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平和はなによりも尊い

 消耗したゾンビの調達という理由もある。

 勝ったとはいえ、戦力であるゾンビも大幅に減っていた。

 これをどうにか補充しなくてはならない。

 その為にも、敵地に攻めこまねばならなかった。



 何より、ゾンビは生きてる者がいないと増えない。

 どれほど多くても、今以上に増える事は無い。

 霊魂の消耗・消滅と共に消えていく運命でもある。

 時間が経過すれば、生者の方がゾンビより多くなる。



 そうなる前に決着をつけねばならなかった。

 なので、残ってる敵国にも攻めこむ。

 今度は可能な限り生存者を残すようにつとめて。

 確保した生者を使って人間を繁殖させるためだ。



 死体が無ければ増えないゾンビ。

 新たに作るためには、新たに生まれる人間が必要になる。

 その人間を確保するために、繁殖させねばならない。

 将来のゾンビのために、新たな人間を生み出していかねばならない。

 その為の人を確保するために、国を攻め滅ぼした。



 国としてまとまってると反撃してくる可能性もある。

 それを潰すためでもある。

 統治するつもりがないので、各国を支配下におく必要もない。

 欲しいのは人間の牧場である。

 国や政府ではない。



 その牧場を作り上げ、人間を量産できるようにしていく。

 新規のゾンビ材料が手に入るようになり、死霊使いの生活基盤はほぼ完成した。

 あとは上手く繁殖・育成をしていくだけだ。



 こうして大陸一つを制覇した死霊使いは、平穏な世界を作り出した。

 敵対する全てを殲滅し、大陸から騒動を一掃した。

 次の騒動は別の大陸からの来訪者がやって来た時まで待つ事になる。

 それまでの数百年、ゾンビから霊魂を吸収して命を長らえながら、穏やかな日々を送ることが出来た。



「いいねえ……」

 何をするでもなく、のんびりと昼寝をする。

 時間を無駄にするという怠惰極まる生活。

 そんな贅沢を死霊使いは楽しんでいった。

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知らない人もいるかも知れないので↓


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