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『逆転勇者の下剋上!~マイナスレベルから始まる最弱最強冒険譚~』  作者: たくわん。


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第53話『セレスティアの依頼』

前回のあらすじ


第三の試練『未来視の試練』をクリアし、両腕に第三の証を刻んだアキラ。三つの証を全て手に入れ、真の逆転者へと近づく。しかし、セレスティアから緊急の通信が入る。「ルーンシティに影の組織が現れた!」――アキラたちは急いで街へと向かう。


-----


「ハァ…………ハァ…………」


 俺たちは全速力で森を駆け抜けていた。


「まだ着かないの!?」


 リーナが叫ぶ。


「もうすぐだ! あと少し!」


 ガルドが前を向く。


「セレスティアさん、大丈夫でしょうか……」


 エリンが心配そうに言う。


「大丈夫だ! 俺たちが絶対に助ける!」


 俺が拳を握る。


-----


 やがて、森を抜けると――


 ルーンシティの街が見えてきた。


「着いた!」


 俺が叫ぶ。


「でも……なんか静かすぎない?」


 リーナが眉をひそめる。


「確かに……人の気配があんまりしないな」


 ガルドが警戒する。


「急ごう!」


 俺たちは街の中へと駆け込む。


-----


 街の中は、いつもより静かだった。


 人々は家の中に隠れているようだ。


「みんな、怖がってるのか……」


 俺が呟く。


「影の組織が現れたって聞いたら、当然よ」


 リーナが言う。


「セレスティアは、どこにいるんだ?」


 ガルドが尋ねる。


「確か、通信石で『屋敷にいる』って……」


 俺が思い出す。


「じゃあ、ローゼンバーグ家の屋敷に行こう!」


 エリンが提案する。


「おう!」


-----


 俺たちはローゼンバーグ家の屋敷へと急ぐ。


 やがて、巨大な屋敷の前に到着する。


「でけえ……」


 俺が呟く。


「いつ見ても、すごい屋敷よね」


 リーナが感心する。


「さあ、入ろう」


 ガルドが門を開ける。


-----


 屋敷の中に入ると――


「アキラさん!」


 セレスティアが駆け寄ってくる。


「セレスティア! 大丈夫か!?」


 俺が尋ねる。


「ええ、私は無事です」


 セレスティアが頷く。


「でも……街が……」


「街が、どうした?」


 ガルドが尋ねる。


-----


「影の組織が……街の人々を襲ったんです」


 セレスティアが悲しそうに言う。


「何人か怪我をして……」


「くそっ……」


 俺が拳を握る。


「影の組織の連中は、どこに行ったんだ?」


 ガルドが尋ねる。


「分かりません……襲撃後、すぐに消えてしまって……」


「消えた……」


 リーナが眉をひそめる。


-----


「でも、一つ分かったことがあります」


 セレスティアが言う。


「何が分かったんだ?」


 俺が尋ねる。


「影の組織は……あるものを探していたようです」


「あるもの?」


「ええ。古代の遺物を……」


 セレスティアが真剣な顔で言う。


「古代の遺物……」


-----


「それって、何なんですか?」


 エリンが尋ねる。


「詳しくは分かりません。でも……」


 セレスティアが俺を見つめる。


「逆転者に関係するものだと思います」


「逆転者に……」


 俺が呟く。


「そして……私には、一つ心当たりがあります」


「心当たり?」


-----


「ええ。祖父の日記に書かれていた場所です」


 セレスティアが日記を取り出す。


「確か、『古代の神殿』という場所に……逆転者の遺物が眠っているらしいんです」


「古代の神殿……」


 リーナが呟く。


「その場所は、ここから北に三日ほどの場所にあります」


「三日……」


 ガルドが考え込む。


-----


「それで、お願いがあります」


 セレスティアが頭を下げる。


「その神殿に行って、遺物を回収してほしいんです」


「遺物を……」


「ええ。影の組織より先に、その遺物を手に入れないと……」


「また街が襲われるかもしれない」


 セレスティアが不安そうに言う。


「分かった!」


 俺が即答する。


「え……」


 セレスティアが驚く。


-----


「俺たちが行く。その神殿に」


 俺が拳を握る。


「そして、遺物を回収してくる」


「アキラさん……」


 セレスティアが目を潤ませる。


「ありがとうございます……」


「礼には及ばないよ。俺たちは冒険者だからな」


 俺が笑う。


「それに、影の組織を放っておくわけにはいかない」


「ええ……」


-----


「でも、三日もかかるのか……」


 リーナが呟く。


「準備が必要ね」


「ああ。食料と装備を整えよう」


 ガルドが頷く。


「私、手伝います!」


 エリンが言う。


「ありがとう、エリン」


-----


「あの……もう一つお願いがあります」


 セレスティアが言う。


「何?」


 俺が尋ねる。


「私も……一緒に行かせてください」


「え……」


 全員が驚く。


「セレスティア、危険だぞ」


 ガルドが言う。


「分かっています。でも……」


 セレスティアが決意を込めて言う。


「祖父の日記に書かれた場所です。私が案内した方が早いと思います」


-----


「それに……」


 セレスティアが俯く。


「私も、何かしたいんです」


「街の人たちが襲われて……でも私は何もできなかった」


「だから……せめて、遺物を回収する手伝いをしたいんです」


「セレスティア……」


 俺がセレスティアを見つめる。


-----


「分かった。一緒に行こう」


 俺が微笑む。


「え……いいんですか?」


 セレスティアが驚く。


「ああ。お前の気持ち、よく分かる」


「それに、案内役がいた方が助かるし」


「アキラさん……ありがとうございます!」


 セレスティアが笑顔になる。


-----


「ちょっと待って」


 リーナが割って入る。


「セレスティアのレベルって、確か32よね?」


「ええ……」


 セレスティアが頷く。


「それで大丈夫なの? 古代の神殿なんて、危険そうだけど……」


「確かに……」


 ガルドが心配そうに言う。


「大丈夫です!」


 セレスティアが拳を握る。


「私、最近レベルが上がって……魔法も少し使えるようになりました!」


「魔法……」


-----


「見てください!」


 セレスティアが杖を構える。


「『光よ、闇を照らせ――ライト!』」


**パァァ!**


 光の玉が現れる。


「おお!」


 俺が驚く。


「すごい! ちゃんと魔法使えてる!」


 エリンが拍手する。


「ありがとうございます!」


 セレスティアが嬉しそうに笑う。


-----


「まあ、これなら大丈夫そうね」


 リーナが頷く。


「よし、じゃあ決まりだ!」


 俺が拳を上げる。


「明日の朝、出発しよう!」


「おう!」


-----


## ***


 翌朝。


 俺たちは屋敷の前に集まっていた。


「準備は万端か?」


 ガルドが尋ねる。


「おう! 食料も装備もバッチリ!」


 俺が親指を立てる。


「木剣も160本持ってるわ」


 リーナが呆れる。


「いやいや、必要だって!」


「あなた、絶対途中で折るでしょ」


「うっ……」


-----


「私も準備できました!」


 セレスティアが現れる。


 彼女は冒険者の装備を身につけている。


「おお、似合ってるじゃん!」


 俺が言う。


「ありがとうございます!」


 セレスティアが笑顔になる。


「じゃあ、行くぞ!」


 ガルドが叫ぶ。


「おーう!」


-----


 俺たち五人は、古代の神殿を目指して街を出発する。


 北へ向かう道は、険しい山道だった。


「うわあ、この道、キツいな……」


 俺が息を切らす。


「まだ一時間しか歩いてないのに……」


 リーナが呆れる。


「いやでも、この坂道マジでキツいって!」


「あなた、レベル680なのに何言ってるの」


「レベルと体力は別だって!」


「関係あるわよ!」


-----


「ふふっ、相変わらずお二人は仲がいいですね」


 セレスティアが笑う。


「仲良くないわよ!」


 リーナがツッコむ。


「いやいや、仲いいじゃん」


 俺が笑う。


「うるさい!」


 リーナが俺の頭を叩く。


「痛っ!」


-----


「それにしても、古代の神殿か……」


 ガルドが呟く。


「どんな場所なんだろうな」


「祖父の日記によると……」


 セレスティアが日記を開く。


「『古代の神殿には、逆転者の力を増幅させる遺物が眠っている』と書かれています」


「力を増幅……」


 俺が呟く。


-----


「でも、影の組織もその遺物を狙ってるんでしょ?」


 エリンが尋ねる。


「ええ……だから急がないと」


 セレスティアが頷く。


「よし、ペースを上げるぞ!」


 ガルドが叫ぶ。


「おう!」


-----


 俺たちは山道を進み続ける。


 途中、魔物に遭遇することもあったが、何とか撃退する。


「ふう……やっと一日目が終わった」


 俺が息を吐く。


 夜、俺たちは山の中でキャンプをすることにした。


「今日はここで休もう」


 ガルドが焚き火を準備する。


「ええ」


-----


 焚き火を囲んで、みんなで夕食を食べる。


「ふう……疲れたな」


 俺が伸びをする。


「でも、明日もまだまだ歩くのよ」


 リーナが言う。


「マジか……」


「当たり前でしょ。三日かかるんだから」


「うっ……」


-----


「アキラさん」


 セレスティアが俺に話しかける。


「ん? 何?」


「その腕の紋章……新しいものですか?」


 セレスティアが俺の両腕を見る。


「ああ、これ? 第三の証だよ」


「第三の証……」


「第三の試練をクリアして、手に入れたんだ」


 俺が両腕を見せる。


-----


「すごい……」


 セレスティアが驚く。


「これで、三つの証が全部揃ったんですね」


「ああ。これで俺も真の逆転者らしい」


「真の逆転者……」


 セレスティアが呟く。


「でも、まだまだこれからだけどな」


 俺が笑う。


「マイナスレベルになるまで、まだレベル680もあるし」


「ふふっ、アキラさんらしいですね」


 セレスティアが微笑む。


-----


「それにしても……」


 セレスティアが空を見上げる。


「影の組織……一体何が目的なんでしょう」


「さあな……」


 俺も空を見上げる。


「でも、絶対に止める」


「俺は逆転者だからな。逆転者として、みんなを守る」


「アキラさん……」


 セレスティアが微笑む。


「ありがとうございます」


-----


「よし、今日はもう寝よう」


 ガルドが言う。


「明日も早いからな」


「おう」


 俺たちはそれぞれ寝袋に入る。


「おやすみ、みんな」


 エリンが言う。


「おやすみ」


-----


 俺は寝袋の中で、両腕の紋章を見つめる。


「三つの証……」


 呟く。


「これで、俺も一歩前に進んだのかな」


 そして――


 ユイの顔が浮かぶ。


「ユイ……お前、今どこにいるんだ」


「絶対に助けるからな」


 心の中で呟き、俺は目を閉じた。


-----


**次回予告**

古代の神殿を目指すアキラたち。しかし、その道中で予期せぬ出来事が――!? そして、神殿に眠る遺物とは一体何なのか? 影の組織の影が、再び迫る……!


**次回、第54話『古代の神殿へ』**

冒険は、まだまだ続く!


-----


## 【桜井アキラ・現在のステータス】


- **レベル**: 680

- **全ステータス**: 680,000

- **ギルドランク**: Bランク

- **所持金**: 金貨237枚、銀貨20枚

- **所持アイテム**:

- 謎の水晶(逆転者の証)

- セレスティアの祖父の日記(写し)

- 通信石

- 木剣×160本

- 制御の石板

- Bランクギルドカード

- 回復薬×20

- 解毒薬×10

- 食料(三日分)

- **体に刻まれた紋章**:

- 逆転者の紋章(第一の証)――右手の甲

- 逆転者の紋章(第二の証)――左手の甲

- 逆転者の紋章(第三の証)――両腕(右腕と左腕の前腕部分)


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