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白い空間

しゅーくんです!

これから頑張ります!

あぁ、この戦争の日々から抜け出したい…

そう思い始めたのはいつからだろう。

この世は戦争の時代、銃弾が飛び交う日々。

いつ死んでもいいかのような気持ちで敵国に挑んでいた。




そして俺は…死んだ。


この世は残酷だった。

こんなに簡単に死ぬんだな…

たった一弾、頭に撃ち抜かれて死んだ。


あぁ、この世界は発展しすぎたんだな…

能力がないがために、人を殺す道具を作る…

能力…魔法があれば、こんな世界にはならなかったんだろうな…

俺に力があれば、神が具現化して存在するならば、こんなことは起こらないのだろう…


そして完全に思考までもが停止された。


その瞬間…

ものすごい光が周りを覆った。



「君は、この世界が公平じゃないと感じるかい?」


そう聞こえた。

そして答える間もなく質問が続く…


「君は道具や武器、防具などを相手がつけていれば不公平だなどと主張をするかい?」


どこから声が聞こえてきているのかわからないまま、俺は質問に答えた。


「どうでしょう、生まれた環境がボロボロの町で、そこに帝国などが攻め込んできたのなら、不公平と感じるかと思います」


知らない相手に敬語を使うなんて、どことなく上のと自分が感じてしまっているのだろうか…


「そうか、君は帝国が元から武器や魔法を持っていると思ってるのかい?」


何を質問されてるのだろう、魔法?なんでそんな話が出てくるんだ?

帝国は帝国じゃないのか、それ以下でもそれ以上でもないんじゃないか...?


「そ、そうじゃないんですか?」


緊張が隠せないのか、俺の声に少し乱れを感じる。


「それじゃあ今からあるものを見せよう…そして君はどう思うのか、どう感じたか、簡単でいいから教えてほしい」

「はぁ…」


その会話をしてから目の前にブンと大きな画面が現れた。

その画面にはある村が鎧をつけたあるものに襲撃されている映像だった。


「なんですか…これは…」

「これはね、私の中であるシュミレーションをした結果の映像だよ、あと1週間もすればこのようなことが起こるだろうという、ただのシュミレーションだよ、趣味でやってるんだよ、シュミだけにね」


…….


「話を続けよう、これは不公平だと感じるかい?」

「えぇ、まあ…」

「そうか、じゃあこれを正したいと思うかい?」

「当たり前じゃないか、だが口先だけで、何もできないのが現状だろ…」


助けたいと思ったって、力がない…

日本でも同じだ、助けようと思っても、助けられなかった…


「何もできない、か…」

「えーと、なんて呼べばいいかわからないや、君でもこの悲劇を止めることはできないのか?」

「まぁね…私は世界に干渉を許されていない、いわゆる世界の管理人なんだよね」

「それで今回、管理人である私は上に許可を取ってきたのさ…この悲劇を許さない意志があるのなら、この世界を公平に変える意志があるのなら、君をもう一度蘇らせる、いわゆる転生ってやつをさせてみたいのさ」


俺はやっぱり死んでいるのか…

それにしても転生か、平等に変える意志か…


「だが、俺は転生したとしても、たったの1週間でこの悲劇を止めろというのか?」

「いいや、私はそんなにバカじゃない、特別に君に神族となって転生してほしいのさ」

「神族?」

「そう、その世界で我々に一番近い存在さ、といっても昔にほとんど絶滅してしまったけどね、今観測されている範囲では、3人ってところかな?」

「神が負けたのか?」

「違う、神は傲慢なのさ、だからいつでさえも一番を取りたがる、それで神族同志で戦いが起きた、天変地異さえも起きた」

「世界はどうなったんだ?」

「滅びかけたよ、でもその戦いの火種を切ったのが、神の信教である天族、精霊族、魔族だ、まさか仲の悪いあの三種族が力を合わせるとは考えられなかったけどね」


天使族は神じゃないのか、他の世界は違うところがいっぱいありそうだ。


「まあ、その先は行ってからのお楽しみにしよう、初めから全てを知って転生なんて面白みも無くなるだろう」

「そ、そうですね、それにしても俺が神族なんて、とても考えられません…」


親族なんて恐れ多い存在じゃないか…隠しながら生きたいな。


「ははっ、いいじゃないか、私だって楽しみが欲しいのさ、これから楽しんでおいで」

「わかりました…」


あまりいい状況じゃないんだろうけど楽しむのが一番か…


「まぁ、スキルは最初に自分で選べるから、転生したらじっくり選ぶといいさ、1週間以内には選んでもらわないと困るけどね」


スキル…ますます異世界っぽいな…


「わかりました、それで、スキル以外にも、例えば魔法は使えるんですか?」

「そうだね、魔法は一番の基礎と言ってもいいくらいに日常で使われているよ、他にもテイナーなどと言われている、才能スキルもあるよ」

「スキル自体が才能だと思うけど…何か違うんですか?」

「才能スキルとは、普通のスキルよりも断然に優れているスキルのことさ、例をあげるならば『剣術』があるとする、才能スキルは『剣聖』、世の中にはあまり出回っていないが、もう一段階上のスキルが存在する、一部のものしか知らないが覚醒スキル、別名アルティマというものも存在する、例をもとに言うならば『剣神』さ」


スキル、テイナー、アルティマ...

スキルは3段階あるのか…


「質問は以上かな…?そろそろ転生してもらわないと困るよ…」


いやまだ最後に言わなくちゃいけないことがある!転生する前に!


「最後に!俺はこの世界を公平にできたのなら、最後に何がありますか」

「そうだなぁ…転生してからも自由でいてもいいけど…最後も自由を謳歌してほしい…それじゃあダメかい?」

「わかりました、それが一番、俺にとって嬉しい言葉でした。」

「それならよかった、じゃあまた会える日を待ってるよ」

「はい」


転生する時は目を閉じるように言われ、目を閉じていた。

そして、次に目を覚ました時には、知らない場所にいた。


ありがとうございました!

これから頑張ります...

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