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第2話 調査報告そして状況整理

本話もファンタジー要素が少ないです…

ファンタジー出てきて~~!

あれから約1時間が経過した。

艦内はかなり落ち着き始めており、各々がそれぞれ自分の役割に復帰している。



「司令。調査船に派遣していた部隊より連絡が。」


「報告しろ」


「はい。調査船のシステムにエラーはなく、すべて正常でした。しかし…」


「しかし?」


「…中はもぬけの殻だったそうです。まるで最初から誰もいなかったように」


「……そうか、わかった。部隊はそのまま待機させろ。」


「了解」



普通「さっきまで中に人がいたのにまるで最初からいなかったみたいだと!?」と驚くところではあるが、意外と冷静に対応できている。


その理由は簡単だ。調査船だけではなく、艦隊すべての艦船で乗員が行方不明になっているからだ。

各部署最低2人以上が消えており、しかもそろって「交代要員」「地質学などに精通する者」である。しかもすべてに共通するのが、「まるで最初からいなかったようだ」という事。


確かにそこにいたことは覚えており、乗員名簿でも確認できているのに、まるでそこには何もない。という状態。前世紀に発生した『メアリーセレスト号事件』よりも怖いな。


各艦の航行に支障が出ることはないが、痛いと言われると痛い。



「司令、この惑星の星系の調査が完了しました。」


「報告してくれ。」


「はい。この星は7つの衛星が周回しているようです。各衛星がそれぞれ7色に発光しており、その原理は不明。」


「あの周りの衛星か。確かに各々が七色に光っている。虹色か?」


「発光パターンからそのようです。このように光る衛星は見たことも聞いたことがないです。」


「俺もだよクルート中尉。つくづくこの星系は俺らの常識を壊しに来ている。」


「はい…。報告に戻ります。この星系は7つの惑星で構成されており、岩石タイプの星が3つ。ガスタイプの星が4つになります。現在いる惑星は、第2惑星にあたるようです。」


「なるほど。例のバリアについては?」


「はい。このバリアは恒星を中心に第3惑星までを包み込んでいるようです。つまり現在我々が行動できる範囲は、恒星を含む第1から第3惑星までになります。」


「となるとバリアの発生場所はあの恒星か?」


「バリアの展開方式的にその可能性は高そうです。しかし…」


「分かっている。そもそも恒星に近づける設備は装備していない。それに今は完全に孤立無援。むやみに動くことは得策ではないだろう。」



ここまでの情報を整理するか。

まずこの星系は7つの星で出来ており、今いるのは第2惑星。この第2惑星の衛星は7つあり、それぞれが赤、黄、青と7色に発光しており、その原理は一切不明。そんなものは見たことがない。


件のバリアは恒星を中心に第3惑星までをかこっており、これを通過しようとすると全エネルギーを吸収し、二度と動くこともできないまさしく宇宙の藻屑になってしまう。


そしてこの星系がどこに位置するかは不明。我々がいた天の川銀河なのか、はたまたまったく遠い場所なのか。ほかの連邦基地とも一切連絡を取ることができず、孤立無援。


…まったく。頭が痛くなってきたよ本当に。



「司令。現在惑星の解析調査が50%を超えました。」


「分かった。調査解析が終了次第、作戦ブリッジへ集合。今後の計画を発表する。それまでは各々の状況整理に掛かれ。」


「了解。」



本当に、どうしてこんな目にあったのだろうな。

俺前世でよっぽど悪行でも重ねたのかな?だとしたらどんな悪行をしたんだ…。アルカポネ以上でも難しいぞ…。

だめだ。考えが変な方向に行き始めている。いったん考えるのをやめよう。



まずは調査報告書ができるまで待つ。話はそこからだ。


この小説を読んでくださり、ありがとうございます!

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