表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
『逆転勇者の下剋上!~マイナスレベルから始まる最弱最強冒険譚~』  作者: たくわん。


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

54/70

第54話『古代の神殿へ』



前回のあらすじ


セレスティアの依頼を受け、古代の神殿を目指すアキラたち。影の組織が狙う遺物を先に回収するため、三日間の旅が始まった。険しい山道を進みながら、一行は神殿へと向かう――


-----


 二日目の朝。


「ふあああ……眠い……」


 俺があくびをする。


「もう朝よ。起きなさい」


 リーナが俺を揺する。


「あと五分……」


「ダメよ。早く出発するわよ」


「うう……」


 俺が起き上がる。


-----


「おはようございます、アキラさん」


 セレスティアが微笑む。


「ああ、おはよう……」


 俺が寝ぼけ眼で答える。


「朝食の準備できてるぞ」


 ガルドが焚き火で何か焼いている。


「おお、何作ってるんですか?」


 エリンが覗き込む。


「魚だ。昨日川で釣っておいた」


「すごい! いい匂い!」


-----


 朝食を食べ終え、俺たちは再び出発する。


「今日も頑張りましょう!」


 エリンが元気よく言う。


「おう!」


 俺が拳を上げる。


「でも、まだ丸一日以上あるのよね……」


 リーナが呟く。


「大丈夫大丈夫! 俺たちなら余裕だって!」


「あなたが一番心配なんだけど……」


「えー、何で?」


-----


 山道を進んでいると――


**ガサガサガサッ!**


 茂みから何かが飛び出してくる。


「!」


 全員が身構える。


「魔物か!?」


 ガルドが大剣を構える。


 茂みから現れたのは――


「山岳ウルフ!?」


 リーナが叫ぶ。


-----


「グルルルル……」


 体長2メートルほどの巨大な狼が、俺たちを睨んでいる。


「Cランク魔物だな」


 ガルドが呟く。


「いや、待て……」


 俺が周囲を見渡すと――


 茂みから、次々と山岳ウルフが現れる。


「一匹、二匹、三匹……」


「全部で五匹!?」


 エリンが驚く。


「群れか……厄介だな」


 ガルドが身構える。


-----


「みんな、戦闘態勢!」


 俺が木剣を構える。


「『炎よ、敵を焼き尽くせ――ファイアボール!』」


 エリンが魔法を放つ。


**ドガァン!**


 一匹のウルフが吹き飛ばされる。


「よし、一匹倒した!」


「まだ四匹いるぞ!」


 ガルドが叫ぶ。


-----


「グルルルル!」


 ウルフたちが一斉に襲いかかってくる。


「くそっ!」


 俺が木剣を振るう。


**バキィン!!**


「あっ」


 木剣が折れた。


「ほら! また折った!」


 リーナがツッコむ。


「いやいやいや、今のは仕方ないって!」


「毎回そう言ってるじゃない!」


-----


「アキラさん、危ない!」


 セレスティアが叫ぶ。


 ウルフが俺に飛びかかってくる。


「うわっ!」


 俺が避けようとするが――


**ガブッ!**


 ウルフが俺の腕に噛みつく。


「痛っ!」


-----


「アキラ!」


 ガルドが駆けつけ、大剣でウルフを斬る。


**ザシュッ!**


「グルァァ……」


 ウルフが倒れる。


「アキラ、大丈夫か!?」


「ああ……何とか」


 俺が腕を押さえる。


「血が出てる……!」


 セレスティアが心配そうに見る。


-----


「大丈夫大丈夫! このくらい!」


 俺が笑う。


「このくらいって……」


 リーナが呆れる。


「まだ敵が残ってる! 後で手当てするわ!」


「おう!」


-----


 残りのウルフたちが再び襲いかかってくる。


「『氷よ、敵を貫け――アイスランス!』」


 リーナの魔法が二匹のウルフを凍らせる。


「よし、今だ!」


 ガルドが大剣を振り下ろす。


**ザシュッ、ザシュッ!**


 二匹のウルフが倒れる。


「残り一匹!」


 エリンが叫ぶ。


-----


「グルルルル!」


 最後のウルフが、俺に向かって突進してくる。


「くそっ!」


 俺が新しい木剣を構える。


「行け、アキラ!」


 ガルドが叫ぶ。


「おう!」


 俺が木剣を振り下ろす。


**ドガァン!!**


 ウルフが吹き飛ばされる。


「グルァァ……」


 ウルフが倒れる。


-----


「やった……」


 俺が息を吐く。


「ふう……何とか倒したわね」


 リーナが杖を下ろす。


「みんな、怪我はない?」


 セレスティアが尋ねる。


「ああ、俺は大丈夫だ」


 ガルドが頷く。


「私も平気です!」


 エリンが笑顔で答える。


「アキラさんが一番怪我してるじゃない……」


 リーナが呆れる。


-----


「ちょっと、腕見せて」


 リーナが俺の腕を見る。


「うわ……結構深い傷ね」


「いやでも、大したことないって」


「大したことあるわよ! 回復魔法かけるから、じっとしてなさい」


「はいはい……」


 リーナが回復魔法を唱える。


「『光よ、傷を癒せ――ヒール!』」


**パァァ……**


 傷が徐々に塞がっていく。


「おお、治った!」


「当たり前でしょ」


-----


 その時――


 俺のギルドカードが光る。


「ん?」


 俺がギルドカードを取り出す。


「あ、レベルが……」


「レベル679になった!」


 俺が喜ぶ。


「……喜ぶところ?」


 リーナがツッコむ。


「当たり前だろ! レベル下がったんだぞ!」


「普通は悲しむところなんだけど……」


「俺は逆転者だから!」


-----


「相変わらずですね……」


 セレスティアが苦笑する。


「でも、そのポジティブさは見習いたいな」


 ガルドが笑う。


「よし、じゃあ先に進もう!」


 俺が歩き出す。


「ちょっと待ちなさい。他に怪我してないか確認するから」


 リーナが俺を止める。


「大丈夫だって!」


「ダメよ。ちゃんと確認するの」


「はいはい……」


-----


 リーナが全員の体調を確認した後、俺たちは再び山道を進む。


「それにしても、魔物が増えてきたな」


 ガルドが呟く。


「ええ。神殿に近づいてるからでしょうか」


 セレスティアが言う。


「多分な。神殿には強力な遺物があるから、魔物も集まってくるんだろう」


「なるほど……」


-----


 さらに数時間歩くと――


「あ、見えた!」


 エリンが指差す。


 山の頂上に、巨大な建造物が見えた。


「あれが……古代の神殿!」


 セレスティアが驚く。


「でけえ……」


 俺が呟く。


 石造りの巨大な神殿。


 まるで天に届きそうなほど高くそびえ立っている。


「すごい……」


 リーナが感嘆する。


-----


「あそこまで、あとどのくらいだ?」


 ガルドが尋ねる。


「地図によると……あと半日くらいでしょうか」


 セレスティアが答える。


「よし、急ごう!」


 俺が走り出す。


「ちょっと、待ちなさいって!」


 リーナが追いかける。


-----


 神殿に向かって進んでいると――


 突然、前方から何かが飛んでくる。


「!」


 俺が咄嗟に避ける。


**ドガァン!!**


 地面に大きな穴が開く。


「な、何だ!?」


-----


「フフフ……」


 不気味な笑い声が響く。


「この声……」


 ガルドが警戒する。


 前方から、黒いローブを着た男たちが現れる。


「影の組織……!」


 リーナが叫ぶ。


「やはり来たか……」


 黒いローブのリーダー格らしき男が不敵に笑う。


-----


「お前たちも、遺物を狙ってるのか」


 男が言う。


「そうだ。お前らには渡さない」


 俺が木剣を構える。


「フフフ……生意気な」


 男が手を上げる。


「だが、お前たちではこの数には勝てまい」


**ザッ、ザッ、ザッ!**


 黒いローブの連中が、次々と現れる。


「全部で……十人以上!?」


 エリンが驚く。


-----


「くそっ……」


 ガルドが身構える。


「どうする、アキラ?」


 リーナが尋ねる。


「戦うしかないだろ!」


 俺が叫ぶ。


「でも、この人数は……」


 セレスティアが不安そうに言う。


「大丈夫! 俺たちなら勝てる!」


 俺が拳を握る。


-----


「フフフ……強がるな」


 男が笑う。


「お前たちは、ここで終わりだ」


「かかれ!」


 男の号令と共に――


 黒いローブの連中が一斉に襲いかかってくる。


「くそっ! 来るぞ、みんな!」


 俺が叫ぶ。


-----


「『炎よ、敵を焼き尽くせ――ファイアボール!』」


 エリンの魔法が敵を吹き飛ばす。


「『氷よ、敵を貫け――アイスランス!』」


 リーナの魔法が敵を凍らせる。


「おりゃああ!」


 ガルドが大剣を振るい、敵を薙ぎ払う。


「俺も行く!」


 俺が木剣で敵を殴る。


**バキィン!!**


「あっ」


 木剣が折れた。


-----


「またかよ!」


 俺が叫ぶ。


「だから言ったでしょ!」


 リーナがツッコむ。


「今はそれどころじゃない!」


 ガルドが叫ぶ。


「そうだった!」


 俺が新しい木剣を取り出す。


-----


 しかし――


 敵の数が多すぎる。


「くそっ……キリがない!」


 ガルドが息を切らす。


「このままじゃ……」


 リーナが焦る。


「どうする……」


 俺が周囲を見渡す。


-----


 その時――


「みなさん! こっちです!」


 セレスティアが叫ぶ。


「セレスティア!?」


「神殿の入口が開いてます! 中に逃げ込みましょう!」


「入口が……!?」


 見ると、神殿の扉が少し開いている。


「よし、逃げるぞ!」


 ガルドが叫ぶ。


-----


「逃がすか!」


 男が叫ぶ。


「逃がさないわよ!」


 リーナが振り返り、魔法を放つ。


「『氷よ、壁となれ――アイスウォール!』」


**ドガァァン!!**


 氷の壁が現れ、敵の進路を塞ぐ。


「今よ! 走って!」


「おう!」


-----


 俺たちは全速力で神殿の入口へと駆け込む。


「入ったぞ!」


「扉を閉めるわ!」


 リーナが魔法で扉を閉める。


**ドガァァン!!**


 扉が閉まる。


「ハァ……ハァ……」


 全員が息を整える。


-----


「何とか……逃げ切ったか」


 ガルドが呟く。


「ええ……でも、外に影の組織がいるわ」


 リーナが不安そうに言う。


「どうする……」


「とりあえず、神殿の中を探索しよう」


 俺が提案する。


「遺物を先に見つければ、こっちの勝ちだ」


「そうね……」


-----


「でも、この神殿……」


 エリンが周囲を見渡す。


「暗いですね……」


「『光よ、闇を照らせ――ライト!』」


 セレスティアが魔法で明かりを灯す。


「ありがとう、セレスティア」


「いえ」


-----


 神殿の中は、長い廊下が続いていた。


 壁には、古代文字や絵が描かれている。


「これ……逆転者の歴史?」


 俺が壁の絵を見る。


「みたいね……」


 リーナが呟く。


「さあ、奥へ進もう」


 ガルドが歩き出す。


「おう」


-----


 廊下の奥には、巨大な扉があった。


「また扉だ……」


 俺が呟く。


「開けてみましょう」


 セレスティアが扉に手をかける。


**ゴゴゴゴゴ……**


 扉がゆっくりと開く。


-----


 扉の向こうには――


 巨大な部屋が広がっていた。


 そして、部屋の中央には――


 一つの台座があり、その上に光る球体が浮かんでいた。


「あれが……遺物!?」


 俺が驚く。


「多分……」


 セレスティアが頷く。


「よし、取りに行こう!」


 俺が一歩踏み出す。


-----


 しかし、その瞬間――


**ゴゴゴゴゴ……**


 部屋全体が揺れ始める。


「な、何だ!?」


「まさか……罠!?」


 リーナが叫ぶ。


 すると――


 部屋の四隅から、巨大な石像が現れた。


「うわああ!?」


-----


「これは……守護者!?」


 ガルドが驚く。


「遺物を守るために作られたゴーレムよ!」


 リーナが叫ぶ。


「ゴーレム……」


 俺が石像を見上げる。


 体長5メートルはある巨大な石像。


 四体のゴーレムが、ゆっくりと動き出す。


「くそっ……まだ戦わなきゃいけないのかよ!」


 俺が木剣を構える。


-----


**次回予告**

古代の神殿で遺物を発見したアキラたち。しかし、遺物を守る四体のゴーレムが立ちはだかる! 果たして、アキラたちは遺物を手に入れることができるのか? そして、外で待ち構える影の組織の狙いとは――!?


**次回、第55話『守護者との戦い』**

激闘が、今始まる!


-----


## 【桜井アキラ・現在のステータス】


- **レベル**: 679

- **全ステータス**: 679,000

- **ギルドランク**: Bランク

- **所持金**: 金貨237枚、銀貨20枚

- **所持アイテム**:

- 謎の水晶(逆転者の証)

- セレスティアの祖父の日記(写し)

- 通信石

- 木剣×158本(2本折れた)

- 制御の石板

- Bランクギルドカード

- 回復薬×20

- 解毒薬×10

- 食料(残り二日分)

- **体に刻まれた紋章**:

- 逆転者の紋章(第一の証)――右手の甲

- 逆転者の紋章(第二の証)――左手の甲

- 逆転者の紋章(第三の証)――両腕(右腕と左腕の前腕部分)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ