戦い』**
激闘が、今始まる!
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## 【桜井アキラ・現在のステータス】
- **レベル**: 679
- **全ステータス**: 679,000
- **ギルドランク**: Bランク
- **所持金**: 金貨237枚、銀貨20枚
- **所持アイテム**:
- 謎の水晶(逆転者の証)
- セレスティアの祖父の日記(写し)
- 通信石
- 木剣×158本(2本折れた)
- 制御の石板
- Bランクギルドカード
- 回復薬×20
- 解毒薬×10
- 食料(残り二日分)
- **体に刻まれた紋章**:
- 逆転者の紋章(第一の証)――右手の甲
- 逆転者の紋章(第二の証)――左手の甲
- 逆転者の紋章(第三の証)――両腕(右腕と左腕の前腕部分)




