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恋は始まるのか?
書きました。宜しく御願い申し上げます!
女性も男性も含めて、最近のお年寄りは皆、若々しいと言われているそうな。 だから俺がやってもバレる心配も一昔前までよりは少ないのではないか?そんな安易な考えで始めたといえば、そうなのかもしれないけれど。 少なくとも、陽の光がこうこうと当たる昼間に出歩くよりは、目を細めて凝視でもしなければそれが若者なのか高齢者なのか、あるいは男か女かさえわかりにくいこの時間の方がバレにくいのではないか、という想いのもと、こんな時間になってから出歩くことが増えたのだった。 時刻は深夜11時。秋という季節を感じさせる程には冷たさを感じさせる風が、さっと頬を撫でていく。それでも人一倍厚着をしているものだから、玉のような汗が時々額を流れ、背中を湿らせる。 今の俺の腰は、立っているのがやっとというように弱々しく曲がっている筈だ。 歩幅は幼児のように小さくを心掛けているし。
御読み頂きまして、誠に有難う御座いました!