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『逆転勇者の下剋上!~マイナスレベルから始まる最弱最強冒険譚~』  作者: たくわん。


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第49話『影の組織襲来』


前回のあらすじ


ユイが過去を語り始めた。3年前、仲間と共に冒険していた彼女は、影の組織の罠にかかり拉致される。無理やりマイナスレベルにされ、実験体No.7として扱われてきた。「私みたいにならないで」と言い残し去るユイ。その直後、影の組織が現れ、アキラたちを包囲する――


-----


「くそっ、マジで囲まれてる!」


 俺が叫ぶ。


 黒いローブを着た影の組織の連中が、20人以上も俺たちを取り囲んでいる。


「リーナ、どうする!?」


「どうするって…………この人数じゃ、正面突破は無理よ!」


 リーナが杖を構えながら言う。


「ガルドさん、突破できますか!?」


 エリンが尋ねる。


「厳しいな…………相手の実力が分からねえ」


 ガルドが大剣を構えながら汗を流す。


「フフフ…………逃げられると思うなよ」


 黒いローブのリーダー格らしき男が不敵に笑う。


「お前たちは、ここで終わりだ」


-----


「ちょっと待て! お前ら、何が目的なんだ!?」


 俺が叫ぶ。


「目的? 決まってるだろう」


 男が指を差す。


「お前だ。逆転者よ」


「俺を…………」


「ああ。お前は貴重なサンプルだ。実験体No.7――ユイに続く、No.8としてな」


「ふざけるな! 俺は誰かの実験体になんかならない!」


「フフフ…………抵抗しても無駄だ」


 男が手を上げる。


「かかれ!」


**ザッ、ザッ、ザッ!**


 黒いローブの連中が一斉に襲いかかってくる。


「うわああ!」


-----


「エリン、後ろ!」


「はい! 『炎よ、敵を焼き尽くせ――ファイアボール!』」


 エリンの魔法が敵を吹き飛ばす。


「ガルド、右から来るぞ!」


「おう!」


 ガルドが大剣を振るい、敵を薙ぎ払う。


「リーナ、頼む!」


「分かってる! 『氷よ、敵を貫け――アイスランス!』」


 リーナの魔法が敵を次々と撃破していく。


「よし、このまま――」


 その時――


**バキィン!!**


 突然、リーナの魔法が弾かれた。


「え…………!?」


-----


「フフフ…………その程度か」


 黒いローブの男が、何か透明な壁のようなものを展開している。


「魔法障壁…………!?」


 リーナが驚く。


「そうだ。我々は影の組織。魔法なんぞ、効かんよ」


「くそっ!」


「ガルド、物理攻撃で行くぞ!」


「おう!」


 ガルドが大剣を振り下ろす。


**ガキィン!!**


 しかし、大剣も弾かれる。


「な…………物理も効かない!?」


「ああ。我々の障壁は、魔法も物理も防ぐ」


 男が不敵に笑う。


「お前たちに勝ち目はない」


-----


「ちょ、マジでヤバいじゃん!」


 俺が焦る。


「アキラ、どうするの!?」


「どうするって…………俺も分かんないよ!」


「いやいや、あなたが一番強いんだから、何とかしてよ!」


 リーナがツッコむ。


「そうだな…………よし、俺が突っ込む!」


「だから、その考え方をやめなさいって!」


 リーナが叫ぶ。


「でも、他に方法が――」


 その時――


**シュッ**


 何かが一瞬、視界を横切った。


 次の瞬間――


**ドガァァン!!**


 黒いローブの男たちが次々と吹き飛ばされる。


「な、何が…………!?」


-----


「…………またあなたたちね」


 そこには、ユイが立っていた。


「ユイ!?」


 俺が叫ぶ。


「何で戻ってきたんだ!?」


「…………知らない」


 ユイが無表情で答える。


「でも、体が勝手に動いた」


「体が…………」


「ええ。あなたたちが危ないって思ったら…………気づいたら、ここにいた」


 ユイが黒いローブの男たちを見つめる。


「久しぶりね」


「実験体No.7…………!」


 男が驚く。


「なぜここに…………」


「あなたたちが、アキラを狙ってるから」


 ユイが淡々と答える。


「アキラは…………私と同じ目に遭わせない」


-----


「ユイ…………」


 俺が呟く。


「フフフ…………感動的だな」


 男が不敵に笑う。


「だが、お前一人で我々全員を相手にできると思うか?」


「…………できる」


 ユイが即答する。


「なっ…………!」


「私はレベル-50。あなたたちでは勝てない」


 ユイが一歩前に出る。


「フン、生意気な…………! 全員でかかれ!」


**ザッ、ザッ、ザッ!!**


 黒いローブの連中が一斉にユイに襲いかかる。


「ユイ、危ない!」


 俺が叫ぶ。


 しかし――


-----


**ドガガガガガッ!!**


 連中の攻撃がユイに直撃する。


 だが、次の瞬間――


 ユイの体が**淡く光り始めた**。


「+10%…………+20%…………+30%…………」


 ユイが淡々と呟く。


「攻撃を受けるたび、私は強くなる」


 そして――


**ドガァァァン!!**


 ユイが軽く手を振るだけで、黒いローブの連中が次々と吹き飛ばされる。


「うわああ!?」


「な、何だこの力は…………!?」


 連中が驚愕する。


「これが…………マイナスレベルの力」


 ユイが無表情で言う。


-----


「くそっ…………ならば!」


 リーダー格の男が何かを取り出す。


「これは…………封印の鎖!」


「封印の鎖…………?」


 ユイが眉をひそめる。


「そうだ! この鎖は、マイナスレベルの力を封じる!」


 男が鎖を投げる。


**ガシャン!!**


 鎖がユイに巻きつく。


「くっ…………!」


 ユイが苦しそうに呻く。


「ユイ!」


 俺が叫ぶ。


「フハハハ! どうだ、実験体No.7! この鎖があれば、お前の力も封じられる!」


 男が勝ち誇る。


-----


「ユイ、大丈夫か!?」


 俺がユイに駆け寄る。


「アキラ…………来ちゃダメ…………」


 ユイが苦しそうに言う。


「この鎖…………マイナスレベルの力を吸収してる…………」


「吸収…………!?」


「ええ…………このままだと…………」


「くそっ!」


 俺が鎖を引きちぎろうとする。


「無駄だ! その鎖は、普通の力じゃ壊せない!」


 男が笑う。


「さあ、大人しく来てもらおうか」


「ふざけるな!」


 俺が叫ぶ。


「ユイは…………ユイは俺の仲間だ! 渡すもんか!」


「仲間…………?」


 ユイが驚く。


-----


「そうだ! お前は俺の仲間だ!」


 俺がユイを見つめる。


「だから、絶対に渡さない!」


「アキラ…………」


 ユイの目から、涙が溢れる。


「ありがとう…………でも、ダメ」


「ダメじゃない!」


「私がいると…………あなたたちが危ない」


「危なくない! みんなで一緒に戦う!」


 俺が拳を握る。


「リーナ、ガルド、エリン!」


「ええ!」


「おう!」


「はい!」


 みんなが頷く。


「フン、感動的だな」


 男が冷笑する。


「だが、無駄だ。お前たちでは、我々に勝てない」


-----


 その時――


**ドガァァン!!**


 突然、巨大な爆発が起こる。


「な、何だ!?」


 男が驚く。


 煙の中から、一人の人影が現れる。


「…………間に合ったか」


「この声は…………!」


 俺が叫ぶ。


 煙が晴れると、そこには――


「クロウさん!?」


 クロウが立っていた。


「よう、アキラ。派手にやってるじゃねえか」


「クロウさん、何で…………!」


「お前らが心配でな。様子を見に来たら、案の定ピンチだったってわけだ」


 クロウが苦笑する。


-----


「クロウ…………!」


 男が歯ぎしりする。


「まさか、お前が出てくるとは…………」


「知り合いか?」


 俺が尋ねる。


「ああ、こいつらとは何度か戦ってる」


 クロウが剣を構える。


「影の組織…………お前らの目的は分かってる」


「フン、ならば話は早い」


 男が手を上げる。


「全員、撤退だ!」


「え、逃げるの!?」


 俺が驚く。


**シュッ、シュッ、シュッ!**


 黒いローブの連中が煙幕を使って消える。


「あ、待て!」


 俺が追いかけようとするが――


「追うな、アキラ」


 クロウが止める。


「今は、ユイを助けるのが先だ」


-----


「そうだった! ユイ!」


 俺がユイに駆け寄る。


「この鎖…………どうやったら外れるんだ!?」


「待て」


 クロウがユイの鎖を見る。


「これは…………封印の鎖か。厄介だな」


「外せないのか!?」


「いや、外せる。だが…………」


 クロウが何かを取り出す。


「この解除の石を使えば、外せる」


「解除の石…………?」


「ああ。影の組織から奪ったやつだ」


 クロウが石をユイの鎖に押し当てる。


**パキィン!**


 鎖が砕ける。


「ハァ…………ハァ…………」


 ユイが息を整える。


「大丈夫か、ユイ!」


「ええ…………ありがとう、アキラ」


 ユイが微笑む。


-----


「よかった…………」


 俺が安堵する。


「でも、クロウさん、どうして解除の石なんか持ってるんですか?」


 リーナが尋ねる。


「以前、影の組織と戦った時に手に入れた」


 クロウが答える。


「まさか、こんなところで役に立つとはな」


「クロウさん、ありがとうございます」


 ユイが頭を下げる。


「礼には及ばん。だが…………」


 クロウがユイを見つめる。


「お前、このままじゃ危ないぞ」


「え…………」


「影の組織は、お前を諦めてない。また来る」


「…………分かってる」


 ユイが俯く。


「だから…………私は一人で――」


「一人じゃないって!」


 俺が叫ぶ。


-----


「アキラ…………」


「ユイは俺の仲間だ! だから、一人で戦わせない!」


 俺が拳を握る。


「でも…………私は実験体No.7。組織に狙われてる」


「関係ない! みんなで一緒に戦う!」


「アキラ…………」


 ユイの目から、涙が溢れる。


「でも…………でも……」


「いいんだ、ユイ」


 俺がユイの肩を叩く。


「お前は一人じゃない。俺たちがいる」


「アキラ…………ありがとう」


 ユイが泣き崩れる。


「でも…………私は、まだあなたたちと一緒にはいられない」


「え…………」


-----


「影の組織が、私を狙ってる限り…………あなたたちが危ない」


 ユイが立ち上がる。


「だから…………今は別れる」


「待ってくれ!」


「でも、いつか…………いつか必ず、また会いましょう」


 ユイが微笑む。


「その時は…………本当の仲間として」


「ユイ…………」


「さようなら、アキラ」


 ユイがそう言い、森の奥へと消えていく。


「待って! ユイ!」


 俺が追いかけようとするが――


「待て、アキラ」


 クロウが止める。


「今は…………彼女の気持ちを尊重してやれ」


「でも…………」


「大丈夫だ。彼女はきっと、また戻ってくる」


 クロウが微笑む。


-----


 俺は、ユイが消えた方向を見つめる。


「ユイ…………絶対に、また会おうな」


 心の中で呟く。


「その時は…………本当の仲間として」


-----


「さて、と」


 クロウが振り返る。


「お前ら、第三の試練に向かうんだろ?」


「え、ええ」


 リーナが頷く。


「なら、急げ。影の組織が、また来るかもしれん」


「分かりました!」


「じゃあ、行くぞ!」


 俺が叫ぶ。


「おーう!」


-----


 俺たちは再び、魔物の森の最深部を目指して歩き出す。


 ユイとの別れは辛かったけど…………きっとまた会える。


 その時まで、俺はもっと強くなる。


 そして、ユイを助ける。


「待ってろよ、ユイ」


 心の中で呟く。


「絶対に、お前を救う」


-----


**次回予告**

影の組織との戦い、そしてユイとの別れ。決意を新たにしたアキラたちは、ついに第三の試練の場所へと辿り着く。だが、そこで彼らを待ち受けるものとは――?


**次回、第50話『ユイの選択』**

運命の試練が、今始まる!


-----


## 【桜井アキラ・現在のステータス】


- **レベル**: 680

- **全ステータス**: 680,000

- **ギルドランク**: Bランク

- **所持金**: 金貨237枚、銀貨20枚

- **所持アイテム**:

- 謎の水晶(逆転者の証)

- セレスティアの祖父の日記(写し)

- 通信石

- 木剣×161本

- 制御の石板

- Bランクギルドカード

- 逆転者の紋章(第一の証)

- 逆転者の紋章(第二の証)

- 回復薬×20

- 解毒薬×10

- 食料(一週間分)

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