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増やしたゾンビを使って、更にゾンビを増やす
そう感じ取った死霊使いは、持てる力を使って行動をはじめた。
村の墓場に向かって死体を動かしたのはその為だ。
出来上がった動く死体。
いわゆるゾンビを用いて近隣の村を巡る。
同じように墓場を巡り、まずはゾンビを集める。
ある程度の数がいないと戦力にならないからだ。
いくつかの村を巡って、ゾンビの数がそれなりになったところで、今度は村を襲っていった。
教会にかかわる者達ばかりなので、さっさと攻め滅ぼさなければならなかった。
放置していれば、死霊使いが殺される。
直接何かされなくても、教会に目撃情報などを流される。
そうなったら面倒だった。
戦力調達のためでもある。
ゾンビに襲わせて死体にして、ゾンビにする。
そうして戦力を増強していく。
村一つが潰滅すれば、数十体のゾンビが手に入る。
それが新たな戦力になる。
その戦力を用いて、村にある教会を襲う。
抵抗らしい抵抗もなく、僧侶達は殲滅された。
魔術による反撃くらいあるかと思っていたが、それもない。
神の教えを説いてる者達だが、神がもたらす奇跡を使えるわけではないようだった。
予想していたことだったが、死霊使いにとってこれは大きな収穫だった。
その後も同じことをくり返しながら兵隊を集めていく。
なにせ、死体があればすぐに軍勢になる。
戦闘のたびに戦力は増えていく。
楽なものだった。
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