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『逆転勇者の下剋上!~マイナスレベルから始まる最弱最強冒険譚~』  作者: たくわん。


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第39話『マイナスレベルの予兆――制御できない力』


前回のあらすじ


北の塔でクロウと再会したアキラたち。第一の試練「力の試練」が始まり、逆転空間に突入した。そこではアキラだけが逆転の影響を受け、回復魔法がダメージに、攻撃魔法が回復に、前進が後退に、重力まで逆転する大混乱に。天井を歩きながら戦う羽目になったアキラは、疲労困憊していた。そして――空間が再び揺れ、アキラの体に奇妙な感覚が走る。何かが、目覚めようとしていた。


-----



「うわああああ!」


俺の体が、激しく発光し始めた。


「アキラ!?」


リーナが驚く。


「な、何だこれ!体が……熱い!」


全身を光が包む。


そして――


バァァン!


光が弾けた。


「はぁ……はぁ……」


俺は荒い息をつきながら、床に――いや、天井に膝をついた。


「アキラ、大丈夫!?」


「わ、わからない……でも、何か……変だ……」


体の中で、何かが渦巻いている。


未知の力が、目覚めようとしている。


「これは……」


その時――


ゴゴゴゴゴゴ……


空間全体が激しく揺れ始めた。


「また何か来る!?」


ガルドが剣を構える。


そして――


バシュバシュバシュ!


大量のモンスターが出現した。


「うわ、多い!」


「シャドウウォリアーが……10体以上!?」


リーナが驚愕する。


「エリン、下がって!」


「は、はい!」


シャドウウォリアーたちが一斉に襲いかかってくる。


「くそ、来るぞ!」


ガルドが最前線で剣を振るう。


「【ファイアボール】!」


リーナの火魔法が炸裂。


「【ウィンドカッター】!」


エリンの風魔法も続く。


「俺も行く!」


俺は天井を蹴って――いや、逆算して床を蹴るつもりで天井を蹴って――


「ああもう!混乱する!」


とにかくシャドウウォリアーに向かった。


「くらえ!全力パンチ!」


渾身の力を込めて、シャドウウォリアーに拳を叩き込む。


ドカァン!


――と同時に。


「え?」


シャドウウォリアーの体が光った。


そして――


「回復してる!?」


シャドウウォリアーの傷が治っていく。


「嘘だろ!? 全力で殴ったのに!?」


「アキラ、攻撃も逆転してるのよ!」


リーナが叫ぶ。


「マジで!?」


「全力攻撃が回復、回復魔法がダメージなら、弱い攻撃が……」


「大ダメージってこと!?」


「そういうこと!」


「めちゃくちゃじゃん!」


俺は焦った。


じゃあ、弱く殴らないと――


「よっしゃ、超弱パンチ!」


俺は力を抑えて、できるだけ優しくシャドウウォリアーをポンッと叩いた。


すると――


ドゴォォォン!


シャドウウォリアーが吹っ飛んだ。


「効いた!? めっちゃ効いた!」


「完全に逆ね……」


リーナが呆れる。


「じゃあこれで倒せる――」


その時、別のシャドウウォリアーが俺に攻撃してきた。


「うわっ!」


剣が俺の体に当たる。


ドゴッ!


「痛ッ!」


体が吹っ飛ばされた。


「アキラ!」


「だ、大丈夫……でも痛い……」


俺は壁に激突した衝撃で、体が痛む。


「リーナ、回復して!」


「え、でも回復魔法かけたらダメージ受けるんじゃ……」


「いいから!壁にぶつかった痛みは普通の痛みだから!」


「わ、わかった!【ヒール】!」


リーナの回復魔法が――


「ぎゃああああ!」


激痛が走った。


「やっぱりダメージ受けた!」


「いやいや、でも壁の痛みは治ったから!」


「治ったけど新しい痛みが来たでしょ!」


リーナのツッコミが炸裂する。


「じゃあどうすんのよ!」


「攻撃魔法かけて!それなら回復になるから!」


「わかった!【ファイアボール】!」


リーナが俺に向かって火の玉を放つ。


ボワッ


「あったかい……治った……」


回復魔法のダメージが消えた。


「変な感じね……」


「本当にな……」


その時――


ドゴッ!


また別のシャドウウォリアーの攻撃を受けた。


「痛っ!」


俺は再び吹っ飛ばされる。


だが――


「あれ?」


不思議な感覚があった。


「体が……軽い?」


「アキラ、何か変よ!」


リーナが指摘する。


「変って?」


「あなたの周りに、光が……!」


見ると、俺の体から淡い光が放たれている。


「これ……何だ……?」


そして――


体が、強くなっているのを感じた。


「力が……湧いてくる……?」


「まさか……攻撃を受けて強くなってる!?」


ガルドが驚く。


「え、マジで!?」


俺は自分の拳を見た。


確かに、さっきより力が満ちている感覚がある。


「ダメージの逆転……攻撃を受けるほど強くなるってこと!?」


リーナが叫ぶ。


「よっしゃ!じゃあもっと攻撃受ければいいんだな!」


「そういう問題じゃないでしょ!痛いんでしょ!?」


「痛いけど、強くなるならいいじゃん!」


「良くない!」


その時、シャドウウォリアーが再び襲いかかってきた。


「来い!」


俺は攻撃を受けた。


ドゴッ!


「痛ッ!でも――」


体がさらに光り始める。


「力が……もっと!」


【攻撃を受けました】

【パワーアップ:+15%】


「すげえ!本当に強くなってる!」


「でも痛そう……」


エリンが心配そうに見ている。


「大丈夫大丈夫!これくらい――痛いけど!」


「大丈夫じゃないじゃない!」


リーナのツッコミ。


「リーナ、回復――」


「ダメよ!回復魔法かけたらあなたダメージ受けるんだから!」


「でも痛いんだって!」


「我慢しなさい!」


「ひどい!」


「ひどいのはこの状況よ!」


俺たちのやり取りを横目に、ガルドがシャドウウォリアーを斬り倒していく。


「相棒たち、戦闘中だぞ!」


「あ、そうだった!」


俺は態勢を立て直した。


「よし、じゃあ超弱パンチで――」


ポンッ


シャドウウォリアーを優しく叩く。


ドガァン!


シャドウウォリアーが吹っ飛んだ。


【シャドウウォリアー(Cランク)を撃破しました】

【レベルが4下がりました】

【レベル796→792】


「よっしゃ!」


だが――


「あれ?」


突然、体を包んでいた光が消えた。


「力が……元に戻った?」


「モンスターを倒したら、パワーアップが解除されたのね」


リーナが分析する。


「マジで!? じゃあまた攻撃受けないと――」


「受けなくていいわよ!」


「でも弱いままじゃ――」


その時、複数のシャドウウォリアーが同時に襲いかかってきた。


「うわああ!」


ドゴドゴドゴ!


連続で攻撃を受ける。


「痛い痛い痛い!」


だが――


【攻撃を受けました】

【パワーアップ:+20%】


【攻撃を受けました】

【パワーアップ:+35%】


【攻撃を受けました】

【パワーアップ:+50%】


「うおお!めっちゃ強くなってる!」


俺の体が激しく光り始める。


「アキラ、光りすぎよ!」


「でも強い!めっちゃ強い!」


「喜んでる場合!?」


俺は超弱パンチを連発する。


ポンポンポン!


ドガァン!ドガァン!ドガァン!


シャドウウォリアーたちが次々と吹っ飛ぶ。


「すげえ!無敵じゃん!」


「無敵じゃないわよ!痛がってたでしょ!」


リーナのツッコミは止まらない。


【シャドウウォリアー(Cランク)を撃破しました】

【レベルが4下がりました】

【レベル792→788】


また光が消えた。


「あ、また元に戻った」


「だから倒したらリセットされるって!」


「めんどくさいシステムだな……」


「めんどくさいって……」


リーナが額に手を当てる。


「アキラ、後ろ!」


ガルドが叫ぶ。


「え?」


振り向くと――いや、逆だから前を向くと――


「混乱する!」


シャドウウォリアーの攻撃が飛んでくる。


ドゴッ!


「痛ッ!」


吹っ飛ばされた。


そして壁に激突。


「いてててて……」


【攻撃を受けました】

【パワーアップ:+15%】


「また強くなった……でも壁痛い……」


「リーナ、回復を!」


ガルドが言う。


「でも……」


「いいから!壁の痛みだけ治して!」


「わ、わかった!【ヒール】!」


リーナの回復魔法が――


「ぎゃああ!」


「やっぱりダメージ!」


「でも壁の痛みは消えた!」


「消えたけど新しい痛みが!」


「だから攻撃魔法で!」


リーナが俺に火の玉を放つ。


ボワッ


「治った……」


「このやり取り何回やるのよ!」


リーナが叫ぶ。


「知らないよ!こっちも大変なんだから!」


「大変なのはみんな同じよ!」


「ていうか、なんで俺だけこんな目に……」


「それがあなたの運命よ!」


「運命ひどくない!?」


俺たちのやり取りを聞きながら、ガルドとエリンが戦い続ける。


「相棒たち、本当に仲いいな……」


ガルドが苦笑する。


「これ、仲良しのやり取りなんですか?」


エリンが首を傾げる。


「まあ、ある意味な」


「わかりません……」


その時――


ゴゴゴゴゴ……


また空間が揺れた。


「まだ何か来るの!?」


「もう勘弁してくれ……」


そして――


バシュバシュバシュバシュバシュ!


さらに大量のシャドウウォリアーが出現した。


「20体以上!?」


リーナが絶望する。


「やばいって!」


「やばいわね……」


「同意すんなよ!」


「でも本当にやばいもの!」


シャドウウォリアーたちが一斉に襲いかかってくる。


「くそ、やるしかない!」


ガルドが前に出る。


「みんな、連携よ!」


リーナが指示を出す。


「ガルドさんが前衛、私とエリンが魔法で援護!アキラは……」


「俺は?」


「適当に頑張って!」


「適当かよ!」


「だってあなた、逆転してるから指示出せないのよ!」


「確かに……」


俺は頭を掻いた。


「よし、じゃあ俺は俺で頑張る!」


「それしかないわね……」


バトルが本格的に始まった。


ガルドが剣を振るい、シャドウウォリアーを斬り倒していく。


「【ファイアボール】!」


リーナの火魔法が複数のシャドウウォリアーを貫く。


「【ウィンドブレード】!」


エリンの上級風魔法も続く。


「すごい、エリン!上級魔法使えるようになったのか!」


「はい!リーナさんに教わりました!」


「成長してるな!」


「アキラも成長しなさいよ!」


リーナのツッコミ。


「俺も成長してるもん!ほら、レベル下がってるし!」


「それ成長じゃない!」


「えー、でも強くなってるじゃん」


「なってない!」


俺は超弱パンチを連発する。


ポンポンポンポン!


シャドウウォリアーたちが次々と吹っ飛ぶ。


「優しく叩いてるだけなのにめっちゃ効いてる!」


「シュールすぎるわよ!」


リーナが叫ぶ。


【シャドウウォリアー(Cランク)を撃破しました】

【レベルが4下がりました】

【レベル788→784】


「よし!」


だが、その時――


ドゴドゴドゴドゴドゴ!


複数のシャドウウォリアーの攻撃を同時に受けた。


「痛ああああ!」


【攻撃を受けました】

【パワーアップ:+25%】


【攻撃を受けました】

【パワーアップ:+45%】


【攻撃を受けました】

【パワーアップ:+60%】


【攻撃を受けました】

【パワーアップ:+80%】


【攻撃を受けました】

【パワーアップ:+100%】


「うおおおお!力がヤバい!」


俺の体が眩いほど光り始める。


「アキラ、光りすぎ!眩しい!」


「知らないって!」


俺は超弱パンチを連発する。


ポンポンポンポンポンポン!


ドガァン!ドガァン!ドガァン!ドガァン!ドガァン!ドガァン!


シャドウウォリアーたちが一瞬で吹っ飛んだ。


「強っ!」


「パワーアップ100%はヤバいわね……」


リーナが驚く。


【シャドウウォリアー(Cランク)を複数撃破しました】

【レベルが20下がりました】

【レベル784→764】


「よっしゃ!めっちゃレベル下がった!」


「だからその喜び方!」


だが――


またパワーアップが解除された。


「あー、また元に戻った」


「もう慣れたわね……」


リーナが呆れる。


「でも、残りはあと少し!」


ガルドが叫ぶ。


「よし、みんなで一気に畳みかけるぞ!」


「おー!」


俺たちは最後の力を振り絞った。


ガルドの剣、リーナとエリンの魔法、そして俺の超弱パンチ。


連携攻撃で、残りのシャドウウォリアーたちを倒していく。


「【ファイアストーム】!」


リーナの最上級魔法が戦場を焼き尽くす。


「うおお!すげえ!」


「【サンダーボルト】!」


エリンの雷魔法も続く。


「エリン、雷魔法も使えるのか!」


「はい!頑張りました!」


「成長しすぎだろ!」


俺も負けじと超弱パンチを連発する。


ポンポンポンポン!


そして――


最後のシャドウウォリアーが倒れた。


【シャドウウォリアー(Cランク)を複数撃破しました】

【レベルが16下がりました】

【レベル764→748】


「やった……!」


俺たちは安堵のため息をついた。


「はぁ……疲れた……」


「本当にね……」


リーナも座り込む。


「でも、勝ったな」


ガルドが笑う。


「はい!みんな、お疲れ様です!」


エリンが笑顔で言う。


「いやー、大変だったな」


「特にアキラが一番大変そうだったわね」


「そうなんだよ!俺だけ逆転してるし、痛いし、回復がダメージだし、攻撃が回復だし――」


「わかったわかった、愚痴は後にして」


リーナが俺を止める。


その時――


ゴゴゴゴゴ……


空間が再び揺れた。


「まだ何かあるの!?」


「もう無理……」


だが、今度は違った。


白い空間が、徐々に色を取り戻していく。


「逆転空間が……解除される?」


リーナが呟く。


そして――


バァァン!


光が弾けた。


-----


気がつくと、元の部屋にいた。


「戻った……?」


「ええ。試練の第一段階が終わったのね」


リーナがホッとした表情を浮かべる。


「よかった……もう逆転してない……」


俺は前に歩いてみる。


ちゃんと前に進んだ。


「普通に歩ける!感動!」


「そこで感動するの……」


リーナが呆れる。


「でも、まだ終わりじゃない」


ガルドが警戒する。


「え、まだあるの?」


「試練は三段階構成だと言っていたからな」


「マジで……」


俺は疲れた顔をした。


その時――


「よく頑張ったな、逆転者よ」


クロウの声が響いた。


「クロウ!」


「第一段階、合格だ。逆転を理解し、力の制御を学んだ」


「制御って……全然制御できてなかったけど」


「それでいい。お前はまだ、マイナスレベルになっていない。今はただ、逆転を体験することが重要だったのだ」


「そういうもんなのか?」


「ああ。そして――」


クロウが手を上げる。


「次は第二段階だ。準備はいいか?」


「え、もう!?」


「休憩は!?」


リーナが抗議する。


「試練に休憩はない」


「ひどい!」


「まあ、仕方ないか」


ガルドが苦笑する。


「よし、じゃあやるか!」


「アキラ、元気ね……」


リーナが呆れる。


「だって、試練なんだろ?やるしかないじゃん」


「……まあ、そうね」


「よし、来い!第二段階!」


俺は拳を構えた。


クロウが微笑む。


「いい目だ。では――第二段階を始める」


クロウが魔法陣に手をかざす。


再び、光が俺たちを包んだ。


そして――


世界が、再び変わった。


-----


## 仲間のレベルアップ


【ガルドのレベルが上がりました】

【レベル82→85】


【リーナのレベルが上がりました】

【レベル49→52】


【エリンのレベルが上がりました】

【レベル13→16】


-----


## アキラの現在ステータス(第39話終了時点)


- **レベル**: 748

- **HP**: 748,000

- **MP**: 748,000

- **攻撃力**: 748,000

- **防御力**: 748,000

- **魔力**: 748,000

- **敏捷性**: 748,000

- **スキル**: 全スキルLvMAX

- **ギルドランク**: Bランク

- **所持金**: 金貨157枚、銀貨20枚

- **所持アイテム**:

- 謎の水晶(逆転者の証)

- セレスティアの祖父の日記(写し)

- 通信石

- 木剣×61本

- 制御の石板

- Bランクギルドカード


-----


## 次回予告


「第二段階で、アキラはさらなる逆転現象を体験する!時間が逆行し、距離が歪み、未来の力の片鱗が恐怖と共に現れる!そして第三段階では、レベル0の自分と対峙することに――。弱さを認めることができるのか!? 仲間たちの言葉が、アキラを救う!次回、第40話『弱さの受容――第一の試練完結』――レベルを下げて、真の力を掴め!」

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