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『逆転勇者の下剋上!~マイナスレベルから始まる最弱最強冒険譚~』  作者: たくわん。


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第52話『未来視の試練』


前回のあらすじ


魔物の森の最深部にある巨大な遺跡に辿り着いたアキラたち。遺跡の中には老人の幻影が現れ、第三の試練『未来視の試練』が始まることを告げる。アキラは自分の未来を見て、それを受け入れられるかが問われる――


-----


「未来視の試練……」


 俺が呟く。


「自分の未来を見るって、どういうことですか?」


 エリンが老人に尋ねる。


「文字通りだ。逆転者よ、お前はこれから自分の未来を見ることになる」


 老人が穏やかに答える。


「そして、その未来を受け入れられるか……それが試練だ」


「未来を受け入れる……」


 リーナが呟く。


「でも、未来って変えられるんじゃないんですか?」


 ガルドが尋ねる。


「ああ、未来は常に変わる。だが、逆転者としての運命は変わらない」


 老人が言う。


-----


「逆転者としての運命……」


 俺が拳を握る。


「つまり、俺がマイナスレベルになることとか……そういうこと?」


「そうだ。お前は逆転者。レベルが下がり、いずれマイナスレベルになる運命にある」


「その運命を受け入れられるか……それが試練だ」


 老人が俺を見つめる。


「なるほど……」


-----


「でも、アキラならきっと大丈夫よ」


 リーナが言う。


「あなた、マイナスレベルになることを喜んでるくらいだし」


「そうそう! 俺、むしろ楽しみだし!」


 俺が笑う。


「その調子なら問題ないな」


 ガルドが苦笑する。


「じゃあ、試練を始めましょう!」


 エリンが言う。


「ああ。準備はいいか、逆転者よ」


 老人が手を上げる。


「おう! いつでも来い!」


 俺が拳を握る。


-----


「では……始める」


 老人が手を振ると――


**バァァァ!!**


 空間全体が眩い光に包まれる。


「うわああ!?」


 俺が目を閉じる。


「アキラ!」


 リーナたちの声が聞こえる。


 しかし、次の瞬間――


 俺の意識は、どこか別の場所へと飛ばされた。


-----


## ***


「ここは……」


 俺が目を開けると、そこは見慣れた街の風景だった。


「ルーンシティ……?」


 俺がいるのは、ルーンシティの冒険者ギルド前。


「なんで俺、ここに……」


 周囲を見渡すと――


「よっしゃ! レベル下がった!」


 どこかで聞いたことのある声がする。


「この声……」


 声の方を見ると――


 そこには、もう一人の俺がいた。


「え……俺!?」


-----


 もう一人の俺は、満面の笑みでギルドカードを見つめている。


「レベル500になった! やった!」


「相変わらず、喜んでるな……」


 俺が苦笑する。


「これは……未来の俺?」


 そう考えた瞬間――


 視界が切り替わる。


-----


 次の場面は――


 森の中。


 俺とリーナ、ガルド、エリンが一緒に笑っている。


「ハハハ! 今日も楽しかったな!」


 未来の俺が笑う。


「まあね。でも、あなたまた木剣折ったわよ」


 リーナがツッコむ。


「いやいや、あれは仕方ないって!」


「毎回そう言ってるじゃない」


「うっ……」


 俺とリーナのやり取りを見て、今の俺も笑う。


「ははっ、未来でも変わってないな、俺ら」


-----


 また視界が切り替わる。


 次は――


 巨大な建物の前。


 影の組織のアジトのようだ。


「行くぞ、みんな!」


 未来の俺が叫ぶ。


「おう!」


 ガルドが大剣を構える。


「準備OK!」


 エリンが杖を構える。


「絶対に勝つわよ!」


 リーナが決意を込めて言う。


 そして――


 俺たちは、組織のアジトに突入していく。


「影の組織との戦い……」


 今の俺が呟く。


-----


 また視界が切り替わる。


 次は――


 どこかの草原。


 そこに、一人の少女が立っている。


「ユイ……!」


 俺が驚く。


 未来の俺も、ユイの前に立っている。


「久しぶりだな、ユイ」


 未来の俺が微笑む。


「ええ……本当に」


 ユイも微笑む。


「待たせてごめん。でも、やっと会えた」


「…………ありがとう、アキラ」


 ユイの目から、涙が溢れる。


「俺、約束したからな。絶対にお前を助けるって」


「うん……」


 二人は抱き合う。


-----


 その光景を見て、今の俺は――


「そうか……俺、ユイを助けられるんだ」


 安堵する。


「よかった……」


-----


 また視界が切り替わる。


 次は――


 真っ暗な空間。


 そこに、未来の俺が一人で立っている。


「ここは……」


 未来の俺が周囲を見渡す。


 そして――


 俺のギルドカードを見る。


「レベル……0」


 未来の俺が呟く。


「ついに……ここまで来たか」


「そして……次は」


 未来の俺が決意を込めて言う。


「マイナスレベルだ」


-----


 その瞬間――


 未来の俺の体が、淡く光り始める。


「これが……逆転者の真の力……」


 未来の俺が呟く。


「俺は……逆転者だ」


「レベルが下がることも、マイナスになることも……全部受け入れる」


「それが……俺の運命だから」


 未来の俺が微笑む。


-----


 その姿を見て、今の俺は――


「そうだ……それが俺の運命だ」


 呟く。


「俺は逆転者。レベルが下がるのが当たり前」


「でも、それでいいんだ」


「だって、それが俺だから」


 俺が拳を握る。


-----


 すると――


**バァァァ!!**


 再び光が俺を包む。


「うわっ!?」


-----


 次の瞬間、俺は元の場所に戻っていた。


「ハァ…………ハァ…………」


 息を整える。


「アキラ! 大丈夫!?」


 リーナが駆け寄る。


「ああ……大丈夫」


 俺が頷く。


「何が見えたんだ?」


 ガルドが尋ねる。


「未来……俺の未来を見た」


-----


「どんな未来だったの?」


 エリンが尋ねる。


「色々……」


 俺が微笑む。


「レベルが下がって喜んでる俺とか、みんなと笑ってる俺とか……」


「それから、影の組織と戦ってる俺とか……」


「ユイと再会してる俺とか……」


「そして……マイナスレベルになる俺」


「マイナスレベル……」


 リーナが呟く。


-----


「で、どうだった?」


 老人が尋ねる。


「その未来を……受け入れられるか?」


「当たり前だ!」


 俺が即答する。


「え……」


 老人が驚く。


「俺は逆転者。レベルが下がるのが当たり前だ」


「マイナスレベルになることも、影の組織と戦うことも……全部受け入れる」


「だって、それが俺の運命だから」


 俺が拳を握る。


-----


「それに……俺は一人じゃない」


 俺がリーナたちを見る。


「リーナ、ガルド、エリン……みんながいる」


「だから、どんな未来が来ても大丈夫だ」


「みんなで一緒に乗り越える」


「そうでしょ?」


 俺がみんなに尋ねる。


「当たり前よ!」


 リーナが笑う。


「おう! 俺たちは仲間だ!」


 ガルドが力強く言う。


「一緒に頑張りましょう!」


 エリンが微笑む。


-----


「そうか……」


 老人が微笑む。


「お前は、未来を受け入れた」


「そして、仲間を信じている」


「ならば……お前は合格だ」


「やった!」


 俺が拳を上げる。


-----


「では、第三の証を授けよう」


 老人が手を上げる。


 すると――


 俺の右手と左手の甲に刻まれた紋章が、光り始めた。


「うわっ、また光ってる!」


 俺が驚く。


**バァァァ!!**


 紋章から、強烈な光が放たれる。


-----


 次の瞬間――


 俺の両腕に、熱い感覚が走る。


「あつっ!?」


「アキラ!?」


 リーナが心配そうに見る。


「大丈夫……多分」


 俺が歯を食いしばる。


**ズズズズズ……**


 両腕に、何かが刻まれていく感覚。


「くっ……」


-----


 やがて、光が収まる。


「ハァ……ハァ……」


 俺が息を整える。


「アキラ、腕を見て!」


 エリンが言う。


「え……」


 俺が両腕を見ると――


 右腕と左腕の前腕部分に、複雑な紋章が刻まれていた。


「これが……第三の証……」


-----


「おめでとう、逆転者よ」


 老人が微笑む。


「これで、お前は三つの証を全て手に入れた」


「三つ全部……」


 俺が両手と両腕を見る。


 右手の甲、左手の甲、そして両腕。


 全てに紋章が刻まれている。


「すごい……」


 リーナが呟く。


「これで、俺はどうなるんですか?」


 俺が老人に尋ねる。


-----


「三つの証を手に入れた者は……真の逆転者となる」


 老人が答える。


「真の逆転者……」


「ああ。お前はこれから、さらに強くなる」


「そして……マイナスレベルになった時、真の力が目覚める」


「真の力……」


 俺が拳を握る。


「でも、気をつけろ」


 老人が真剣な顔で言う。


「真の力は、諸刃の剣だ」


「使い方を間違えれば……お前自身が飲み込まれる」


「飲み込まれる……」


-----


「でも、お前なら大丈夫だろう」


 老人が微笑む。


「お前には、仲間がいる」


「仲間が……お前を支えてくれる」


「だから、信じろ。自分と仲間を」


「はい!」


 俺が頷く。


-----


「では、私の役目はここまでだ」


 老人が言う。


「さらばだ、逆転者よ」


「お前の未来に……幸多からんことを」


 老人がそう言うと――


 水晶の光が消え、老人の姿も消えていく。


「待って!」


 俺が叫ぶが、もう老人はいない。


「行っちゃった……」


-----


「でも、これで第三の試練もクリアだな」


 ガルドが言う。


「ええ。三つの証も全部揃った」


 リーナが頷く。


「アキラさん、おめでとうございます!」


 エリンが笑顔で言う。


「ありがとう、みんな」


 俺が微笑む。


「これも、みんなのおかげだ」


-----


「さて、帰るか」


 ガルドが言う。


「そうだね。ルーンシティに戻ろう」


 リーナが頷く。


「おう!」


 俺たちは遺跡を出て、森を進み始める。


-----


 歩きながら、俺は両腕の紋章を見つめる。


「三つの証……」


 呟く。


「これで、俺も真の逆転者か」


「でも、まだまだこれからだな」


 俺が前を向く。


「影の組織との戦い……ユイの救出……そしてマイナスレベル」


「やることはたくさんある」


「でも……」


 俺が拳を握る。


「俺は負けない。絶対に」


-----


 その時――


 ポケットの中の通信石が光る。


「ん?」


 俺が通信石を取り出す。


「誰から……」


 通信石を起動すると――


 そこには、セレスティアの顔が映っていた。


「アキラさん!」


「セレスティア!?」


 俺が驚く。


-----


「大変なんです!」


 セレスティアが焦った様子で言う。


「ルーンシティに……影の組織が現れました!」


「なっ……!?」


「急いで戻ってください!」


「分かった! すぐに戻る!」


 俺が叫ぶ。


-----


「みんな、急ぐぞ!」


 俺が走り出す。


「え、何があったの!?」


 リーナが尋ねる。


「ルーンシティに影の組織が現れた!」


「なんですって!?」


「急げ!」


 ガルドが叫ぶ。


 俺たちは全速力で森を駆け抜ける。


-----


**次回予告**

ルーンシティに現れた影の組織。セレスティアの緊急連絡を受け、アキラたちは急いで街へと向かう。しかし、そこで待ち受けるものとは――? そして、セレスティアの真の目的が明らかになる……!


**次回、第53話『セレスティアの依頼』**

運命が、大きく動き出す!


-----


## 【桜井アキラ・現在のステータス】


- **レベル**: 680

- **全ステータス**: 680,000

- **ギルドランク**: Bランク

- **所持金**: 金貨237枚、銀貨20枚

- **所持アイテム**:

- 謎の水晶(逆転者の証)

- セレスティアの祖父の日記(写し)

- 通信石

- 木剣×160本

- 制御の石板

- Bランクギルドカード

- 回復薬×20

- 解毒薬×10

- 食料(一週間分)

- **体に刻まれた紋章**:

- 逆転者の紋章(第一の証)――右手の甲

- 逆転者の紋章(第二の証)――左手の甲

- 逆転者の紋章(第三の証)――両腕(右腕と左腕の前腕部分)


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