「今」と「過去」
ー注意書きー
誤字脱字等あるかもしれません。
所々日本語がおかしかったり、漢字変換ミスがあったりもするかもしれません。
そういったミスには目を瞑りつつ、お願いします。
適当にスマホをいじっていると、画面に出てきた。
それは一言で言うと「懐かしい物」だった。
「こんな時もあったな」なんて思った。
だが直ぐに複雑な気持ちになり、スマホを伏せた。
「懐かしい物」を深く思い出してしまうと、戻りたくなってしまうような気がして。
「今」を、きちんと見れないような気がして。
「今」を、もう愛せないような気がして。
また、過去の自分に戻ってしまいそうで。
確かに、あの頃は毎日が……楽しかった。
いつも笑って、人と分かりあって、たまには考えがすれ違って、でもそこから新しい発見が生まれた。
苦手な物もいつしか大好物に変わっていたり。
その時の自分は今の「懐かしい物」を愛していた。
それは確実だった。
だが直ぐにそれは変わった。
今はそれを見ることも、誰かと分かりあう事もなくなってしまっていた。
もうそれの事なんてすっかり忘れてしまい、他に愛するものを見つけてしまった。
「懐かしい物」を愛していた。
それは確実だった。
……と言うのは、確実「だった」では無く、確実「だと思いたかった」なのかもしれない。
あの頃の自分は、本当は、心のどこかで気付いていたのかもしれない。
「いつか、絶対に忘れてしまうだろう」と。
「この愛は、長続きしないだろう」と。
一度、愛は尽きてしまったけれど、「もう一度、愛してもいいか」と聞けば、君は「いいよ」と笑ってくれるだろうか。
それとも、「ふざけるな」と言われるだろうか。
もう、手遅れだろうか。
だが、その「懐かしい物」にまた、侵されてしまうのに恐れている自分がいる事も、また事実。
だから自分は必死に、愛する「今」を見て、愛していたい「過去」から目を背ける。
……別に、「今」を愛していないと言う訳では無い。
「過去」と同じ様に、「今」を愛している。
そんな、入り交じった複雑な気持ち。
まぁ、「今」もいつかは、「過去」になってしまうけれど。
その時はまた、未来に待っている「今」を愛せるかな。
はい、この度はこの小説を読んでいただきありがとうございます。
この小説の簡単な説明をしますと、「ハマり」についてです。
作中に出てきた「懐かしい物」と「過去」は同じで「昔ハマっていた物」または「昔推していた物」です。
そして「今」は「今ハマっている物」や「今推している物」の事です。
昔ハマって推していたアニメや漫画、何かのグループ、キャラクター、カップリング、などの事に対して、もう推している訳では無いのに、ふと見たくなる、と言う現象が作者に起こったのでそれを元に書きました。
皆さんにもありますでしょうか、そういった現象は。
そして「愛する」と言うのは「推す」と言う事です。
「君」は所謂「同担」と言う事を意味します。
「苦手な物」は「地雷カップリング」、「大好物」は「好きなカップリング」という事です。
今推している物と過去に推していた物が入れ替わる事は作者にはよくある事です、でも長続きしないんです。