第52話『未来視の試練』
前回のあらすじ
魔物の森の最深部にある巨大な遺跡に辿り着いたアキラたち。遺跡の中には老人の幻影が現れ、第三の試練『未来視の試練』が始まることを告げる。アキラは自分の未来を見て、それを受け入れられるかが問われる――
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「未来視の試練……」
俺が呟く。
「自分の未来を見るって、どういうことですか?」
エリンが老人に尋ねる。
「文字通りだ。逆転者よ、お前はこれから自分の未来を見ることになる」
老人が穏やかに答える。
「そして、その未来を受け入れられるか……それが試練だ」
「未来を受け入れる……」
リーナが呟く。
「でも、未来って変えられるんじゃないんですか?」
ガルドが尋ねる。
「ああ、未来は常に変わる。だが、逆転者としての運命は変わらない」
老人が言う。
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「逆転者としての運命……」
俺が拳を握る。
「つまり、俺がマイナスレベルになることとか……そういうこと?」
「そうだ。お前は逆転者。レベルが下がり、いずれマイナスレベルになる運命にある」
「その運命を受け入れられるか……それが試練だ」
老人が俺を見つめる。
「なるほど……」
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「でも、アキラならきっと大丈夫よ」
リーナが言う。
「あなた、マイナスレベルになることを喜んでるくらいだし」
「そうそう! 俺、むしろ楽しみだし!」
俺が笑う。
「その調子なら問題ないな」
ガルドが苦笑する。
「じゃあ、試練を始めましょう!」
エリンが言う。
「ああ。準備はいいか、逆転者よ」
老人が手を上げる。
「おう! いつでも来い!」
俺が拳を握る。
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「では……始める」
老人が手を振ると――
**バァァァ!!**
空間全体が眩い光に包まれる。
「うわああ!?」
俺が目を閉じる。
「アキラ!」
リーナたちの声が聞こえる。
しかし、次の瞬間――
俺の意識は、どこか別の場所へと飛ばされた。
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「ここは……」
俺が目を開けると、そこは見慣れた街の風景だった。
「ルーンシティ……?」
俺がいるのは、ルーンシティの冒険者ギルド前。
「なんで俺、ここに……」
周囲を見渡すと――
「よっしゃ! レベル下がった!」
どこかで聞いたことのある声がする。
「この声……」
声の方を見ると――
そこには、もう一人の俺がいた。
「え……俺!?」
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もう一人の俺は、満面の笑みでギルドカードを見つめている。
「レベル500になった! やった!」
「相変わらず、喜んでるな……」
俺が苦笑する。
「これは……未来の俺?」
そう考えた瞬間――
視界が切り替わる。
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次の場面は――
森の中。
俺とリーナ、ガルド、エリンが一緒に笑っている。
「ハハハ! 今日も楽しかったな!」
未来の俺が笑う。
「まあね。でも、あなたまた木剣折ったわよ」
リーナがツッコむ。
「いやいや、あれは仕方ないって!」
「毎回そう言ってるじゃない」
「うっ……」
俺とリーナのやり取りを見て、今の俺も笑う。
「ははっ、未来でも変わってないな、俺ら」
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また視界が切り替わる。
次は――
巨大な建物の前。
影の組織のアジトのようだ。
「行くぞ、みんな!」
未来の俺が叫ぶ。
「おう!」
ガルドが大剣を構える。
「準備OK!」
エリンが杖を構える。
「絶対に勝つわよ!」
リーナが決意を込めて言う。
そして――
俺たちは、組織のアジトに突入していく。
「影の組織との戦い……」
今の俺が呟く。
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また視界が切り替わる。
次は――
どこかの草原。
そこに、一人の少女が立っている。
「ユイ……!」
俺が驚く。
未来の俺も、ユイの前に立っている。
「久しぶりだな、ユイ」
未来の俺が微笑む。
「ええ……本当に」
ユイも微笑む。
「待たせてごめん。でも、やっと会えた」
「…………ありがとう、アキラ」
ユイの目から、涙が溢れる。
「俺、約束したからな。絶対にお前を助けるって」
「うん……」
二人は抱き合う。
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その光景を見て、今の俺は――
「そうか……俺、ユイを助けられるんだ」
安堵する。
「よかった……」
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また視界が切り替わる。
次は――
真っ暗な空間。
そこに、未来の俺が一人で立っている。
「ここは……」
未来の俺が周囲を見渡す。
そして――
俺のギルドカードを見る。
「レベル……0」
未来の俺が呟く。
「ついに……ここまで来たか」
「そして……次は」
未来の俺が決意を込めて言う。
「マイナスレベルだ」
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その瞬間――
未来の俺の体が、淡く光り始める。
「これが……逆転者の真の力……」
未来の俺が呟く。
「俺は……逆転者だ」
「レベルが下がることも、マイナスになることも……全部受け入れる」
「それが……俺の運命だから」
未来の俺が微笑む。
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その姿を見て、今の俺は――
「そうだ……それが俺の運命だ」
呟く。
「俺は逆転者。レベルが下がるのが当たり前」
「でも、それでいいんだ」
「だって、それが俺だから」
俺が拳を握る。
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すると――
**バァァァ!!**
再び光が俺を包む。
「うわっ!?」
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次の瞬間、俺は元の場所に戻っていた。
「ハァ…………ハァ…………」
息を整える。
「アキラ! 大丈夫!?」
リーナが駆け寄る。
「ああ……大丈夫」
俺が頷く。
「何が見えたんだ?」
ガルドが尋ねる。
「未来……俺の未来を見た」
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「どんな未来だったの?」
エリンが尋ねる。
「色々……」
俺が微笑む。
「レベルが下がって喜んでる俺とか、みんなと笑ってる俺とか……」
「それから、影の組織と戦ってる俺とか……」
「ユイと再会してる俺とか……」
「そして……マイナスレベルになる俺」
「マイナスレベル……」
リーナが呟く。
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「で、どうだった?」
老人が尋ねる。
「その未来を……受け入れられるか?」
「当たり前だ!」
俺が即答する。
「え……」
老人が驚く。
「俺は逆転者。レベルが下がるのが当たり前だ」
「マイナスレベルになることも、影の組織と戦うことも……全部受け入れる」
「だって、それが俺の運命だから」
俺が拳を握る。
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「それに……俺は一人じゃない」
俺がリーナたちを見る。
「リーナ、ガルド、エリン……みんながいる」
「だから、どんな未来が来ても大丈夫だ」
「みんなで一緒に乗り越える」
「そうでしょ?」
俺がみんなに尋ねる。
「当たり前よ!」
リーナが笑う。
「おう! 俺たちは仲間だ!」
ガルドが力強く言う。
「一緒に頑張りましょう!」
エリンが微笑む。
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「そうか……」
老人が微笑む。
「お前は、未来を受け入れた」
「そして、仲間を信じている」
「ならば……お前は合格だ」
「やった!」
俺が拳を上げる。
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「では、第三の証を授けよう」
老人が手を上げる。
すると――
俺の右手と左手の甲に刻まれた紋章が、光り始めた。
「うわっ、また光ってる!」
俺が驚く。
**バァァァ!!**
紋章から、強烈な光が放たれる。
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次の瞬間――
俺の両腕に、熱い感覚が走る。
「あつっ!?」
「アキラ!?」
リーナが心配そうに見る。
「大丈夫……多分」
俺が歯を食いしばる。
**ズズズズズ……**
両腕に、何かが刻まれていく感覚。
「くっ……」
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やがて、光が収まる。
「ハァ……ハァ……」
俺が息を整える。
「アキラ、腕を見て!」
エリンが言う。
「え……」
俺が両腕を見ると――
右腕と左腕の前腕部分に、複雑な紋章が刻まれていた。
「これが……第三の証……」
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「おめでとう、逆転者よ」
老人が微笑む。
「これで、お前は三つの証を全て手に入れた」
「三つ全部……」
俺が両手と両腕を見る。
右手の甲、左手の甲、そして両腕。
全てに紋章が刻まれている。
「すごい……」
リーナが呟く。
「これで、俺はどうなるんですか?」
俺が老人に尋ねる。
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「三つの証を手に入れた者は……真の逆転者となる」
老人が答える。
「真の逆転者……」
「ああ。お前はこれから、さらに強くなる」
「そして……マイナスレベルになった時、真の力が目覚める」
「真の力……」
俺が拳を握る。
「でも、気をつけろ」
老人が真剣な顔で言う。
「真の力は、諸刃の剣だ」
「使い方を間違えれば……お前自身が飲み込まれる」
「飲み込まれる……」
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「でも、お前なら大丈夫だろう」
老人が微笑む。
「お前には、仲間がいる」
「仲間が……お前を支えてくれる」
「だから、信じろ。自分と仲間を」
「はい!」
俺が頷く。
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「では、私の役目はここまでだ」
老人が言う。
「さらばだ、逆転者よ」
「お前の未来に……幸多からんことを」
老人がそう言うと――
水晶の光が消え、老人の姿も消えていく。
「待って!」
俺が叫ぶが、もう老人はいない。
「行っちゃった……」
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「でも、これで第三の試練もクリアだな」
ガルドが言う。
「ええ。三つの証も全部揃った」
リーナが頷く。
「アキラさん、おめでとうございます!」
エリンが笑顔で言う。
「ありがとう、みんな」
俺が微笑む。
「これも、みんなのおかげだ」
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「さて、帰るか」
ガルドが言う。
「そうだね。ルーンシティに戻ろう」
リーナが頷く。
「おう!」
俺たちは遺跡を出て、森を進み始める。
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歩きながら、俺は両腕の紋章を見つめる。
「三つの証……」
呟く。
「これで、俺も真の逆転者か」
「でも、まだまだこれからだな」
俺が前を向く。
「影の組織との戦い……ユイの救出……そしてマイナスレベル」
「やることはたくさんある」
「でも……」
俺が拳を握る。
「俺は負けない。絶対に」
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その時――
ポケットの中の通信石が光る。
「ん?」
俺が通信石を取り出す。
「誰から……」
通信石を起動すると――
そこには、セレスティアの顔が映っていた。
「アキラさん!」
「セレスティア!?」
俺が驚く。
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「大変なんです!」
セレスティアが焦った様子で言う。
「ルーンシティに……影の組織が現れました!」
「なっ……!?」
「急いで戻ってください!」
「分かった! すぐに戻る!」
俺が叫ぶ。
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「みんな、急ぐぞ!」
俺が走り出す。
「え、何があったの!?」
リーナが尋ねる。
「ルーンシティに影の組織が現れた!」
「なんですって!?」
「急げ!」
ガルドが叫ぶ。
俺たちは全速力で森を駆け抜ける。
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**次回予告**
ルーンシティに現れた影の組織。セレスティアの緊急連絡を受け、アキラたちは急いで街へと向かう。しかし、そこで待ち受けるものとは――? そして、セレスティアの真の目的が明らかになる……!
**次回、第53話『セレスティアの依頼』**
運命が、大きく動き出す!
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## 【桜井アキラ・現在のステータス】
- **レベル**: 680
- **全ステータス**: 680,000
- **ギルドランク**: Bランク
- **所持金**: 金貨237枚、銀貨20枚
- **所持アイテム**:
- 謎の水晶(逆転者の証)
- セレスティアの祖父の日記(写し)
- 通信石
- 木剣×160本
- 制御の石板
- Bランクギルドカード
- 回復薬×20
- 解毒薬×10
- 食料(一週間分)
- **体に刻まれた紋章**:
- 逆転者の紋章(第一の証)――右手の甲
- 逆転者の紋章(第二の証)――左手の甲
- 逆転者の紋章(第三の証)――両腕(右腕と左腕の前腕部分)
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