表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
『逆転勇者の下剋上!~マイナスレベルから始まる最弱最強冒険譚~』  作者: たくわん。


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

41/70

第41話『東の森の激闘――Aランクの脅威』


前回のあらすじ


第一の試練「力の試練」を乗り越えたアキラ。逆転空間での混乱、マイナスレベルの予兆体験、そして弱さの受容を経て、逆転者の紋章(第一の証)を手に入れた。だが翌朝、ギルドから緊急依頼が入る。東の森に大規模なモンスターの群れ、そしてAランクのモンスターが現れたという。アキラたちは急いで東の森へと向かった――。


-----



「うわー、めっちゃ森だな」


東の森に到着した俺は、周囲を見回した。


鬱蒼とした木々が立ち並び、薄暗い雰囲気が漂っている。


「東の森は王都でも有数の危険地帯よ。CランクからBランクのモンスターが普通に出るわ」


リーナが説明する。


「へー、そんなヤバい場所なんだ」


「そうよ。だから普段は立ち入り禁止なんだけど……」


「今回は緊急だからな」


ガルドが険しい表情を浮かべる。


「Aランクのモンスターって、どんなやつなんだろ?」


「恐らく、ドラゴン種かそれに準ずる強敵だろうな」


「ドラゴン!?」


「可能性はある。Aランクはそれくらい危険だ」


「まじか……」


俺は少し緊張した。


「アキラさん、大丈夫ですか?」


エリンが心配そうに尋ねる。


「ああ、大丈夫。みんながいるから」


「はい!」


その時――


ガサッ!


茂みが揺れた。


「何か来る!」


ガルドが剣を構える。


茂みから飛び出してきたのは――


「ダイアウルフ、Eランク!」


大きな狼だ。


「よし、行くぜ!」


俺は拳を構えた。


「アキラ、木剣は?」


「どうせ折れるから最初から素手で!」


「学習したのね……」


リーナが苦笑する。


ダイアウルフに向かって走る。


「くらえ!パンチ!」


ドカッ!


ダイアウルフが吹っ飛ぶ。


【ダイアウルフ(Eランク)を撃破しました】

【レベルが2下がりました】

【レベル741→739】


「よっしゃ!」


「相変わらずね……」


リーナが呆れる。


「でも、これくらいなら余裕だな」


「油断しないで。Aランクがいるんだから」


「わかってるって」


俺たちは森の奥へと進んだ。


-----


しばらく進むと、開けた場所に出た。


「ここは……」


広場のような空間。


そして――


「うわ、めっちゃいる……」


大量のモンスターが群れをなしていた。


「オーク、ケイブベア、グレートベア……」


ガルドが数える。


「ざっと30体以上ね」


リーナが険しい表情を浮かべる。


「やばいって……」


「でも、やるしかないわ」


「そうだな」


その時――


ゴゴゴゴゴ……


地面が揺れた。


「な、何だ!?」


「来る……!」


そして――


バァァン!


地面が爆発し、巨大な影が現れた。


「な、何だあれ……」


全身が黒い鱗に覆われた、巨大な竜。


翼を広げ、鋭い牙を剥き出しにしている。


「シャドウドラゴン、Aランク!」


ガルドが叫ぶ。


「ドラゴン!? マジで!?」


「ええ。しかもシャドウドラゴン……影の組織が作り出したモンスターよ!」


リーナが驚愕する。


「グオオオオオ!!」


シャドウドラゴンが咆哮する。


その咆哮だけで、周囲の木々が揺れた。


「やばい……めっちゃ強そう……」


「当たり前よ、Aランクなんだから!」


「どうすんだよ!」


「戦うしかないでしょ!」


リーナが魔法を構える。


「みんな、作戦を立てるぞ!」


ガルドが指示を出す。


「ガルドさん、作戦って?」


エリンが尋ねる。


「俺が前衛で引きつける。リーナとエリンは後方から魔法で援護。アキラは……」


「俺は?」


「お前は機を見て突っ込め」


「それ作戦なの!?」


リーナがツッコむ。


「いや、アキラは逆に細かく指示しても聞かないだろ」


「確かに……」


「ひどくない!?」


俺が抗議する。


「でも本当でしょ」


「まあ、そうだけど……」


その時、シャドウドラゴンが動き出した。


「来るぞ!」


-----


バトルが始まった。


ガルドが前に出て、シャドウドラゴンの注意を引く。


「こっちだ!」


シャドウドラゴンがガルドに向かって爪を振り下ろす。


ガァン!


ガルドが剣で受け止める。


「くっ……重い!」


「ガルドさん!【ファイアボール】!」


リーナの火魔法がシャドウドラゴンに命中する。


「【ウィンドカッター】!」


エリンの風魔法も続く。


だが――


「効いてない!?」


シャドウドラゴンはほとんどダメージを受けていない。


「鱗が硬すぎる……!」


「くそ、どうすれば……」


その時、シャドウドラゴンが大きく息を吸い込んだ。


「まずい、ブレスだ!」


ガルドが叫ぶ。


「みんな、避けて!」


リーナが叫ぶ。


シャドウドラゴンが口を開き――


ゴオオオオ!


黒い炎のブレスが放たれた。


「うわああ!」


俺たちは慌てて避ける。


ブレスが地面を焼き尽くす。


「やばい……直撃したら終わりだ……」


「アキラ、あなたの力で何とかならないの!?」


リーナが尋ねる。


「俺の力って……」


俺は手の甲の紋章を見た。


「紋章……これが何か……」


だが、紋章は静かに光るだけで、何も起こらない。


「うーん、わかんない」


「わかんないって!」


「だってクロウさん、使い方教えてくれなかったし!」


「それもそうね……」


その時、シャドウドラゴンが再び襲いかかってきた。


「くそ、とりあえず戦うしかない!」


俺はシャドウドラゴンに向かって走った。


「アキラ、待って!」


リーナの制止も聞かず、突っ込む。


「くらえ!パンチ!」


ドカッ!


シャドウドラゴンの足に拳を叩き込む。


だが――


「硬っ!」


ほとんどダメージを与えられない。


「やっぱり硬い……!」


シャドウドラゴンが俺を見下ろす。


そして――


ドゴッ!


尻尾で俺を吹っ飛ばした。


「うわああ!」


俺は木に激突した。


「痛ててて……」


「アキラ!」


リーナが駆け寄る。


「大丈夫!?」


「大丈夫……多分……」


「多分じゃないでしょ!」


リーナが回復魔法をかける。


「【ヒール】!」


傷が治っていく。


「ありがと」


「どういたしまして。でも、無茶しないで」


「わかってる」


だが、心の中では焦っていた。


(くそ……Aランク、強すぎる……)


その時――


バシュッ!


突然、黒い影が現れた。


「また影の組織か!」


黒いローブを纏った男が、シャドウドラゴンの背に乗っている。


「よくぞ来た、逆転者よ」


男の声が響く。


「お前……!」


「今日こそ、貴様を捕らえる」


「捕らえる?」


「ああ。我々は、貴様がマイナスレベルになる瞬間を待っている」


「マイナスレベル……」


「その瞬間こそ、貴様の力を奪う絶好の機会だ」


男が笑う。


「させるか!」


俺は拳を握りしめた。


「ふふふ、強がるな。貴様では、このシャドウドラゴンには勝てん」


「やってみなきゃわかんないだろ!」


「では、死ね」


男が手を上げる。


シャドウドラゴンが再びブレスを放とうとする。


「まずい!」


その時――


「させません」


突然、別の声が響いた。


「この声は……」


バァァン!


光が戦場を照らす。


光の中から、一人の人物が現れた。


「セリアさん!?」


ギルドマスターのセリアだった。


「遅くなりました」


セリアが剣を構える。


「セリアさん、加勢を!?」


「ええ。Aランクのモンスターを放置するわけにはいきませんから」


そう言って、セリアはシャドウドラゴンを睨んだ。


「影の組織……よくも私の管轄下でこんなことを」


「ふん、Sランクか。だが――」


男が手を上げる。


すると――


バシュバシュバシュ!


周囲のモンスターたちが一斉に動き出した。


「数で押し潰す!」


オーク、ケイブベア、グレートベアが一斉に襲いかかってくる。


「くそ、数が多い!」


「みんな、分散して戦うわよ!」


リーナが指示を出す。


「俺は雑魚を片付ける!」


ガルドが剣を振るう。


「私たちも!」


リーナとエリンが魔法を放つ。


「俺も――」


俺も戦おうとしたその時。


セリアが俺の前に立った。


「アキラさん、あなたはシャドウドラゴンを」


「え?」


「あなたの力なら、倒せます」


「でも、さっき全然ダメージ与えられなかったんですけど……」


「大丈夫です。私が弱点を作ります」


セリアが剣を構える。


「【セイクリッドブレイド】!」


セリアの剣が光を纏い、シャドウドラゴンに斬りつける。


ガキィン!


硬い鱗が削れ、一部が剥がれた。


「今です!あそこを狙ってください!」


セリアが指差す。


剥がれた鱗の下、柔らかい肉が露出している。


「わかりました!」


俺はシャドウドラゴンに向かって走った。


「くらえ!全力パンチ!」


ドゴォォン!


拳が柔らかい肉に叩き込まれる。


「グオオオ!!」


シャドウドラゴンが苦しそうに叫ぶ。


「効いた!」


「続けて!」


セリアが再び斬りつけ、別の場所の鱗を剥がす。


「よっしゃ!」


俺は続けてパンチを叩き込む。


ドゴドゴドゴ!


「グオオオオ!!」


シャドウドラゴンが暴れる。


「よし、このまま――」


だが――


「くっ……」


シャドウドラゴンが翼を広げた。


そして――


バサァッ!


空へと飛び上がった。


「逃げる気か!?」


「いえ、違います!」


セリアが叫ぶ。


「上から攻撃するつもりです!」


「マジで!?」


シャドウドラゴンが上空から、ブレスを放とうとしている。


「あれを食らったら……」


「全滅ね……」


リーナが絶望的な表情を浮かべる。


「くそ、どうすれば……」


俺は必死に考えた。


(紋章……この紋章が何か……)


手の甲の紋章を見つめる。


紋章は淡く光っているが、何も起こらない。


(クロウさんが言ってた……真の力は、マイナスレベルになってから……)


(今は使えないのか……)


(でも――)


俺は周囲を見た。


リーナ、ガルド、エリン、セリア。


みんなが必死に戦っている。


「そうだ……俺には仲間がいる!」


俺は叫んだ。


「みんな!力を合わせるぞ!」


「アキラ……」


「リーナ、最大火力の魔法を頼む!ガルドさん、エリンも!」


「わかった!」


「はい!」


「セリアさんは、俺を上空に投げてください!」


「投げる!?」


「はい!俺が直接ぶっ飛ばします!」


「……わかりました」


セリアが俺の腕を掴む。


「行きますよ!」


「お願いします!」


セリアが俺を思い切り投げ上げた。


「うおおおお!」


俺は空中を飛ぶ。


シャドウドラゴンが目の前に迫る。


「くらえ!全力パンチ!」


ドゴォォォン!


拳がシャドウドラゴンの顔面に叩き込まれる。


「グオオオ!!」


シャドウドラゴンがよろめく。


そして――


「今だ!【ファイアストーム】!」


リーナの最上級魔法が炸裂する。


「【サンダーボルト】!」


エリンの雷魔法も続く。


「【セイクリッドエクスカリバー】!」


セリアの必殺技が放たれる。


全ての攻撃が、シャドウドラゴンに集中した。


ドゴォォォォォン!!


巨大な爆発が起こる。


「やった!?」


煙が晴れると――


シャドウドラゴンが地面に墜落していた。


「グ……ウ……」


シャドウドラゴンが最後の力を振り絞ろうとする。


「トドメだ!」


俺は地面に着地し、シャドウドラゴンに向かって走った。


「これで……終わりだ!」


全力の、最後のパンチ。


ドゴォォォォォン!!


シャドウドラゴンの体が崩れ落ちた。


【シャドウドラゴン(Aランク)を撃破しました】

【レベルが10下がりました】

【レベル739→729】


「やった……!」


俺たちは安堵のため息をついた。


-----


「くそ……まさか倒されるとは……」


黒ローブの男が悔しそうに呟く。


「逃がすか!」


セリアが男に向かう。


だが――


バシュッ!


黒い煙が男を包み、消えた。


「転移魔法……!」


セリアが舌打ちする。


「また逃げられたか……」


「でも、シャドウドラゴンは倒したわ」


リーナが安堵する。


「ああ。よくやった、みんな」


ガルドが笑う。


「アキラさん、すごかったです!」


エリンが目を輝かせる。


「えへへ、まあね」


「調子に乗らないの」


リーナがツッコむ。


「いやいや、今回は頑張ったでしょ」


「まあ、確かにね」


リーナも微笑む。


-----


戦いが終わり、周囲のモンスターたちも消えていた。


「恐らく、シャドウドラゴンが消えたことで、操られていたモンスターたちも消滅したのでしょう」


セリアが説明する。


「じゃあ、もう安全なんですね」


「ええ。とりあえず、王都に戻りましょう」


「はい」


俺たちは東の森を後にした。


-----


王都への帰り道。


「しかし、Aランクは強かったな」


ガルドが呟く。


「本当に。もしセリアさんがいなかったら……」


リーナが言う。


「いえ、あなたたちの力があったからこそ勝てたのです」


セリアが微笑む。


「そういえば、紋章は何も起こらなかったわね」


リーナが俺の手を見る。


「ああ。やっぱり、マイナスレベルにならないと使えないみたいだ」


「そう……じゃあ、まだ先ね」


「みたいだな」


俺は手の甲の紋章を見つめた。


「でも、いつかは使える時が来る」


「ああ」


「その時が楽しみだな」


-----


王都に着くと、ギルドで報告を行った。


「お疲れ様でした。Aランクのシャドウドラゴンを撃破とは、見事です」


受付のお姉さんが笑顔で言う。


「報酬は……金貨200枚です」


「200枚!?」


俺たちは驚いた。


「Aランクの討伐報酬ですから」


「すげえ……」


「みんなで分けましょう」


リーナが提案する。


「一人50枚ずつだな」


ガルドが計算する。


「やった!大金だ!」


「ところで、アキラさんたち」


受付のお姉さんが言う。


「今回の活躍により、ギルドランクの昇格が決定しました」


「昇格!?」


「はい。リーナさんとガルドさん、エリンさん、おめでとうございます」


「え、私たちが!?」


リーナが驚く。


「はい。リーナさんはCランクからBランクへ。ガルドさんはBランクからAランクへ。エリンさんはDランクからCランクへ昇格です」


「Aランク!?」


ガルドが驚愕する。


「私もCランクに!?」


エリンが目を丸くする。


「はい。今回のAランクモンスター討伐での活躍が認められました」


「そんな……俺が……」


ガルドが信じられないという顔をする。


「おめでとう、ガルドさん!」


「ガルドさん、すごいです!」


エリンが喜ぶ。


「リーナもBランクか!やったな!」


「ええ……信じられないわ……」


リーナも驚いている。


「エリンもCランクだって!成長したな!」


「はい!頑張りました!」


エリンが嬉しそうに笑う。


「これで、俺たちパーティー全員Cランク以上だな!」


「そうね……」


「よっしゃ、今日は祝いだ!豪華な飯を食おう!」


「賛成!」


俺たちは笑い合った。


-----


## 仲間のギルドランクアップ&レベルアップ


【ガルドのギルドランクが上がりました】

【Bランク→Aランク】

【レベル87→90】


【リーナのギルドランクが上がりました】

【Cランク→Bランク】

【レベル54→57】


【エリンのギルドランクが上がりました】

【Dランク→Cランク】

【レベル18→20】


-----


## アキラの現在ステータス(第41話終了時点)


- **レベル**: 729

- **HP**: 729,000

- **MP**: 729,000

- **攻撃力**: 729,000

- **防御力**: 729,000

- **魔力**: 729,000

- **敏捷性**: 729,000

- **スキル**: 全スキルLvMAX

- **ギルドランク**: Bランク

- **所持金**: 金貨207枚、銀貨20枚

- **所持アイテム**:

- 謎の水晶(逆転者の証)

- セレスティアの祖父の日記(写し)

- 通信石

- 木剣×61本

- 制御の石板

- Bランクギルドカード

- 逆転者の紋章(第一の証)


-----


## 次回予告


「Aランクモンスターを撃破し、ガルド、リーナ、エリンのランクアップも果たした一同。だが、影の組織の暗躍は止まらない。そんな中、セレスティアから新たな依頼が舞い込む。『南の遺跡に、逆転者の手がかりがある』――第二の試練が、すぐそこまで迫っていた!次回、第42話『南の遺跡と第二の試練――心の試練』――レベルを下げて、心を見つめろ!」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ